Symfoware/RDBを起動・停止する際によくある質問と、その回答について説明します。
パソコンの電源を切断する前に、Symfoware/RDBのサービスを停止する必要があるか?(Windowsの場合)
電源を切断する(シャットダウンする)前には、Symfoware/RDBのサービスを停止してください。
Symfoware Serverが起動している状態でシャットダウンすると、シャットダウンの延長でSymfoware Serverは強制停止になります。
シャットダウンの延長での回収処理は、OS、ミドルウェア、アプリケーションなどシステム全体で数十秒で完了させる必要があります。
数十秒で回収処理が完了しないと、OSは、回収処理の完了を待たずに、PCの電源を強制的に切断してしまいます。このため、Symfoware Serverでは、停止を最優先するため強制停止としています。
ただし、Symfoware Server以外のミドルウェアやアプリケーションの停止に時間がかかると、Symfoware Serverの停止(強制停止)に制御が移る前に、PCの電源が切断されることもあります。
Symfoware Serverは、強制停止となったり、起動している状態でPCの電源が切断されても問題はありません。次回の起動時に、ダウンリカバリが自動的に行われ、正常に起動されます。ただし、ダウンリカバリのために起動に若干時間がかかります。
しかし、PCの電源が強制的に切断されると、OSの問題から、キャッシュ上のデータが失われたり、次のようなトラブルが発生する可能性があります。
アクセスしていたファイル(NTFS)がなくなる
アクセスしていたファイル(NTFS)の中身が壊れる
アクセス中のディスクが壊れる
これらの影響で、Symfoware Serverのシステムファイルや、データベースがなくなったり、壊れたりする可能性があります。
このため、PCをシャットダウンする場合は、Symfoware Serverを停止してからシャットダウンするようにしてください。
また、Symfoware Server以外のミドルウェアやアプリケーションを使用している場合は、それらもシャットダウンの前に停止することをお勧めします。
Symfoware/RDBを強制停止する場合の注意事項は? (Solaris/Linuxの場合)
Symfoware/RDBを停止させる場合、通常はrdbstopコマンドをパラメタ指定なしで実行しますが、何らかの原因でSymfoware/RDBを正常停止させることができない場合は、eオプションを指定してrdbstopコマンドを実行し、Symfoware/RDBを強制停止させることができます。
ただし、eオプションを指定してrdbstopコマンドを実行する場合には、以下の注意事項があります。
実行中のアプリケーションおよびRDBコマンドが存在する場合は、それらの処理が強制的に終了されます。
Symfoware/RDBが動作中に使用していたOS資源(共用メモリ、セマフォなど)の回収は、rdbstopコマンドとは非同期にOSによって行われるため、rdbstopコマンドの処理が終了しても、OS資源の回収処理が完了していない場合があります。
このため、rdbstopコマンドを実行した直後に、rdbstartコマンドを実行してSymfoware/RDBを起動しようとすると、以下のようなエラーメッセージが出力され、Symfoware/RDBを起動できない場合があります。
qdg02605i: RDBIIの強制停止を開始します qdg02606i: RDBIIの強制停止が完了しました qdg02600i: RDBIIの起動を開始します qdg02812u: RDBIIシステムが運用中または起動/停止途中です
rdbstopコマンドを実行した直後にrdbstartコマンドを実行する場合は、正常終了するまで、再度rdbstartコマンドを実行してください。
なお、シェルで実行する場合は、rdbstartコマンドから返却される以下の終了ステータスで正常終了したかどうかを判定できます。
0:正常終了
0以外:異常終了
ポイント
eオプションは、やむをえない場合にだけ指定してください。通常は、アプリケーションおよびRDBコマンドの処理が終了したあとに、eオプションを指定しないでrdbstopコマンドを実行し、Symfoware/RDBを正常停止させるようにしてください。
eオプションを指定してrdbstopコマンドを実行し、Symfoware/RDBを強制停止させたあとに、rdbstartコマンドでSymfoware/RDBを再起動した場合、起動時にダウンリカバリ処理が行われるため、通常の起動よりも処理時間が長くなります。
rdbstopコマンドを実行してSymfoware/RDBを正常停止させた場合は、OS資源の回収処理は同期をとって行われるため、直後にrdbstartコマンドを実行してもエラーメッセージが出力されることはありません。
Symfoware/RDBを強制停止する場合の注意事項は? (Windowsの場合)
Symfoware/RDBを停止させる場合、通常はrdbstopコマンドをパラメタ指定なしで実行しますが、何らかの原因でSymfoware/RDBを正常停止させることができない場合は、eオプションを指定してrdbstopコマンドを実行し、Symfoware/RDBを強制停止させることができます。
ただし、eオプションを指定してrdbstopコマンドを実行する場合には、以下の注意事項があります。
実行中のアプリケーションおよびRDBコマンドが存在する場合は、それらの処理が強制的に終了されます。
Symfoware/RDBが動作中に使用していたOS資源(共用メモリなど)の回収は、rdbstopコマンドとは非同期にOSによって行われるため、rdbstopコマンドの処理が終了しても、OS資源の回収処理が完了していない場合があります。
このため、rdbstopコマンドを実行した直後に、rdbstartコマンドやWindows(R)のコントロールパネルのサービスでSymfoware/RDBを起動しようとすると、以下のようなエラーメッセージが出力され、Symfoware/RDBを起動できない場合があります。
qdg02605i: RDBIIの強制停止を開始します qdg02606i: RDBIIの強制停止が完了しました qdg02600i: RDBIIの起動を開始します qdg02812u: RDBIIシステムが運用中または起動/停止途中です
rdbstopコマンドを実行した直後にrdbstartコマンドやWindows(R)のコントロールパネルのサービスでSymfoware/RDBを起動する場合は、正常終了するまで、再度rdbstartコマンドを実行してください。
なお、バッチで実行する場合は、rdbstartコマンドから返却される以下の終了ステータスで正常終了したかどうかを判定できます。
0:正常終了
0以外:異常終了
ポイント
eオプションは、やむをえない場合にだけ指定してください。通常は、アプリケーションおよびRDBコマンドの処理が終了したあとに、eオプションを指定しないでrdbstopコマンドを実行し、Symfoware/RDBを正常停止させるようにしてください。
eオプションを指定してrdbstopコマンドを実行し、Symfoware/RDBを強制停止させたあとに、rdbstartコマンドやWindows(R)のコントロールパネルのサービスでSymfoware/RDBを再起動した場合、起動時にダウンリカバリ処理が行われるため、通常の起動よりも処理時間が長くなります。
rdbstopコマンドを実行してSymfoware/RDBを正常停止させた場合は、OS資源の回収処理は同期をとって行われるため、直後にrdbstartコマンドを実行してもエラーメッセージが出力されることはありません。
Symfoware/RDBのサービスを起動するとWindows Defenderに「不明」「未分類」として分類された。 (Windowsの場合)
Symfoware Serverのプロセスに該当する場合は問題ありません。そのまま使用してください。以下の条件に該当するプロセスがSymfoware Serverのプロセスとなります。
発行元が“Fujitsu”、“Fujitsu Limited”、“FUJITSU LIMITED”に分類されるプロセスの場合
“ファイル パス”の項目に Symfoware Server をインストールしたフォルダ配下のファイルのパスが表示される。
“デジタル電子署名”の項目に署名元が表示される。
発行元が“Apache Software Foundation”に分類されるプロセスの場合
“ファイル パス”の項目にSymfoware Serverをインストールしたフォルダ配下のファイルのパスが表示される。