FUJITSU Linkexpress Replication option説明書
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第2章 オープンサーバ間:Symfoware抽出レプリケーション> 2.2 レプリケーション運用のためのセットアップ> 2.2.1 レプリケーションシステムの設計

2.2.1.11 レプリケーション資源の配置について

Symfoware抽出レプリケーションを行うにあたっては、まずLinkexpress Replication optionのファイルを適切なディスクに配置する必要があります。

Linkexpress Replication optionのファイルのうち、差分ログを蓄積するファイルには以下のものがあります。

これらのファイルは、差分データが発生している間、またはレプリケーション業務が動作した時、頻繁に書込みや読込みを行っています。このため、以下に示す資源と同じディスクに配置することは避けてください。

また、上記に示すLinkexpress Replication optionの資源同士もできるだけ、ディスクを分けることを推奨します(特にトランザクションログファイルと差分ログファイル)。

OSがWindowsの場合、前記に示すLinkexpress Replication optionの資源を作成するドライブのプロパティとして、"ドライブを圧縮してディスク領域を空ける"を設定しないでください。

ドライブ圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生する可能性があります。

また、前記に示すLinkexpress Replication optionの資源を作成するフォルダのプロパティとして「全般タブ」属性の「詳細設定」である、"圧縮属性または暗号化属性"を設定しないでください。

圧縮属性とした場合、ドライブ圧縮と同様に通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生する可能性があります。

暗号化属性とした場合、Linkexpress Replication optionの各資源の作成者(lxreplogコマンドなどの実行ユーザ)とSymfowareサービス起動で動作するSymfoware Serverプロセスの実行者(ユーザ登録されないWindowsシステムユーザ)が異なるため、暗号解除ができずアクセスエラーが発生する可能性があります。


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