Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - V12L11 - Windows版/Windows for Itanium版 -
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第2部 導入(基本編)> 第6章 連携製品、及びその他補足/注意事項

6.1 Interstage Application Serverとの連携

収集ポリシーの作成と適用(「第16章 収集ポリシーの作成と適用」参照)を行う前に、Interstage側で以下の準備/確認が必要です。

  1. 性能分析監視環境が作成されている(ispstatusコマンド実行時にエラーメッセージが表示されない)こと。

    EJB/TD/CORBAのispstatusコマンドによる性能管理を行う場合のみ必要です。IJServerの性能管理を行う場合は必要ありません。

  2. Interstageの各サービス/デーモンが起動していること。

    詳細については、Interstage運用ガイドおよびInterstageリファレンスマニュアル(コマンド編)を参照してください。

一度収集ポリシーの作成と適用(「第16章 収集ポリシーの作成と適用」参照)を実施した後に、Interstageのシステム構成(ワークユニット/オブジェクト)を変更した場合は、再度収集ポリシーの作成と適用を実施することで、Intestageのシステム構成に合わせた収集を実施してください。

また、再度収集ポリシーの作成と適用を実施した場合は、コンソールに反映が必要です。「9.4.2.3 Agents」を参照して、Agent設定画面で構成情報の取得を行ってください。

6.1.1 トランザクション内訳分

IJServerの場合は、IJServer上で動作するJ2EEアプリケーションのコンポーネント毎の処理時間を測定することが可能になります。

これにより、J2EEアプリケーションのトランザクションの、内訳の性能分析が可能になり、ボトルネックの検出を支援することができます。

詳細についてはInterstage Application Serverのマニュアルを参照してください。

当機能は、本製品のSolaris版およびLinux for Itanium版の環境でのみ利用可能です。また、ManagerおよびAgentの両方とも前述の版である必要があります。Windows版またはLinux版の環境で当機能を利用したい場合は、担当窓口にご相談ください。

6.1.1.1 セットアップ 

トランザクション内訳分析を行うには、Interstage Application Server側で、IJServerの環境設定の、「トランザクション内訳分析」の設定が必要です。

トランザクション内訳分析の測定を行う際に、動作する全てのトランザクションを対象に情報収集すると、システムへのオーバヘッドが大きくなるため、一部のデータのみをサンプリングするようになっています。

サンプリングする頻度は、デフォルトでは、1000トランザクションに1回の割合でデータ収集する頻度(0.1%)になっており、この頻度は、Interstage の動作パラメタ「測定間隔」として変更できるようになっています。

通常は、デフォルト値「1000」で運用することを推奨します。トランザクションの発生が少なく、トランザクション内訳分析用のデータが、ほとんど収集できない場合に限って割合を変更して下さい。デフォルト値の1000は、秒間10トランザクションの負荷を想定した値となっています。したがって、デフォルト値を変更する場合は、100秒間に1回程度の割合で情報収集される値が目安に変更してください。

この測定間隔が短すぎる場合は、システムへのオーバヘッドが大きくなります。ある一定以上に負荷がかかった場合(内部で保持するバッファがフルになった場合)は、これ以上負荷がかかることを抑止するために、データ収集を一時的に中断します。結果、トランザクション内訳分析データとしては、一部が欠落した情報になります。この時、通常昇順に採番されるトランザクションIDが、途中欠番がある状態になっていますので、ドリルダウン画面で収集データを表示することで確認できます。

トランザクションIDの詳細については、「7.4.3.3.1 トランザクション内訳分析コンテンツの見方」を参照してください。

トランザクションIDが途中欠番となった状態が確認できましたら、測定間隔が短すぎる状況になっておりますので、設定値を見直してください。

Interstage Application Serverでのサンプリング頻度(測定間隔)の設定を行う方法は、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。

当製品側での設定は、他のInterstage Application Serverの性能情報を収集する場合と同様、sqcRPolicy と sqcSetPolicyコマンドを実行し、収集ポリシーの作成と適用を行います。

収集ポリシーの作成と適用の詳細については、「第16章 収集ポリシーの作成と適用」を参照してください。

また、収集ポリシーの作成と適用を実施した後に、コンソールへの反映が必要になります。「9.4.2.3 Agents」を参照して、Agent設定画面で構成情報の取得を行ってください。

6.1.1.2 表示 

トランザクション内訳分析情報は、以下の表示方法で表示することができます。

コンソールのドリルダウン表示

ドリルダウンツリーの「Interstage(TxnAnalysis)」ノード配下に、ワークユニット毎にノードが生成されます。ワークユニットを選択することで、そのワークユニットで実行された全てのトランザクションが表示されます。

また、トランザクションIDのノードを設定することにより、1トランザクション毎に参照することも可能です。

詳細は「7.4.3.3 トランザクション内訳分析」を参照してください。


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