探索条件付きSQL文でADO.NET連携でデータの更新を行うサンプルコードについて説明します。
本サンプルコードは、INSERT文実行後、メッセージボックスで完了を知らせます。
アプリケーションの手順
OdbcConnectionオブジェクトでコネクションを接続します。詳細は、“C.5.1 接続および切断”を参照してください。
OdbcCommandオブジェクトを生成します。(CommandTextプロパティへUPDATE文を設定します。)
OdbcCommand.Parameters.AddメソッドでOdbcParameterオブジェクトの生成と設定を行います。SQL文中のパラメタマーカ('?')の出現順に生成してください。
OdbcParameter.ParameterNameプロパティには、オブジェクト名を任意で設定します。
OdbcParameter.Valueプロパティへパラメタの値を設定します。
日時型のパラメタにはOdbcParameter.OdbcTypeプロパティを設定します。
OdbcCommand.ExecuteNonQueryメソッドでUPDATE文を実行します。
ExecuteNonQueryメソッドより更新された行数が返されます。
更新行数をメッセージボックスで表示します。
コネクションを切断します。
オブジェクトを破棄します。
エラー処理については、“C.5.10 エラー処理”を参照してください。
'オブジェクト宣言 Dim con As Microsoft.Data.Odbc.OdbcConnection Dim com As Microsoft.Data.Odbc.OdbcCommand Dim i As Integer 'OdbcConnectionオブジェクトの生成 con = New Microsoft.Data.Odbc.OdbcConnection("DSN=DSN01;UID=USER01;PWD=PASS01") Try '1. コネクション接続 con.Open() '2. OdbcCommandオブジェクトの生成 com = New Microsoft.Data.Odbc.OdbcCommand( _ "UPDATE TESTTBL SET DEC_C=?,DAT_C=?,CHA_C = ? WHERE KEY_C = ?", con) '3. OdbcParameterオブジェクトの生成と設定 com.Parameters.Add("DEC_C", 111111.111) com.Parameters.Add("DAT_C", "2007/04/10") com.Parameters("DAT_C").OdbcType = Microsoft.Data.Odbc.OdbcType.Date com.Parameters.Add("CHA_C", "更新データ") com.Parameters.Add("KEY_C", 100) '4. UPDATE文の実行 i = com.ExecuteNonQuery '5. 更新行数をメッセージボックスで表示する MessageBox.Show(i & "行更新されました", "RowCount", MessageBoxButtons.OK, _ MessageBoxIcon.None) '6. コネクション切断 con.Close() '7. オブジェクトの破棄 con.Dispose() com.Dispose() 'エラー処理 Catch ex As Microsoft.Data.Odbc.OdbcException 'エラー処理ルーチンを記述 End Try