JDBCドライバ利用時に、異常が発生した際の対処方法について説明します。
なお、ここに記載されていない異常が発生した場合は、“付録E メッセージリファレンス”または“5.4 アプリケーションのデバッグ”を参照し、対処を行ってください。
"LDWrapperクラスがローカルデータベースアクセスをロードしていません"のエラーが返却された場合
JDBCドライバが正しくインストールされているかを確認してください。
JDBCドライバの環境設定に誤りがある可能性があります。“5.3 アプリケーションの実行”を参照し、環境設定を見直してください。
注意
ServletやJSPで環境設定を変更した場合、変更した値を有効にするために、使用しているServletコンテナを再起動してください。
アプリケーションサーバ上に、以下のどちらかの製品が正しくインストールされていることを確認してください。
Symfoware Server クライアント機能
Symfoware Server
"データ受信中にサーバとの通信が切断されました"のエラーが返却された場合
指定されたポート番号に誤りがある可能性があります。ポート番号が正しいかどうか、確認してください。
注意
RDB2_TCP連携とRDA-SV連携とで、指定するポート番号は異なります。
RDB2_TCP連携時はSymfoware Serverのポート番号を、RDA-SV連携時はRDA-SVのポート番号を指定してください。
"コネクションの失敗: I/Oエラーが発生しました"のエラーが返却された場合
指定されたホスト名、ポート番号およびデータ資源名が正しいか確認してください。
Symfoware Serverが起動されているかを確認してください。
RDA-SVが起動されているかを確認してください。(リモートアクセス(RDA-SV連携)の場合)
"同時に使用できるコネクション数の最大値を超えました"のエラーが返却された場合
JDBCドライバが同時に使用できるコネクション数の最大値を超えたため、コネクションをクローズするか、JDBCデータソースオプション設定画面で最大コネクション数の値を増やしてください。
必要に応じてSymfoware Serverの最大コネクション数も変更してください。
"コネクション違反 - SQLクライアントがSQLコネクションを獲得できませんでした"のエラーが返却された場合
JDBCドライバでタイムアウトが発生した可能性があります。
JDBCデータソースオプション設定画面のサーバ待ち時間の値を見直し,適切な値を設定してください。0を指定した場合は、待ち時間の監視を行いません。
RDA-SVの入力待ち時間監視機能により、コネクションが切断された可能性があります。
RDA-SVの入力待ち時間監視の値を見直し、適当な値を設定してください。
Symfoware Serverまたは、RDA-SVが正しく動作しているかを再度確認してください。
"JYP1059E 不当なプロトコルが転送されました."のエラーが返却された場合
指定されたポート番号に誤りがある可能性があります。ポート番号が正しいかどうか、確認してください。
注意
RDB2_TCP連携とRDA-SV連携とで、指定するポート番号は異なります。
RDB2_TCP連携時はSymfoware Serverのポート番号を、RDA-SV連携時はRDA-SVのポート番号を指定してください。
"java.sql.SQLException: No suitable driver "のエラーが返却された場合
DriverManager.getConnectionメソッドの引数に指定するURLの記述形式が正しいか確認してください。
Class.forNameメソッドの引数に指定するJDBCドライバ名が正しいか確認してください。
"java.lang.NoClassDefFoundError"のエラーが返却された場合
JDBCドライバの環境設定に誤りがある可能性があります。“5.3 アプリケーションの実行”を参照し、環境設定を見直してください。
"java.lang.OutOfMemoryError"のエラーが返却された場合
メモリ不足が発生しました。
Javaでは、不要になったメモリの解放はガーベジコレクションで行われます。しかし、ガーベジコレクションは、使われなくなったオブジェクトが使用しているメモリを解放するだけです。アプリケーションが必要なメモリの解放としては、十分ではありません。 そのため、アプリケーションがメモリ不足になる場合があります。
メモリ不足が発生した場合は、以下の対処を行ってください。
Java実行環境のヒープサイズを拡張する。
System.gcメソッドを使い、強制的にメモリの解放を行う。
ただし、System.gcメソッドは実行性能に影響します。
呼び出しのタイミングなどを十分に検討した上で使用してください。
初期サイズを64MByte、最大サイズを128MByteに設定します。
java -Xms64m -Xmx128m <class Name>
"java.lang.IncompatibleClassChangeError"のエラーが返却された場合
現在有効になっているJDKのVLが、1.1.*になっている可能性があります。以下のコマンドを使用して、有効になっているJDKのVLを確認してください。
java -version
JDK1.1.*を使用している場合、JDKの環境設定(環境変数“PATH”)を見直し、再度確認してください。
リモートアクセス(RDA-SV連携)でLIKE述語を指定してデータを検索しているが、検索結果が0件になる場合
指定された問合せ式を以下のとおりに修正し、再度実行してください。
LIKE述語に各国語文字列を定数として指定する場合、文字列定数として指定する(Nは付けない)
全角の“%”を使用している場合、半角の“%”にする
SELECT ID, NAME FROM SCH.TBL WHERE NAME LIKE '%あああ%'