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Symfoware Server V10.0.0 セットアップガイド

E.2 スケーラブルログ運用およびスケーラブルディレクトリ運用を行わない場合

ディスク装置に配置するSymfoware/RDBの資源には、以下のものがあります。

上記資源の配置についての基本的な考え方は、以下のとおりです。

以上から、理想の配置は以下のようになります。

物理ディスク1:

RDBディクショナリ

物理ディスク2:

RDBディレクトリファイル

物理ディスク3:

ログ管理ファイル、ログインデックス域、BIログ域、インダウトログファイル

物理ディスク4:

AIログ域

物理ディスク5:

アーカイブログファイル、退避データ (注)

物理ディスク6:

データベーススペース

しかし、上記配置を実現するには物理ディスクの絶対数が6以上必要です。また、物理ディスクの容量を有効に使用することができませんので、以下の配置をベースに検討することをお勧めします。

物理ディスク1:

RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、ログ管理ファイル、ログインデックス域、BIログ域、AIログ域、インダウトログファイル

物理ディスク2:

アーカイブログファイル、退避データ (注)

物理ディスク3:

データベーススペース

注意

  • 共用ディスク作成時の注意事項を以下に示します。

    次の運用の場合は、共用ディスク(ディスクアレイ装置の論理ユニット)の作成時に対処が必要です。

    • フェイルオーバ運用

    • ロードシェア運用かつ、フェイルオーバ運用

    上記運用では、アーカイブログファイルは、同時アクセス用共用ディスク上のローデバイスに配置します。これに対し退避データは、切替えディスク上のファイルシステムに配置します。ところが、ディスクアレイ装置の同一論理ユニット上に、同時アクセス用共用ディスクと切替えディスクが混在できません。このため、1つのランクを、2つの論理ユニットに分割して定義し、一方を同時アクセス用共用ディスク、もう一方を切替えディスクとする必要があります。さらに、PRIMECLUSTER GDSの場合は、同時アクセス用共用ディスクと切替えディスクで、ディスククラスを分ける必要があります。

  • Symfoware/RDBで割り当てたディスク資源は、他の製品で使用しないでください。