ほかのプラットフォームから移行する場合によくある質問と、その回答について説明します。
Symfoware/RDBをWindows(R)版からSolaris版へ移行する場合のアプリケーションの移行方法は?
現在、Windows(R)サーバ上のSymfowareデータベースへローカルアクセスを行うアプリケーションがあります。
このシステムから、データベースをSolarisサーバに移行する場合に、以下の質問があります。
Windows(R)サーバ上のアプリケーションに対して、何らかの修正を行う必要はあるか
ネットワークアクセスを行うための設定方法や留意点
なお、環境は以下のようになっています。
環境について
Windows(R)サーバ内には、Symfoware/RDBがインストールされていて、C言語やCOBOL言語で作成したアプリケーションが存在しています。アプリケーションは、埋込みSQLを発行しデータベースにアクセスします。
クライアントパソコンからの接続はありません。
環境の移行について
現状のWindows(R)サーバに存在していたデータベース定義とまったく同じ名前で、Solarisサーバ上にデータベース、スキーマ、表を定義済みです。
現状のWindows(R)サーバとして利用していたパソコンは、そのまま置いておく予定です。
質問にある環境では、以下の回答になります。
Windows(R)サーバ上のSymfowareデータベースを継続して使用する場合には、最新版のSolaris版 Symfoware ServerのCD-ROMに同梱されているSymfoware Serverクライアント機能をインストールしてください。
アプリケーション内で、たとえば文字コードのローカル編集、バイトスワップを意識したアクセス、パスを指定した処理など、Windows(R)を意識した処理を行っている場合には、それによって問題が発生しないかを確認してください。
なお、この場合にはODBCドライバの設定などのセットアップ作業は不要です。
クライアント用の動作環境ファイルを編集してください。
アプリケーション内で、RDBへのCONNECTIONを“TO DEFAULT”と記述している場合には、クライアント用の動作環境ファイルの中の環境変数を編集設定するだけです。
RDBへのCONNECTIONを“TO DEFAULT”としていない場合には、その部分のアプリケーションの修正が必要となります。
クライアント用の動作環境ファイル内で編集設定が必要な値は、“SERVER_SPEC”という変数です。
ここで、Solarisマシンのホスト名、RDB2_TCPまたはRDA-SVのどちらの機能を利用するのか、それに応じたポート番号を設定します。
また、RDA-SVを利用する場合には、Solaris側でRDA-SVの設定が必要となります。
参照
詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”の“クライアント用の動作環境ファイル”を参照してください。