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Symfoware Server V10.0.0 トラブルシューティング集

10.2.1 システムファイルのバックアップ

システムファイルのバックアップについてよくある質問と、その回答について説明します。

RDBディクショナリをバックアップする契機は?

バックアップする契機は、アーカイブログ運用を行っているかどうかによって異なります。

注意

アーカイブログ運用を行っていない場合には、rdbalmdsiコマンドまたはDSI定義文で自動容量拡張を指定しないでください。
自動容量拡張された場合、それ以前のバックアップファイルは無効になってしまいます。
これに伴い、バックアップファイルを採取しなおす必要が発生してきますが、自動容量拡張の直後にバックアップファイルを採取しなおすという保証がシステムの運用からはとれないためです。

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのリカバリ”、および“RDBディクショナリのバックアップ”を参照してください。
なお、関連する質問として、“10.1.3 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのバックアップとリカバリについて知る”の“RDBディクショナリをバックアップ時点の状態に復元する場合の留意点は?(Solarisの場合)”があります。必要に応じて参照してください。

SolarisLinux満杯になったアーカイブログを自動的にバックアップする方法は?(Solaris/Linuxの場合)

Systemwalkerのイベントログ監視機能を利用することで、アーカイブログを自動的にバックアップできます。

1個のアーカイブログファイルが満杯になると、Symfoware/RDBが自動的にempty状態のアーカイブログファイルへ切替えます。このとき、メッセージログファイル(RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTに指定したファイル)またはイベントログに、メッセージqdg03800iを出力します。また、スケーラブルログ運用している場合には、メッセージqdg13239iを同時に出力し、対象となるユーザロググループ名を明示します。これらのメッセージを対象として、Systemwalkerのイベントログ監視機能を利用して、rdblogコマンドのBオプション(ユーザロググループの場合には、gオプションも指定する)を実行するように設定してください。

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“異常時に備えたデータのバックアップ”を参照してください。

ポイント

アーカイブログを手動でバックアップする方法について

一定時間ごとに、手動でアーカイブログをバックアップする方法について、以下に例を示します。

  1. アーカイブログ域が満杯になる前に、以下のコマンドで強制的に切替えを行います。

    rdblog -S -a
  2. 以下のコマンドで、切替え前のアーカイブログをバックアップします。

    rdblog -B arc0001@/backup/rdb

Windows満杯になったアーカイブログを自動的にバックアップする方法は?(Windowsの場合)

Systemwalkerのイベントログ監視機能を利用することで、アーカイブログを自動的にバックアップできます。

1個のアーカイブログファイルが満杯になると、Symfoware/RDBが自動的にempty状態のアーカイブログファイルへ切替えます。このとき、メッセージログファイル(RDB構成パラメタファイルのRDBREPORTに指定したファイル)またはイベントログに、メッセージqdg03800iを出力します。また、スケーラブルログ運用している場合には、メッセージqdg13239iを同時に出力し、対象となるユーザロググループ名を明示します。これらのメッセージを対象として、Systemwalkerのイベントログ監視機能を利用して、rdblogコマンドのBオプション(ユーザロググループの場合には、gオプションも指定する)を実行するように設定してください。

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“異常時に備えたデータのバックアップ”を参照してください。

ポイント

アーカイブログを手動でバックアップする方法について

一定時間ごとに、手動でアーカイブログをバックアップする方法について、以下に例を示します。

  1. アーカイブログ域が満杯になる前に、以下のコマンドで強制的に切替えを行います。

    rdblog -S -a
  2. 以下のコマンドで、切替え前のアーカイブログをバックアップします。

    rdblog -B ARC0001@E:\BACKUP\ARCLOG

退避アーカイブログ、DSIバックアップファイルは圧縮可能か?

退避アーカイブログをバックアップするrdblogコマンド、およびDSIバックアップファイルをバックアップするrdbdmpコマンドにはデータ圧縮機能はありません。

バックアップデータを圧縮する場合は、いったんディスク上のファイルにバックアップし、OSの機能や圧縮ツールを利用して圧縮してください。

この場合、DSIリカバリ時には、圧縮したファイルを復元してから、rdbrcvコマンドを実行してください。