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Symfoware Server V10.0.0 トラブルシューティング集

B.2 異常プロセスとコアファイルの特定

アプリケーションプロセスが異常終了する場合と、ファンクションルーチンのプロセスが異常終了する場合の2種類があります。
アプリケーションプロセスが異常終了した場合には、Symfoware/RDB内部で自動的に回収処理がスケジュールされ、メッセージは出力されません。psコマンドなどを使用して、プロセスの存在を確認してください。
また、ファンクションルーチンのプロセスが異常終了した場合には、ファンクションルーチンを指定したSQL文には以下の例外事象が通知されます。

SQLSTATE = 39000
SQLMSG   = JYP4556E データ送受信中にファンクションルーチンを実行するプロセスが異常終了しました.

また、コンソールおよびSymfoware/RDBのメッセージログファイルにメッセージが出力されます。

Tue Feb  1 09:18:19 2002
rdb: INFO: qdg13783i:ファンクションルーチンを実行するプロセスのコアファイルを採取しました
    コアファイル名は/home4/SPM/MK3/FNCSI/CORE/core_fnc_14275.020201.091819です (システム名=rdb1)

Tue Feb  1 09:18:19 2002
rdb: ERROR: qdg13781u:ファンクションルーチンを実行するプロセスが異常終了しました
    原因=signal number : 11 (システム名=rdb1)

Tue Feb  1 09:18:19 2002
rdb: ERROR: qdg13782u:ファンクションルーチンのライブラリ内で異常が発生しました (システム名=rdb1)

いずれの場合も、コアファイルが採取されます。アプリケーションのコアファイルは、アプリケーションを実行しているディレクトリに出力されます。ファンクションルーチンの場合には、システム用の動作環境ファイルのEXTERNAL_PROCESS_COREパラメタで指定したディレクトリ配下に、以下の名前で出力されます。EXTERNAL_PROCESS_COREパラメタの指定を省略した場合は、RDB構成パラメタファイルのRDBCOREパラメタで指定したディレクトリ配下に出力します。

Core_fnc_内部時間情報

なお、ファンクションルーチンのプロセスが異常終了した場合、ファンクションルーチンを指定したSQL文には例外が返却されます。このSQL文が繰り返し実行されると、同じ内容のコアダンプが、実行された回数だけ作成され、ディスク資源を圧迫する可能性があります。コアダンプの取得個数は、システム用の動作環境ファイルのMAX_EXTPROC_CORE_NUMパラメタで制御することができます。パラメタ省略時は、1となります。