原子化とは、シーケンスの項目をすべて原子値に変換する処理です。結果は、原子値のシーケンスを返します。シーケンス内の各項目を原子値に変換するときの処理手順を、以下に示します。
その項目が原子値であれば、その項目を返します。
その項目がノードであれば、そのノードのすべての子孫テキストノードを文書順に連結した値を返します。この値のデータ型はxs:untypedAtomic型です。
原子化は、以下の式において型を処理するために使用されます。
算術式
比較式
関数呼び出し
コンストラクタ関数
ノードと原子値を項目にもつシーケンスに原子化を適用した場合の例を以下に示します。
以下のシーケンスを原子化すると、その結果のシーケンスは、最初の項目がxs:string型の値t1、次の項目がxs:untypedAtomic型の値20、最後の項目がxs:double型の値123になります。
("t1", /employees/employee[2]/age, 123)
以下のパス式が返すシーケンスを原子化すると、その結果のシーケンスは、最初の項目がxs:untypedAtomic型の値Tanaka Tarou、次の項目がxs:untypedAtomic型の値Kondou Yusuke、3番目の項目がxs:untypedAtomic型の値Shinada Megumi、最後の項目がxs:untypedAtomic型の値Kawada Hirokoになります。
/employees/employee/name