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Symfoware Server V10.0.0 アプリケーション開発ガイド(共通編)

9.3 数値のデータを操作する

表のデータを操作するときに、数値のデータに対して絶対値、最小整数値、最大整数値などを求めることができます。数値のデータを操作する処理には以下のものがあります。

表9.7 数値を操作する処理

処理名

機能

ABS式

ABS式は、指定した数値式の絶対値を求めます。

CEIL式

CEIL式は、指定した数値式以上の最小整数値を求めます。

FLOOR式

FLOOR式は、指定した数値式以下の最大整数値を求めます。

ROUND式

ROUND式は、数値式を丸め位置で四捨五入します。

TRUNC式

TRUNC式は、数値式を切捨て位置で切り捨てます。


1

出荷表から、出荷数量の変動の大きい(前回と今回の出荷数量の差が10以上とします)製品番号を求めます。

SELECT 製品番号,ABS(出荷数量 - 前回出荷数量) AS 出荷変動
                (A)          (1)
  FROM 在庫管理.出荷表

  WHERE ABS(出荷数量 - 前回出荷数量) >= 10 

(1) 数値式

(A)~(1) ABS式


2

すべての地区の最高気温、最低気温をその値以下の最大整数値にします。

SELECT 地区名, FLOOR(最高気温) AS 最高気温, FLOOR(最低気温) AS 最低気温
                (A)    (1)
  FROM 気象情報管理表

(1) 数値式

(A)~(1) FLOOR式


3

すべての地区の最高気温を小数第2位で四捨五入して、小数第1位までの数字にします。

SELECT 地区名, ROUND(最高気温,   1)  AS  最高気温
                (A)    (1)      (2)
  FROM 気象情報管理表

(1) 数値式

(2) 丸め位置

(A)~(2) ROUND式