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Symfoware Server V10.0.0 XQueryリファレンス

2.3.2 原子化

原子化とは、シーケンスの項目をすべて原子値に変換する処理です。結果は、原子値のシーケンスを返します。シーケンス内の各項目を原子値に変換するときの処理手順を、以下に示します。

  1. その項目が原子値であれば、その項目を返します。

  2. その項目がノードであれば、そのノードのすべての子孫テキストノードを文書順に連結した値を返します。この値のデータ型はxs:untypedAtomic型です。

原子化は、以下の式において型を処理するために使用されます。

ノードと原子値を項目にもつシーケンスに原子化を適用した場合の例を以下に示します。

例1

以下のシーケンスを原子化すると、その結果のシーケンスは、最初の項目がxs:string型の値t1、次の項目がxs:untypedAtomic型の値20、最後の項目がxs:double型の値123になります。

("t1", /employees/employee[2]/age, 123)
例2

以下のパス式が返すシーケンスを原子化すると、その結果のシーケンスは、最初の項目がxs:untypedAtomic型の値Tanaka Tarou、次の項目がxs:untypedAtomic型の値Kondou Yusuke、3番目の項目がxs:untypedAtomic型の値Shinada Megumi、最後の項目がxs:untypedAtomic型の値Kawada Hirokoになります。

/employees/employee/name