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Symfoware Server  解説書

5.4.1 DBミラーリングシステム

DBミラーリングシステムは、データベースを二重化することで、高信頼なデータベースの運用を実現します。

図5.21 DBミラーリングシステム

DBミラーリングシステムには、以下の特長があります。

データベースの高信頼化

DBミラーリングシステムは、ハードウェア、ソフトウェアを含め、業務で運用するデータベースサーバを完全に二重化したシステムです。また、DBミラーリングシステムでは、運用中のデータも二重化しており、データベースに蓄積するデータの保護を含め、高信頼なデータベースの運用を実現します。
業務アプリケーションでは、データベースサーバの二重化を意識する必要がありません。そのため、データベースサーバで予期せぬトラブルが発生した場合でも、トラブルを意識せずに運用を継続することができます。

データベースの運用の効率化

二重化したデータベースを利用することで、通常の業務を運用しながら、同じデータを活用した別の業務を運用することができます。
ミラーリングされたデータベースでは、データを参照する業務を運用することが可能です。
また、データベースのミラーリングの操作を一時的に停止させ、ソフトウェアのパッチ適用などを行うことができます。

5.4.1.1 Connection Manager

高信頼性が求められるシステムや24時間運用を行うシステムにおいては、データベースサーバの二重化やクラスタ化が必須となります。

データベースサーバの二重化やクラスタ化を実現するシステムにおいては、データベースサーバで発生した異常を迅速にリカバリする、またはデータベースサーバの資源配置に柔軟に対応するために、アプリケーションサーバ側でさまざまな対応を行う必要があります。

また、3階層モデルでは、アプリケーションとデータベースシステムが動作する環境が異なるため、各システムに異常が発生したときの対応も必要となります。

Connection Managerは、種々な問題を解決し、高信頼でかつ柔軟な3階層モデルを容易に構築することができます。

参照

Connection Managerについての詳細は、“Connection Manager ユーザーズガイド”を参照してください。


Connection Managerを利用し、データベースサーバを二重化した場合の例を以下に示します。

図5.22 Connection Manager

Connection Managerを利用することにより、アプリケーションで接続先となるノードを意識する必要はありません。業務がアクセス対象とする資源の配置先ノードに、Connection Managerが自動的に接続します。

5.4.1.2 Mirroring Controller

システムの高信頼化を実現するため、Symfoware Severでは、Mirroring Controllerと組み合わせることにより、データベースを二重化しています。

Mirroring Controllerでは、正系ノード(業務で利用されるデータベースサーバ)と副系ノード(ミラーリングされたデータベースサーバ)の各ノード間でのデータベースの二重化と運用制御を行います。

図5.23 Mirroring Controller

参照

Mirroring Controllerについての詳細は、“Mirroring Controller 解説書”を参照してください。