ユーザデータベースのバックアップ時に発生したトラブルの事例、およびその対処方法について説明します。
rdbdmpコマンドを自動実行するジョブから起動すると、終了せずにプロセスが残ったままになる
rdbdmpコマンドを自動実行するジョブ(バッチファイルなど)から起動すると、終了せずにプロセスが残ったままになります。
指定したデバイスに、すでにバックアップデータが存在している場合に発生します。
rdbdmpコマンドでeオプションを指定して実行すると、バックアップデータが存在した場合にバックアップデータを上書きするかを問合せます。自動実行の場合には、この問い合わせに答えられていないため、問題が発生します。
この場合、以下の方法で回避できます。
バックアップ先がファイルシステムの場合
あらかじめバックアップデータを削除しておくか、またはrdbdmpコマンドでyオプションを指定する
バックアップ先がテープ装置の場合
rdbdmpコマンドでyオプションを指定する
以下に、rdbdmpコマンドでバックアップデータが存在した場合の、オプション指定による動作の違いを示します。
eオプション | yオプション | コマンドの動作 |
---|---|---|
なし | なし | qdg02294uを出力して終了(処理は中断) |
なし | あり | qdg02294uを出力して終了(処理は中断) |
あり | なし | 上書きするかの問合せを出力 |
あり | あり | 強制的に上書き |