名前
rdbups -- 最適化情報の設定と出力
形式
rdbups {-t データベース名.スキーマ名.表名 | -g データベース名.DSO名 | -i データベース名.DSI名} [ -R ] [ -u {PRINT | NOPRINT} | -c ] [ {-s 作業用ディレクトリパス名}... ]
機能説明
SQLで使用する最適化情報をRDBディクショナリに設定します。
これによりSQL文の実行時に最適なパスを選択することができます。
また、rdbupsコマンドによって更新された最適化情報を、最大3回前までリカバリすることができます。
設定した情報は、標準出力に出力します。
最適化情報の内容を下表に示します。
最適化情報はDSIごとに設定されます。
格納構造 | 最適化情報の内容 |
---|---|
SEQUENTIAL | 格納レコード数 |
データ部の使用ページ数 | |
RANDOM | 格納レコード数 |
プライム部の使用ページ数 | |
オーバフロー部の使用ページ数 | |
オーバフロー部の平均ページ数 | |
オーバフロー部の最大ページ数 | |
OBJECT | 格納レコード数 |
データ部の使用ページ数 | |
BTREE | データ部の使用ページ数 |
インデックス部の高さ | |
異なるキー値数 | |
XML | 設定しません |
オプション
表に属するすべてのDSI(表のDSIおよびインデックスのDSI)に対して、最適化情報を設定する場合に、対象とする表の表名を指定します。
なお、表にXML構造のインデックスが含まれる場合には、そのDSIに対しては最適化情報を設定しません。
DSOに属するすべてのDSIに対して、最適化情報を設定する場合に、対象とするDSOのDSO名を指定します。
なお、対象とするDSOがXML構造の場合には、本コマンドを実行することができません。
DSIごとに最適化情報を設定する場合に、対象とするDSIのDSI名を指定します。
なお、対象とするDSIがXML構造の場合には、本コマンドを実行することができません。
rdbupsコマンドによって更新された最適化情報を、最大3回前までリカバリすることができます。
なお、以前にrdbupsコマンドを実行していない場合は本オプションを指定することはできません。
処理するDSIが割り付けられたデータベーススペースをアクセスして最適化情報を収集し、RDBディクショナリに設定します。
PRINTを指定すると、設定した最適化情報を標準出力に出力します。
NOPRINTを指定すると、設定した最適化情報は標準出力に出力しません。
本オプションおよび-cオプションを省略した場合は、“-u PRINT”が指定されたものとみなされます。
現在、RDBディクショナリに設定されている最適化情報を、標準出力に出力します。
データベーススペースはアクセスしません。
-Rオプションを同時に指定した場合、RDBディクショナリに保持されている変更前の最適化情報を出力します。
本オプションおよび-uオプションを省略した場合は、“-u PRINT”が指定されたものとみなされます。
本コマンドが利用する作業用領域のディレクトリパス名を絶対パス名で指定します。
省略すると、Symfoware/RDBがインストールされているディレクトリ\TMP(たとえば、C:\SFWSV\RDB\TMP)が使用されます。
なお、作業用ディレクトリパス名に指定できる長さは、228バイトまでです。
以下の場合、作業域は使用されません。
-cオプションを指定した場合
-iオプションに表のDSI名を指定した場合
-gオプションに表のDSO名を指定した場合
-tオプションに指定した表にインデックスが1つもない場合
したがって、作業域量は、本コマンドの処理対象のインデックスのDSIによって決定されます。
作業用領域として必要な容量の見積りを以下に示します。
-iオプションにインデックスのDSI名を指定した場合
ソート作業域のサイズ = 指定したインデックスのDSIのソート作業域量
-gオプションにインデックスのDSO名を指定した場合
ソート作業域のサイズ = 指定したインデックスのDSO配下のすべてのインデックスDSIのソート作業域量のうち最大のもの
-tオプションに指定した表にインデックスが1つ以上ある場合
ソート作業域のサイズ = 指定した表配下のすべてのインデックスのDSIのソート作業域量のうち最大のもの
インデックスのDSIのソート作業域のサイズの見積りを以下に示します。
インデックスのDSIのソート作業域のサイズ = (Size1 * 2) * レコード件数
Size1 : インデックスを構成する列の長さの合計サイズ
上記のSize1において、列のデータ型がCHARACTER(VARYING含む)、またはNATIONAL CHARACTER(VARYING含む)のとき、その列の長さを1.5倍にします。
使用例
在庫管理DBに属する在庫表DSIの最適化情報を設定します。
rdbups -i 在庫管理DB.在庫表DSI -u PRINT
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
0 : 正常終了
0以外 : 異常終了
注意
最適化情報の設定を行うと、すでにチューニング済のアクセスプランを利用できなくなります。rdbupsコマンドを実行した後、必ず全体性能の再確認を実施してください。
表示項目の見出しと意味
◆-tオプションを指定した場合
表に定義されたDSO名
表またはインデックスの格納構造
表に定義されたDSOの種別
BASE : 表のDSO
INDEX : インデックスのDSO
DSOに定義されたDSI名
Avg-pointers(OVERFLOW)
DSIのオーバフロー部の平均ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)
Different number of key value
(インデックスのDSIの場合のみ表示)
Column name(from)
異なるキー値数の表示が対象とする構成列の先頭の列名
Column name(to)
異なるキー値数の表示が対象とする構成列の終端の列名
Different key
DSIの異なるキー値数
Ix_height
インデックス部の高さ
(インデックスのDSIの場合のみ表示)
Max-pointers(OVERFLOW)
DSIのオーバフロー部の最大ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)
Pages
ページ数の表示が対象とする割付け部 および
DSIが使用するページ数(割付け部ごとに表示)
Records
DSIの格納レコード(行)数
(表のDSIの場合のみ表示)
Updated date
最適化情報の設定日時
Usage type
DSOに定義されたDSIの種別
BASE : 表のDSI
INDEX : インデックスのDSI
表が所属するデータベース名
表が所属するスキーマ名
表名
◆-gオプションを指定した場合
表またはインデックスの格納構造
DSOの種別
BASE : 表のDSO
INDEX : インデックスのDSO
DSOに定義されたDSI名
Avg-pointers(OVERFLOW)
DSIのオーバフロー部の平均ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)
Different number of key value
(インデックスのDSIの場合のみ表示)
Column name(from)
異なるキー値数の表示が対象とする構成列の先頭の列名
Column name(to)
異なるキー値数の表示が対象とする構成列の終端の列名
Different key
DSIの異なるキー値数
Ix_height
インデックス部の高さ
(インデックスのDSIの場合のみ表示)
Max-pointers(OVERFLOW)
DSIのオーバフロー部の最大ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)
Pages
ページ数の表示が対象とする割付け部 および
DSIが使用するページ数(割付け部ごとに表示)
Records
DSIの格納レコード(行)数
(表のDSIの場合のみ表示)
Updated date
最適化情報の設定日時
Usage type
DSOに定義されたDSIの種別
BASE : 表のDSI
INDEX : インデックスのDSI
DSOが所属するデータベース名
DSO名
◆-iオプションを指定した場合
DSIのオーバフロー部の平均ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)
(インデックスのDSIの場合のみ表示)
Column name(from)
異なるキー値数の表示が対象とする構成列の先頭の列名
Column name(to)
異なるキー値数の表示が対象とする構成列の終端の列名
Different key
DSIの異なるキー値数
インデックス部の高さ
(インデックスのDSIの場合のみ表示)
DSIのオーバフロー部の最大ポインタ長(単位はページ数)
(表の格納構造がRANDOM構造のDSIの場合のみ表示)
ページ数の表示が対象とする割付け部 および
DSIが使用するページ数(割付け部ごとに表示)
DSIの格納レコード(行)数
(表のDSIの場合のみ表示)
最適化情報の設定日時
DSOに定義されたDSIの種別
BASE : 表のDSI
INDEX : インデックスのDSI
表またはインデックスの格納構造
DSIが属するDSO名
DSIが属するDSOの種別
BASE : 表のDSO
INDEX : インデックスのDSO
DSIが所属するデータベース名
DSI名