データベースの設計が完了したら、データベースへアクセスするアプリケーションを開発します。アプリケーションの開発作業の流れを以下に示します。なお、アプリケーションの実行処理を行うためには、Symfoware/RDBの起動が必要となります。
図1.3 アプリケーション開発作業の流れ
データベースを処理するアプリケーションの設計作業は、一般のアプリケーションの開発作業と変わりません。データベース特有に考慮すべき点を以下に示します。
アプリケーションは、ホスト言語のプログラム中にSQL文を埋め込んで記述します。このようなプログラムをSQL埋込みホストプログラムと呼びます。ホスト言語には、C言語およびCOBOL言語があります。アプリケーションのコーディング方法については、“3.1 SQL埋込みCプログラムの作成方法”および“3.2 SQL埋込みCOBOLプログラムの作成方法”で説明します。
コンパイルおよびリンク
SQL埋込みホストプログラムをコンパイルするためには、利用者依存のコンパイル環境を作成し、この上でコンパイル処理を行います。
コンパイル環境と、コンパイルおよびリンクの方法については、“5.1 UNIX系を使用した場合のアプリケーションのコンパイル・リンク”および“5.2 Windows(R)を使用した場合のアプリケーションのコンパイル・リンク”で説明します。
アプリケーションのコンパイルとリンクが完了すると、実際に実行してデバッグを行い、意図した動作が行われることを確認します。
実行のためには、データ操作のSQL文で指定されている表に対して、表のDSIの定義およびDSIの初期化が完了している必要があります。
参照
表のDSIの定義およびDSIの初期化については、“RDB運用ガイド(データベース定義編)”を参照してください。
通常は、動作を確認するために必要なデータの創成を完了してから実行します。アプリケーションを実行するための実行方法については、“第6章 アプリケーションの実行”で説明します。また、アプリケーションのデバッグ方法については、“6.2 アプリケーションのデバッグ”で説明します。