名前
rdbexspc - データベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスのSymfoware/RDBからの切離しまたは接続
形式(データベーススペースの場合)
rdbexspc -m { detach | attach [ pmt ] | p } -p データベース名.データベーススペース名
形式(RDBディクショナリの場合)
rdbexspc -m { detach | attach | p } -z
形式(監査ログエレメントの場合)
rdbexspc -m { detach | attach [ pmt ] | p } -audit { ローデバイス名 | ファイル名 }
機能説明
媒体障害が発生したディスクを交換する際、そのディスク上に割り付けられているデータベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスを、Symfoware/RDBから動的に切り離します。
また、ディスク交換後に、切り離したデータベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスを動的に接続します。
オプション
データベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスに対しアクセス禁止状態を設定しSymfoware/RDBから動的に切り離します。
データベーススペースの場合でアプリケーションが使用中のDSIがある場合、データ保全のため使用中のページまたはそのDSIを割り当てている当該データベーススペースの領域(エクステント)に対してアクセス禁止状態を設定します。
本オプションは媒体障害からのリカバリの際、ディスク装置の交換を行う前に当該ディスク装置上のデータベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスを切り離すために使用します。
データベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスについて、アクセス禁止状態を解除しSymfoware/RDBに動的に接続させます。
データベーススペースをネットワークファイルに割り付けていてディスク装置を交換した場合は、ネットワークファイルのリカバリを行います。
このときデータ保全のため、当該データベーススペースに対して、DSIを割り当てているデータベーススペースの領域(エクステント)ごとにアクセス禁止状態を設定します。
本オプションは媒体障害からのリカバリの際、ディスク装置の交換を行った後に当該ディスク装置上のデータベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスを接続させる場合に使用します。
また、データベーススペースが割り付けられたローデバイス、ファイルまたはネットワークファイルの容量や属性が変更されている状態および監査ログエレメントを作成したローデバイスの容量や属性が変更されている状態でSymfoware/RDBを起動した場合のリカバリに使用します。
データベーススペースまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスについて、アクセス禁止状態を解除しSymfoware/RDBに動的に接続します。
本オプションは、ディスク装置の電源が未投入の状態でSymfoware/RDBを起動した場合のリカバリに使用します。
データベーススペース、RDBディクショナリまたは監査ログエレメントを作成したローデバイスが割り付けられているローデバイス名、ファイルの絶対パス名またはネットワークファイルの絶対パス名を表示します。
処理を行うデータベーススペース名を指定します。
RDBディクショナリの処理を行う場合に指定します。
本オプションは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合に指定できます。
監査ログエレメントを作成したローデバイス名を指定します。
監査ログエレメントを作成したファイル名を指定します。
使用例
データベーススペース名指定で、データベーススペースの接続を行います。
rdbexspc -mattach -p 在庫管理DB.DBSP_1
RDBディクショナリを切り離します。
rdbexspc -mdetach -z
監査ログエレメントを作成したローデバイスを切り離します。
rdbexspc -mdetach -audit /dev/rdsk/c0t3d0s5
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
監査ログエレメントの場合、データベース管理者のみが実行できます。
ディスク装置の電源が未投入の状態でSymfoware/RDBを起動した場合、そのディスク装置上に割り当てられているデータベーススペースは、Symfoware/RDBから切り離された状態になっています。その場合、ディスク装置の電源を投入し、システムから当該ディスク装置が参照できることを確認した後、本コマンドの-mattach pmtオプションにより接続を行うことでリカバリしてください。
データベーススペースが割り付けられたローデバイス、ファイルまたはネットワークファイルの容量や属性が変更された状態でSymfoware/RDBを起動した場合、データベーススペースは、Symfoware/RDBから切り離された状態になっています。その場合、ローデバイス、ファイルまたはネットワークファイルの容量や属性を正しく設定した後、本コマンドの-mattachオプションによりデータベーススペースを接続して、メディアリカバリによるデータベースのリカバリを実施してください。
-mdetachオプションにより切り離されたデータベーススペースは、-mattachオプションにより接続する必要があります。 -mattachオプションを指定してデータベーススペースの接続を行った場合に、当該データベーススペース上の各エクステントに対して設定されたアクセス禁止状態は、-mdetachオプションにより再度当該データベーススペースを切り離すと解除されます。
データベーススペースをネットワークファイルに割り付けている場合かつ媒体障害が発生したディスク装置を交換した場合、データベーススペースが割り付けられているネットワークファイルが存在しない状態になっています。このため、ネットワークファイルの存在したディレクトリ構成をリカバリ後、-mattachオプションを指定して、データベーススペースが割り付けられているネットワークファイルのリカバリおよび接続を行う必要があります。
ネットワークファイルを配置したディスク装置に媒体障害が発生した場合、障害が発生したディスクに存在するすべてのデータベーススペースに対し、そのデータベーススペースをアクセスするすべてのシステムから、本コマンドの-mdetachオプションにより切り離しを実行する必要があります。また、ディスク交換後には、本コマンドの-mattachオプションによる接続を実行する必要があります。
RDB構成パラメタファイルに“RDBDICONBUFFER=YES”の指定を行っていない場合、RDBディクショナリを切り離すと、現在運用中のアプリケーションは動作可能ですが、新規にアプリケーションの実行や、実行中のアプリケーションから新規の資源に対してアクセスすることができなくなります。また、RDBディクショナリのバックアップ(rdbdmpdicコマンド)、RDBディクショナリの再配置(rdbgcdicコマンド)およびRDBディクショナリの容量拡張(rdbaldicコマンド)が行えなくなります。
RDBディクショナリを切離した状態でSymfoware/RDBを停止すると、Symfoware/RDBが起動できなくなります。この場合、Symfoware/RDB停止状態でrdbrcvdicコマンドを実行し、RDBディクショナリをリカバリしたあと、Symfoware/RDBを起動してください。
表示項目の見出しと意味
データベース名
データベーススペース名
データベーススペースが割り付けられているローデバイス名、ファイルの絶対パス名またはネットワークファイルの絶対パス名