機能
データベーススペースを作成します。
記述形式
参照項番
数字 → “2.1.1 文字”
日本語文字列 → “2.1.3 トークン”
一般規則(Solaris/Linuxの場合)
作成するデータベーススペースの名前を指定します。
データベーススペース名には、36文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または18文字以内の日本語文字列を指定します。
データベーススペース名は、データベース内で一意の名前であることが必要です。
データベーススペースをローデバイスに作成する場合、ローデバイス名は、絶対パス名で指定します。ローデバイス名に指定できる長さは、255バイト以内です。
データベーススペースをディスク内のパーティションに作成するために、そのパーティションのローデバイス名を指定します。指定するローデバイスは、すでに作成済であることが必要です。データベーススペースの容量は、このパーティションの大きさとなります。
指定するローデバイスは、あらかじめSymfoware/RDBの起動者(rdbstartコマンドの実行者)の読込み許可および書込み許可を設定して作成してください。ローデバイスにこの許可を設定していない場合、エラーとなります。
クラスタシステム上に登録されているRDBシステム名のみが指定できます。
RDBシステム名を省略した場合は、CREATE DBSPACE文を実行したRDBシステムに対して、データベーススペースを定義します。
ロードシェア機能は、Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合に使用できます。
RDBシステム名は、ロードシェア機能を利用する場合に、データベーススペースを定義するRDBシステム名を指定します。その場合、指定したローデバイスがそのRDBシステム上に存在しなければなりません。
参照
ロードシェア機能の詳細については、“クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
作成するデータベーススペースのサイズを指定します。単位記号Kはキロバイト、単位記号Mはメガバイトを示します。1 キロバイトは1024バイト、1メガバイトは1024 キロバイトです。
一般規則(Windowsの場合)
作成するデータベーススペースの名前を指定します。
データベーススペース名には、36文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または18文字以内の日本語文字列を指定します。
データベーススペース名は、データベース内で一意の名前であることが必要です。
データベーススペースをローデバイスに作成する場合、ローデバイス名はディスクパーティションに設定した論理ドライブ名を指定します。ローデバイス名に指定できる長さは、255バイト以内です。
ローデバイス名は、以下の形式で記述します。
\\.\論理ドライブ名
ALLOCATE句でFILEを指定する場合の規則は、以下のとおりです。
ファイル名は、データベーススペースをNTFSに作成する場合に、NTFSファイル名を絶対パス名で指定します。ファイル名に指定できる長さは、255バイト以内です。
ファイル名は、以下の形式で記述します。
ドライブ名:\ファイル名
ALLOCATE句でNETWORK FILEを指定する場合の規則は、以下のとおりです。
ファイル名は、データベーススペースをネットワークファイルに作成する場合に、ファイル名を、絶対パス名で指定します。ファイル名に指定できる長さは、255バイト以内です。
ファイル名は、以下の形式で記述します。
\\マシン名\共有フォルダ名\ファイル名
例
“RDBSV”というマシンの共有フォルダ“RDB2”に“DBSP01”という名前で作成する場合は以下の指定となります。
\\RDBSV\RDB2\DBSP01
注意
ネットワークファイル名としてドライブ名を指定した記述方法で指定することはできません。つまりネットワークドライブを割り当ててそのドライブ名を指定した記述方法では指定できません。
ネットワークファイルを指定する場合にファイルを作成する共有フォルダをネットワークドライブとして割り当てる必要はありません。
ファイル名は、各オペレーティングシステムの文法に従って記述しますが、それ以外に以下の文字を指定することはできません。
空白
改行
シングルクォーテーション
ダブルクォーテーション
セミコロン
作成するデータベーススペースのサイズを指定します。単位記号Kはキロバイト、単位記号Mはメガバイトを示します。1 キロバイトは1024バイト、1メガバイトは1024 キロバイトです。
FULLを指定した場合、指定したファイルのディレクトリの容量をデータベーススペースのサイズとして使用します。
ATTRIBUTE SPACEにFULLを指定する場合は、ファイルはルートディレクトリ直下に作成してください。
使用例
ローデバイスにデータベーススペース“RDBDBS1”を定義します。
Solarisの場合
CREATE DBSPACE RDBDBS1 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/rdsk/c0t1d0s1
Linuxの場合
CREATE DBSPACE RDBDBS1 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/raw/raw1
Windowsの場合
CREATE DBSPACE RDBDBS1 ALLOCATE RAWDEVICE \\.\RDB_DBS01
ネットワークファイルにデータベーススペース“RDBS01”を定義します。
Solaris/Linuxの場合
CREATE DBSPACE RDBS01 ALLOCATE NETWORK FILE /RDB/DBS01 ATTRIBUTE SPACE(500M)
Windowsの場合
CREATE DBSPACE RDBS01 ALLOCATE NETWORK FILE \\RDBSEV\RDB2\DBSP1 ATTRIBUTE SPACE(2M)
ファイルにデータベーススペース“RDBS01”を定義します。
Solaris/Linuxの場合
CREATE DBSPACE RDBS01 ALLOCATE FILE /RDB2/DBS01 ATTRIBUTE SPACE(2M)
Windowsの場合
CREATE DBSPACE RDBS01 ALLOCATE FILE C:\RDB2\DBSP1 ATTRIBUTE SPACE(2M)
注意
データベーススペースを作成するドライブのプロパティとして、“ドライブを圧縮してディスク領域を空ける”を設定しないでください。ドライブ圧縮を行った場合、通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。
データベーススペースを作成するフォルダのプロパティとして[全般タブ]属性の[詳細設定]である、“圧縮属性または暗号化属性”を設定しないでください。
圧縮属性とした場合、ドライブ圧縮と同様に通常のI/O処理と比較して性能上のオーバヘッドが発生します。これにより、I/O量に依存してOSリソース不足によるアクセスエラーが発生するためです。
暗号化属性とした場合、Symfoware/RDBで使用する各資源の作成者(rdblogコマンド、rdbcrdicコマンドなどの実行ユーザ)とSymfoware Serverのサービス起動で動作するSymfoware Serverプロセスの実行者(ユーザ登録されないWindows(R)システムユーザ)が異なるため、暗号解除ができずアクセスエラーが発生するためです。