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Symfoware Server V10.0.0 コマンドリファレンス

2.38 rdbpldic

名前

rdbpldic - 表、ルーチン、トリガおよびスコープの定義情報のメモリ展開または削除

形式(ファイル名指定)

rdbpldic [ -F ] { -U | -D } 資源名一覧ファイル名

形式(表名指定)

rdbpldic [ -F ] { -U | -D } -t データベース名.スキーマ名.表名

形式(スキーマ名指定)

rdbpldic [ -F ] { -U | -D } -s データベース名.スキーマ名
         [ -A | -T | -R | -G ]

形式(データベース名指定)

rdbpldic [ -F ] { -U | -D } -d データベース名
         [ -A | -T | -R | -G | -P ]

形式(ルーチン名指定)

rdbpldic [ -F ] { -U | -D } -r データベース名.スキーマ名.ルーチン名

形式(トリガ名指定)

rdbpldic [ -F ] { -U | -D } -g データベース名.スキーマ名.トリガ名

形式(スコープ名指定)

rdbpldic [ -F ] { -U | -D } -p データベース名.スコープ名

機能説明

表、ルーチン、トリガおよびスコープの定義情報を、アプリケーションの実行前にあらかじめメモリに展開します。
または、メモリに展開した定義情報をメモリから削除します。
資源の定義情報をメモリに展開する際に、-Fオプションを同時に指定することにより、RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルの媒体に入出力障害が発生しても、その資源を使用した業務が続行可能となります。

オプション

-F

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルの媒体に入出力障害が発生しても、その資源を使用した業務を続行可能としたい場合に指定します。
本オプションを指定することにより、RDBディクショナリに格納されている資源の定義情報に加え、表配下のDSIに関するRDBディレクトリファイルの情報がメモリに展開されます。
メモリ展開は、定義されている表、ルーチンなどの数に応じてメモリを使用します。
定義されている表、ルーチンなどが非常に多い場合には、多くのメモリを必要としますので、注意が必要です。
メモリ展開する情報の見積りを行い、メモリが十分にあることを確認してから指定してください。
メモリ展開する場合に必要となるメモリの見積りは、“セットアップガイド”を参照してください。
本オプションは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合に指定できます。

-U

定義情報をメモリに展開する場合に指定します。

-D

定義情報をメモリから削除する場合に指定します。

資源名一覧ファイル名

メモリ展開または削除したい定義情報を以下のいずれか1つの形式で記述したファイルの、ファイル名を指定します。
以下に、ファイル内の形式を説明します。
先頭に“#”がある行は、コメント行として読みとばされます。
このとき“#”は必ず行の先頭に記述する必要があります。
ファイル内には空行を含むことができます。
各行の処理中に、指定形式の誤りなど、継続可能なエラーが検出された場合は、メッセージが表示され、次の行から処理が継続されます。
領域不足など、継続不可能なエラーが検出された場合には、その時点で処理が中止されます。
この場合、エラー検出までに行われた処理は有効となります。
形式-1(表定義情報の展開または削除) : TABLE(データベース名.スキーマ名.表名) または データベース名.スキーマ名.表名
形式-2(ルーチン定義情報の展開または削除) : ROUTINE(データベース名.スキーマ名.ルーチン名)
形式-3(トリガ定義情報の展開または削除) : TRIGGER(データベース名.スキーマ名.トリガ名)
形式-4(スコープ定義情報の展開または削除) : SCOPE(データベース名.スコープ名)

-t データベース名.スキーマ名.表名

定義情報をメモリに展開および削除する表名を指定します。

-s データベース名.スキーマ名 [ -A | -T | -R | -G ]

定義情報をメモリに展開または削除するスキーマ名を指定します。
-A : 指定したスキーマ配下のすべての表、ルーチンおよびトリガについて処理します。
-T : 指定したスキーマ配下のすべての表について処理します。
-R : 指定したスキーマ配下のすべてのルーチンについて処理します。
-G : 指定したスキーマ配下のすべてのトリガについて処理します。
-A、-T、-Rおよび-Gオプションを省略した場合は、指定したスキーマ配下のすべての表について処理します。

-d データベース名 [ -A | -T | -R | -G | -P ]

定義情報をメモリに展開または削除するデータベース名を指定します。
-A : 指定したデータベース配下のすべての表、ルーチン、トリガおよびスコープについて処理します。
-T : 指定したデータベース配下のすべての表について処理します。
-R : 指定したデータベース配下のすべてのルーチンについて処理します。
-G : 指定したデータベース配下のすべてのトリガについて処理します。
-P : 指定したデータベース配下のすべてのスコープについて処理します。
-A、-T、-R、-Gおよび-Pオプションを省略した場合は、指定したデータベース配下のすべての表について処理します。

-r データベース名.スキーマ名.ルーチン名

定義情報をメモリに展開または削除するルーチン名を指定します。

-g データベース名.スキーマ名.トリガ名

定義情報をメモリに展開または削除するトリガ名を指定します。

-p データベース名.スコープ名

定義情報をメモリに展開または削除するスコープ名を指定します。

使用例

例1

在庫管理DB配下のすべての表、ルーチン、トリガおよびスコープについて、定義情報をメモリに展開します。

rdbpldic -U -d 在庫管理DB -A
例2

在庫管理DB配下のすべての表について、定義情報をメモリに展開します。

rdbpldic -U -d 在庫管理DB -T 
例3

在庫管理DB配下のすべての表について、定義情報をメモリに展開し、RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルの媒体に入出力障害が発生した場合でも業務を続行可能とします。

rdbpldic -F -U -d 在庫管理DB

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0 : 正常終了
0以外 : 異常終了

注意

Symfoware/RDBを停止した場合、または、本機能を利用して定義情報をメモリに展開した表、ルーチン、トリガおよびスコープについて、以下の処理を行った場合、その定義情報はメモリから削除されます。
Symfoware/RDBを再起動、または、以下の処理が完了したら、再度、本コマンドにより定義情報のメモリ展開を行ってください。