名前
rdbhsrsc - RDBシステムのクラスタシステムへの登録、変更、削除、表示
形式(RDBシステムの登録)
rdbhsrsc -a [ -m { standby | hotstandby } ] [ -n SysNode名[ {,SysNode名}…] ] [ -i プロセス監視間隔 ] [ -t タイムアウト時間 ] [ -r タイムアウトチェック回数 ] [ -RDASV { ON | OFF } ] [ -f { message | failover } ] [ -l[C] ]
形式(RDBシステムの変更)
rdbhsrsc -u [ -m { standby | hotstandby } ] [ -i プロセス監視間隔 ] [ -t タイムアウト時間 ] [ -r タイムアウトチェック回数 ] [ -RDASV { ON | OFF } ] [ -f { message | failover } ] [ -l[C] ]
形式(RDBシステムの削除)
rdbhsrsc -d
形式(登録されているRDBシステム情報の表示)
rdbhsrsc -p
機能説明
クラスタシステムにRDBシステムを登録、クラスタシステムからRDBシステムを削除およびクラスタシステムに登録されているRDBシステム情報の表示を行います。
本コマンドは、PRIMECLUSTERがインストールされている場合に利用できます。
オプション
RDBシステムをクラスタシステムに登録する場合に指定します。
登録されるリソース名にはRDBシステム名が設定されます。
登録されているRDBのリソースの内容を変更する場合に指定します。
指定したオプションのみが変更されます。
オプションを省略した場合は、登録されている情報が引き継がれます。
クラスタシステムに登録されているRDBシステムを削除する場合に指定します。
クラスタシステムに登録されているすべてのRDBシステム情報を表示します。
RDBシステムの運用モードを指定します。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合は、“hotstandby”を指定したとみなされます。
スタンバイ機能を利用した運用を行う場合は“standby”を指定します。
スタンバイ機能を利用した運用とは、待機系のSysNodeで事前にRDBシステムの起動を行わず、切替え時にRDBシステムを起動する運用をいいます。
ホットスタンバイ機能を利用した運用を行う場合は“hotstandby”を指定します。
ホットスタンバイ機能を利用した運用とは、待機系のSysNodeで事前にRDBシステムを起動しておく運用をいいます。
この運用を行うことでシステムダウンからの業務再開までのリカバリ時間を短縮することが可能になります。
“hotstandby”は、ホットスタンバイ機能を利用した運用、またはロードシェア機能を利用した運用を利用している場合に指定できます。
RDBシステムを登録する待機系のSysNode名を指定します。
N:1またはN:M運用待機の構成の場合、本コマンドを実行したSysNode以外で、RDBシステムが動作するすべてのSysNode名を指定します。この記述は“,”で区切ることにより複数指定できますが、その場合、空白をはさむことができません。
SysNode名は、クラスタノード名に“RMS”を付加した形式で指定します。
RDBシステムが正常に動作しているか、確認する間隔を3~60秒の範囲で指定します。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合は、3秒が指定されたものとみなされます。
監視プロセスがRDBシステムのタイムアウト状態を認識するまでの時間を0または3~3600秒の範囲で指定します。
このタイムアウトがrオプションで指定したタイムアウトチェック回数分続くと、クラスタ無応答として検出します。
0を指定した場合は、無応答監視を行いません。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合は、0が指定されたものとみなされます。
タイムアウトチェックを行う回数を1~20回の範囲で指定します。
タイムアウトがここで指定したタイムアウトチェック回数分続くと、クラスタ無応答として検出します。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合は、6回が指定されたものとみなされます。
なお、タイムアウトチェック回数は、無応答監視を行っている場合に有効です。
RDA-SVを合わせて利用する場合は“ON”、利用しない場合は“OFF”を指定します。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合は、“OFF”が指定されたものとみなされます。
本オプションはクライアントから直接RDA-SVに接続して利用する場合に、“ON”を指定します。
なお、本オプションは、Solarisの場合に指定できます。
クラスタ無応答検出時のアクションを指定します。
クラスタ無応答検出時、メッセージ出力のみを行いたい場合は、“message”、クラスタ切替えを行いたい場合は、“failover”を指定します。
本オプションを省略した場合は、“message”が指定されたものとみなされます。
なお、クラスタ無応答検出時のアクションは無応答監視を行っている場合に有効です。
Symfoware/RDB起動時に使用するロケールを指定します。
“C”を指定した場合はロケールに“C”を指定したものとして動作します。
RDBシステムの登録時に本オプションを省略した場合、または-lオプションのみを指定した場合は、Symfoware/RDBインストール時のロケールを使用します。
使用例
RDBシステムをクラスタシステムへ登録します。待機系のSysNode名をnode2RMSとします。
rdbhsrsc -a -n node2RMS -t 600 -r 6 -f message
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
本コマンドは、スーパユーザのみ実行可能です。
RDBシステムの削除を行う場合、対象RDBシステムのリソースが削除されていることを必ず確認してください。
RDBシステムの変更を行う場合、対象RDBシステムが登録されているクラスタアプリケーションおよびRMSの停止が行われていることを必ず確認してください。
ロードシェア運用のRDBシステムの登録時には、登録対象のRDB構成パラメタファイルに指定されたロードシェアシステム種別に従って登録されます。そのため、ロードシェアシステム種別を誤って登録した場合は、以下の手順でRDBリソースの再作成を行ってください。
1) クラスタアプリケーションおよびRDBリソースの削除
2) RDBシステムの削除(-dオプション)
3) RDB構成パラメタファイルのロードシェアシステム種別の変更
4) RDBシステムの登録(-aオプション)
5) RDBリソースおよびクラスタアプリケーションの再作成
表示項目の見出しと意味
クラスタ無応答検出時の実行内容
message : メッセージ出力を行います。
failover : クラスタ切替えを行います。
タイムアウトチェック回数
プロセス監視間隔(秒)
ロードシェアシステム種別
(ロードシェア運用の場合のみ表示)
capital : Capitalシステム(管理システム)
satellite : Satelliteシステム(一般システム)
Symfoware/RDB起動時に使用するロケールを表示します。
RDBシステムの利用モード
standby : スタンバイ機能を利用した運用
hotstandby : ホットスタンバイ機能を利用した運用
RDBシステム名
RDA-SVの利用
(Solarisの場合のみ表示)
on : 連携する
off : 連携しない
SysNode名
タイムアウト時間(秒)