パフォーマンスモニタは、SQL文の処理時間の監視を行い、処理に時間がかかっているSQL文を検出すると、そのSQL文に関する情報を収集し、パフォーマンスデータ格納ファイルに蓄積します。処理に時間がかかっているSQL文に関する情報以外にも、アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報、アプリケーションによって獲得される資源の占有情報の定常的な採取を行い、同様にパフォーマンスデータ格納ファイルに蓄積します。
パフォーマンスデータ格納ファイルに蓄積されているデータは、rdbpmsqllistコマンドおよびrdbpmreportコマンドを用いて取り出すことができます。
rdbpmsqllistコマンドでは、処理に時間がかかっているSQL文の一覧を表示し、さらに、そのSQL文を依頼したクライアントの情報、アクセスプランの情報を調べることができます。
rdbpmreportコマンドでは、アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報、アプリケーションによって獲得される資源の占有情報に関して、情報が保存されている期間の任意の時間の情報を取り出して表示することができます。
各コマンドを使用して、パフォーマンスデータ格納ファイルに蓄積されているデータを取り出すイメージを以下に示します。
これらの情報を活用することで、処理が遅くなっているSQL文を特定することができ、アクセスプランやシステム資源の状態を用いて、処理が遅くなっている原因の調査と、対策の検討を行うことができます。