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Symfoware Server V10.0.0 トラブルシューティング集

10.1.3 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのバックアップとリカバリについて知る

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのバックアップとリカバリについてよくある質問と、その回答について説明します。

RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのバックアップ方法について知りたい

rdbdmpdicコマンドまたはOSのバックアップ機能で、RDBディクショナリをバックアップしてください。

RDBディレクトリファイルは、リバースクリエーション機能により、RDBディクショナリおよびデータベースからリカバリすることができるため、バックアップする必要はありません。

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“RDBディクショナリのバックアップ”および“RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ”を参照してください。

SolarisRDBディクショナリバックアップ時点の状態に復元する場合の留意点は?(Solarisの場合)

RDBディクショナリをバックアップ時点の状態に復元する場合、RDBディレクトリファイル、およびすべてのデータベースも同じ時点の状態に復元してください。
同じ時点の状態ではない場合、正常なデータベース運用が保証できません。

ddコマンドなど、OSの機能で採取したバックアップデータをリカバリする場合は、同期をとって採取した、RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、およびすべてのデータベーススペースのバックアップデータを、リカバリしてください。

rdbdmpdicコマンドで採取したRDBディクショナリのバックアップデータからリカバリする場合は、rdbrcvdicコマンドのLOADモードでリカバリ後、同期をとって採取したrdbdmpコマンドのバックアップデータを、rdbrcvコマンドのLOADモードでリカバリしてください。
以下の状態でバックアップデータを採取することで、Symfoware/RDB各資源の同期をとることができます。

  • OS機能を利用する場合
    Symfoware/RDB停止状態

  • Symfoware/RDBの機能を利用する場合
    RDBディクショナリと、全DSIまたはデータベーススペースに更新抑止の利用規定が設定された状態

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのリカバリ”、および“RDBディクショナリのバックアップ”を参照してください。
なお、関連する質問として、“10.2.1 システムファイルのバックアップ”の“RDBディクショナリをバックアップする契機は?”があります。必要に応じて参照してください。

注意

リカバリするファイル」と「リカバリしてはいけないファイル」について

ddコマンドなどのOSの機能で採取したバックアップデータをリカバリする場合には、アーカイブログ域までリカバリしないように注意してください。
アーカイブログ域(アーカイブログファイル)までリカバリしてしまった場合、バックアップ以降に採取されていた更新ログが上書きされてしまうため、最新状態への復元が行えません。

ポイント

バックアップに利用できるコマンド

アーカイブログ運用するかどうかや、利用するコマンドの違いによって、バックアップの作業方法が異なります。
また、アーカイブログを採取する運用を実施している場合には、ディクショナリのバックアップについては、DDL文(新規定義、定義削除、定義変更)を実行した場合にだけディクショナリのバックアップを採取すれば、ユーザーが定義した表に関するリカバリは行えます。
なお、ユーザーが定義した表のデータ部分(= DSI)については、rdbdmpコマンドによるバックアップが必要です。

アーカイブログを採取しない運用を実施している場合、かつ、DSIに対して自動容量拡張を設定している場合には、DSIだけでなく、ディクショナリに対しても定期的にバックアップしておく必要があります。

バックアップに利用する機能

運用形態

バックアップ方法

RDBディクショナリ

RDBディレクトリファイル

データベーススペース

OSの機能だけを利用

アーカイブログを採取する運用

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbsetrpコマンドでリカバリチェックポイントを設定

  3. ddコマンドで、3種のファイルを同期をとってバックアップ

なお、更新抑止の利用規程を解除する直前に再度rdbsetrpコマンドでリカバリ終了ポイントを設定しておく必要があります。

アーカイブログを採取しない運用

  1. RDBシステムをrdbstopコマンドで停止

  2. ddコマンドで、3種のファイルを同期をとってバックアップ

Symfoware/RDBの機能だけを利用

アーカイブログを採取する運用

rdbdmpdicコマンドでバックアップ

バックアップ不要

rdbdmpコマンドでバックアップ

アーカイブログを採取しない運用

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpdicコマンドでバックアップ

バックアップ不要

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpコマンドでバックアップ

OSとSymfoware/RDBの機能を利用

アーカイブログを採取する運用

  1. RDBシステムをrdbstopコマンドで停止

  2. ddコマンドで、2種のファイルを同期をとってバックアップ

rdbdmpコマンドでバックアップ

アーカイブログを採取しない運用

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpコマンドでバックアップ


LinuxRDBディクショナリバックアップ時点の状態に復元する場合の留意点は?(Linuxの場合)

RDBディクショナリをバックアップ時点の状態に復元する場合、RDBディレクトリファイル、およびすべてのデータベースも同じ時点の状態に復元してください。
同じ時点の状態ではない場合、正常なデータベース運用が保証できません。

rdbdmpdicコマンドで採取したRDBディクショナリのバックアップデータからリカバリする場合は、rdbrcvdicのLOADモードでリカバリ後、同期をとって採取した、rdbdmpのバックアップデータを、LOADモードでリカバリしてください。
以下の状態でバックアップデータを採取することで、Symfoware/RDB各資源の同期をとることができます。

  • Symfoware/RDBの機能を利用する場合
    RDBディクショナリと、全DSIまたはデータベーススペースに更新抑止の利用規定が設定された状態

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのリカバリ”、および“RDBディクショナリのバックアップ”を参照してください。
なお、関連する質問として、“10.2.1 システムファイルのバックアップ”の“RDBディクショナリをバックアップする契機は?”があります。必要に応じて参照してください。

注意

リカバリするファイル」と「リカバリしてはいけないファイル」について

アーカイブログ域(アーカイブログファイル)までリカバリしてしまった場合、バックアップ以降に採取されていた更新ログが上書きされてしまうため、最新状態への復元が行えません。

ポイント

バックアップに利用できるコマンド

アーカイブログ運用するかどうかや、利用するコマンドの違いによって、バックアップの作業方法が異なります。
また、アーカイブログを採取する運用を実施している場合には、ディクショナリのバックアップについては、DDL文(新規定義、定義削除、定義変更)を実行した場合にだけディクショナリのバックアップを採取すれば、ユーザーが定義した表に関するリカバリは行えます。
なお、ユーザーが定義した表のデータ部分(= DSI)については、rdbdmpコマンドによるバックアップが必要です。

アーカイブログを採取しない運用を実施している場合、かつ、DSIに対して自動容量拡張を設定している場合には、DSIだけでなく、ディクショナリに対しても定期的にバックアップしておく必要があります。

バックアップに利用する機能

運用形態

バックアップ方法

RDBディクショナリ

RDBディレクトリファイル

データベーススペース

Symfoware/RDBの機能だけを利用

アーカイブログを採取する運用

rdbdmpdicコマンドでバックアップ

バックアップ不要

rdbdmpコマンドでバックアップ

アーカイブログを採取しない運用

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpdicコマンドでバックアップ

バックアップ不要

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpコマンドでバックアップ


WindowsRDBディクショナリバックアップ時点の状態に復元する場合の留意点は?(Windowsの場合)

RDBディクショナリをバックアップ時点の状態に復元する場合、RDBディレクトリファイル、およびすべてのデータベースも同じ時点の状態に復元してください。
同じ時点の状態ではない場合、正常なデータベース運用が保証できません。

ntbackupコマンドやWindows(R) 2000のWMIなど、OSの機能で採取したバックアップデータをリカバリする場合は、同期をとって採取した、RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、およびすべてのデータベーススペースのバックアップデータを、リカバリしてください。

rdbdmpdicコマンドで採取したRDBディクショナリのバックアップデータからリカバリする場合は、rdbrcvdicコマンドのLOADモードでリカバリ後、同期をとって採取したrdbdmpのバックアップデータを、LOADモードでリカバリしてください。

以下の状態でバックアップデータを採取することで、Symfoware/RDB各資源の同期をとることができます。

  • OS機能を利用する場合
    Symfoware/RDB停止状態

  • Symfoware/RDBの機能を利用する場合
    RDBディクショナリと、全DSIまたはデータベーススペースに更新抑止の利用規定が設定された状態

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのリカバリ”、および“RDBディクショナリのバックアップ”を参照してください。
なお、関連する質問として、“10.2.1 システムファイルのバックアップ”の“RDBディクショナリをバックアップする契機は?”があります。必要に応じて参照してください。

注意

リカバリするファイル」と「リカバリしてはいけないファイル」について

OSの機能で採取したバックアップデータをリカバリする場合には、アーカイブログ域までリカバリしないように注意してください。
アーカイブログ域(アーカイブログファイル)までリカバリしてしまった場合、バックアップ以降に採取されていた更新ログが上書きされてしまうため、最新状態への復元が行えません。
Windows(R)版の場合、バックアップされていることに気づかずに上書きしてしまう可能性がありますので、アーカイブログ運用している場合には、とくに注意してリカバリしてください。

ポイント

バックアップに利用できるコマンド

アーカイブログ運用するかどうかや、利用するコマンドの違いによって、バックアップの作業方法が異なります。
また、アーカイブログを採取する運用を実施している場合には、ディクショナリのバックアップについては、DDL文(新規定義、定義削除、定義変更)を実行した場合にだけディクショナリのバックアップを採取すれば、ユーザーが定義した表に関するリカバリは行えます。
なお、ユーザーが定義した表のデータ部分(= DSI)については、rdbdmpコマンドによるバックアップが必要です。

アーカイブログを採取しない運用を実施している場合、かつ、DSIに対して自動容量拡張を設定している場合には、DSIだけでなく、ディクショナリに対しても定期的にバックアップしておく必要があります。

バックアップに利用する機能

運用形態

バックアップ方法

RDBディクショナリ

RDBディレクトリファイル

データベーススペース

OSの機能だけを利用

アーカイブログを採取する運用

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbsetrpコマンドでリカバリチェックポイントを設定

  3. ntbackupコマンドなどで、3種のファイルを同期をとってバックアップ

なお、更新抑止の利用規程を解除する直前に、再度rdbsetrpコマンドでリカバリ終了ポイントを設定しておく必要があります。

アーカイブログを採取しない運用

  1. rdbstopコマンドでRDBシステムを停止

  2. ntbackupコマンドなどで、3種のファイルを同期をとってバックアップ

Symfoware/RDBの機能だけを利用

アーカイブログを採取する運用

rdbdmpdicコマンドでバックアップ

バックアップ不要

rdbdmpコマンドでバックアップ

アーカイブログを採取しない運用

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpdicコマンドでバックアップ

バックアップ不要

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpコマンドでバックアップ

OSとSymfoware/RDBの機能を利用

アーカイブログを採取する運用

  1. RDBシステムをrdbstopコマンドで停止

  2. ntbackupコマンドなどで、2種のファイルを同期をとってバックアップ

rdbdmpコマンドでバックアップ

アーカイブログを採取しない運用

  1. rdbrtrコマンドで更新抑止の利用規程を設定

  2. rdbdmpコマンドでバックアップ