dd(1) を使用して、バックアップテープに保存された各パーティションをディスク上へ戻します。
注意
リストア先のパーティションのサイズは、バックアップ元のパーティションのサイズと同じでなければいけません。異なる場合、dd(1) の実行は成功しますが、リストア先のパーティションを GFS 共用ファイルシステムとして使用することはできません。
リストアを実施する前には、対象となる GFS 共用ファイルシステムを使用する全ノードでファイルシステムをアンマウントしてください。
シングルパーティション構成の場合
# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 bs=1024k <Enter> |
マルチパーティション構成の場合
例) 以下にパーティションが 2つ (ファイルデータ領域追加) の例を示します。
# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 bs=1024k <Enter> <- テープ1 テープ交換 # dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume02 bs=1024k <Enter> <- テープ2 |
dd(1) はマルチテープボリュームをサポートしていません。分割バックアップしたテープからリストアする際には、dd(1) の bs および count パラメタは必ずバックアップ時と同じ値を指定してください。また、seek はバックアップ時の skip と同じ値を指定してください。
例) 以下は 1 ギガバイト単位に分割バックアップしたテープをリストアする例です。
# dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 bs=1024k count=1024 <Enter> <- テープ1 テープ交換 # dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 bs=1024k count=1024 seek=1024 <Enter> <- テープ2 テープ交換 # dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 bs=1024k count=1024 seek=2048 <Enter> <- テープ3 テープ交換 # dd if=/dev/st0 of=/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 bs=1024k count=1024 seek=3072 <Enter> <- テープ4 ... |