Symfoware Serverのフェイルオーバ運用では、一般的なフェイルオーバ機能をすべて実現しています。ウォームスタンバイにはスタンバイ機能、ホットスタンバイにはホットスタンバイ機能があります。
ノードに異常が発生した場合、切替えを行う際に待機系のRDBシステムを起動して業務を引き継ぎます。
ノードの異常に備えて、待機系のRDBシステムを事前起動しておき、ノードに異常が発生した場合の切替えを短時間で行うことができます。
また、ホットスタンバイ機能では、切替え時間の高速化を実現するために、以下の機能があります。
Symfoware Serverでは、起動モードとして、運用モードと待機モードを用意し、待機ノードにおいて事前にSymfoware Serverを起動しておくことができます。以下に運用モードおよび待機モードについて説明します。
Symfoware Serverでは、待機している段階で、共用ディスク装置上に配置してあるデータベースをオープンしておくことにより、待機系のクラスタアプリケーションで待機モードから運用モードに切り替える処理をさらに高速化することができます。
待機モードでデータベースを事前にオープンしておくことを、プレオープンと呼びます。
待機ノードでのDSIの事前メモリ常駐では、運用待機間通信を利用して待機ノードでの起動時にメモリ常駐を行い、また運用ノードでの更新が発生した場合は、待機ノードでのメモリの逐次反映を行います。これにより媒体と待機ノードでのメモリは常に等価性が保証され、切替えを高速に行うことができます。
待機ノードでのDSIの事前メモリ常駐を行う場合は、Online/Offlineスクリプトからrdbresidentコマンドをsオプションを指定して実行します。詳細については、“8.2.4 Online/Offlineスクリプトのサブプロシジャの登録”を参照してください。
待機ノードでのDSIの事前メモリ常駐は、ロードシェア運用でホットスタンバイ機能を併用している場合に行うことができます。