symfo_installコマンドを使用したアップグレードインストール手順について説明します。
以下の手順でインストールしてください。
スーパユーザへの変更
CD-ROMドライブのマウント
インストール
注意
環境に以下の問題がある場合、インストーラはメッセージを表示後、インストール処理を終了します。
Symfoware/RDBなどのプロセスが起動されている場合
Symfoware ServerがサポートしていないロケールがOSのデフォルトロケール(/etc/sysconfig/i18nファイルのLANG指定値)に指定されている場合
以下のいずれかがインストールされている場合
Symfoware Server クライアント機能
Connection Manager
Interstage Business Application Server 高信頼性ログClient機能
X WindowのGNOME端末などの日本語表示環境において、symfo_installコマンドを実行した場合、文字列が途中から重複表示されるなど、日本語を含む文字列が正しく表示されないことがあります。symfo_installコマンドの動作に影響はありません。
1) スーパユーザへの変更
以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。
# su Password:******
2) CD-ROMドライブのマウント
CD-ROMをCD-ROMドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。
注意
RHEL5で自動マウントデーモン(autofs)によるCD-ROMの自動マウントを行った場合、マウントオプションに“noexec”が設定されるため、インストーラの起動に失敗します。この場合、mountコマンドでCD-ROMを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているCD-ROMのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。
# mount -t iso9660 -o ro /dev/cdrom /media/cdrom
3) インストール
以下の手順でインストールを行います。
以下のコマンドを実行し、インストールを開始します。
# LANG=ja_JP.UTF-8;export LANG # cd /media/cdrom/linux # ./symfo_install
注意
symfo_installコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGには、表示環境にあわせて、“ja_JP.UTF-8”または“C”を設定してください。環境変数LANGが適切に設定されていない場合、英語で表示されたり、文字化けして表示されることがあります。
インストールされている機能などの情報が、以下のように表示されます。
インストール環境のチェックを開始します。 以下の製品がインストールされています。 製品: 製品名 バージョン: バージョンレベル インストール環境のチェックが終了しました。 "製品名"をアップグレードインストールします。
アップグレードする機能の一覧が表示されます。アップグレードを行う場合は、下線部のように“y”を入力してください。
アップグレードする機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
- Advanced Backup Controller機能
アップグレードを開始しますか?
y: アップグレードを開始します
q: アップグレードせずに終了します
[y,q]: y
インストール状態が、以下のように表示されます。
バックアップ処理を開始します。 バックアップ処理が終了しました。 アップグレードを開始します。 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)のアップグレードが成功しました。 Advanced Backup Controller機能のアップグレードが成功しました。 アップグレードが終了しました。 リストア処理を開始します。 リストア処理が終了しました。
インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。
インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
"製品名"のアップグレードインストールが正常終了しました。
インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。
"製品名"のインストールが異常終了しました。
注意
インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。
エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。
再度、symfo_installコマンドを実行します。
9.2.0以前のSymfoware Serverからアップグレードインストールを行う場合、以下の点に注意してください。
1~1023および32768~61000のポート番号は、OSの自動採番機能により、他のサービスと重複する可能性があるため使用を避けてください。既存のRDBシステムの中で、RDB2_TCP通信とJDBCネーミングサービスのポート番号に1~1023および32768~61000を設定している場合は、1024~32767の範囲で未使用の値を設定するように変更してください。
また、ポート番号の変更に合わせて、アプリケーションサーバで設定している接続先のポート番号を変更してください。