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Symfoware Server V10.0.0 インストールガイド(サーバ編)

7.1 symfo_installコマンドでのアップグレードインストール

symfo_installコマンドを使用したアップグレードインストール手順について説明します。

以下の手順でインストールしてください。

  1. スーパユーザへの変更

  2. CD-ROMドライブのマウント

  3. インストール

注意

  • 環境に以下の問題がある場合、インストーラはメッセージを表示後、インストール処理を終了します。

    • Symfoware/RDBなどのプロセスが起動されている場合

    • Symfoware ServerがサポートしていないロケールがOSのデフォルトロケール(/etc/sysconfig/i18nファイルのLANG指定値)に指定されている場合

    • 以下のいずれかがインストールされている場合

      • Symfoware Server クライアント機能

      • Connection Manager

      • Interstage Business Application Server 高信頼性ログClient機能

  • X WindowのGNOME端末などの日本語表示環境において、symfo_installコマンドを実行した場合、文字列が途中から重複表示されるなど、日本語を含む文字列が正しく表示されないことがあります。symfo_installコマンドの動作に影響はありません。

1) スーパユーザへの変更

以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。

# su
Password:******

2) CD-ROMドライブのマウント

CD-ROMをCD-ROMドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

注意

RHEL5で自動マウントデーモン(autofs)によるCD-ROMの自動マウントを行った場合、マウントオプションに“noexec”が設定されるため、インストーラの起動に失敗します。この場合、mountコマンドでCD-ROMを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているCD-ROMのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。

# mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /media/cdrom

3) インストール

以下の手順でインストールを行います。

1. インストール処理の開始

以下のコマンドを実行し、インストールを開始します。

# LANG=ja_JP.UTF-8;export LANG
# cd /media/cdrom/linux
# ./symfo_install

注意

symfo_installコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGには、表示環境にあわせて、“ja_JP.UTF-8”または“C”を設定してください。環境変数LANGが適切に設定されていない場合、英語で表示されたり、文字化けして表示されることがあります。

2. インストール情報の表示

インストールされている機能などの情報が、以下のように表示されます。

インストール環境のチェックを開始します。

以下の製品がインストールされています。
製品: 製品名
バージョン: バージョンレベル

インストール環境のチェックが終了しました。

"製品名"をアップグレードインストールします。
3. アップグレードする機能の確認

アップグレードする機能の一覧が表示されます。アップグレードを行う場合は、下線部のように“y”を入力してください。

アップグレードする機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
- Advanced Backup Controller機能

アップグレードを開始しますか?
y: アップグレードを開始します
q: アップグレードせずに終了します
[y,q]: y
4. インストール状態の表示

インストール状態が、以下のように表示されます。

バックアップ処理を開始します。
バックアップ処理が終了しました。

アップグレードを開始します。

基本機能(サーバ機能、クライアント機能)のアップグレードが成功しました。
Advanced Backup Controller機能のアップグレードが成功しました。

アップグレードが終了しました。

リストア処理を開始します。
リストア処理が終了しました。
5. インストール結果の確認

インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。

正常終了の場合

インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"のアップグレードインストールが正常終了しました。
異常終了の場合

インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"のインストールが異常終了しました。

注意

  • インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。

    1. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

    2. 再度、symfo_installコマンドを実行します。

  • 9.2.0以前のSymfoware Serverからアップグレードインストールを行う場合、以下の点に注意してください。
    1~1023および32768~61000のポート番号は、OSの自動採番機能により、他のサービスと重複する可能性があるため使用を避けてください。既存のRDBシステムの中で、RDB2_TCP通信とJDBCネーミングサービスのポート番号に1~1023および32768~61000を設定している場合は、1024~32767の範囲で未使用の値を設定するように変更してください。
    また、ポート番号の変更に合わせて、アプリケーションサーバで設定している接続先のポート番号を変更してください。