Symfoware Server V10.0.0 RDB運用ガイド

11.11.5 起動時の監査ログデータベースのデバイスのアクセス禁止状態からのリカバリ方法

ディスク装置の電源が未投入状態でSymfoware/RDBを起動した場合、“qdg13472e”のシステムメッセージが出力され、監査ログデータベースのデバイスがアクセス禁止状態になります。また、監査ログデータベースのデバイスが割り付けられているファイルの容量や属性が変更されている状態でSymfoware/RDBを起動した場合、“qdg13482e”、“qdg13469e”または“qdg13470e”のシステムメッセージが出力され、当該監査ログデータベースのデバイスがアクセス禁止状態になります。

監査ログデータベースのデバイスがアクセス禁止状態になった場合は、以下の手順でリカバリしてください。

リカバリ操作の手順

1. Symfoware/RDBを起動します。

   起動は、rdbstartコマンドで行います。

2. 監査ログデータベースがアクセス禁止の状態であるかを確認します。

   確認は、rdbauditコマンドのlオプションおよびvオプションで行います。

3. 監査ログデータベースが格納されたディスク装置の電源を投入し、システム上から当該ディスク装置が参照可能であるかを確認します。

   参照可能 →5.へ
   参照不可能 →4.へ

4. Symfoware/RDBおよびシステムを再起動します。

5. 監査ログデータベースを接続します。

   接続は、rdbexspcコマンドのmattach pmtオプションおよびauditオプションで行います。

6. 監査ログデータベースがアクセス可能な状態であるかを確認します。

   確認は、rdbauditコマンドのlオプションおよびvオプションで行います。

リカバリ操作例

リカバリ操作例では、ディスク装置の電源が未投入の状態でSymfoware/RDBを起動した場合を想定しています。

ディスク装置の電源が未投入

> rdbstart

qdg02600i:RDBIIの起動を開始します (システム名=rdbsys1)
qdg02601i:RDBIIの起動が完了しました (システム名=rdbsys1)

オペレータ操作 …イベントビューアでアプリケーションログを参照し、以下のメッセージを確認する。
       qdg13472e:監査ログのデバイスが削除されています
           デバイス名='D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001' (システム名=rdbsys1)
       qdg13483e:監査ログのデバイスをアクセス禁止状態にしました
           デバイス名='D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001' (システム名=rdbsys1)

> rdbaudit -l -v

Audit log space information
No.1
  Device         : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Allocate size  : 200M 
  Used rate      : 100%
  Status   : USED
  Record span    :  2007-04-21 12:21:35 - 2007-04-22 01:02:54

No.2
  Device         : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Allocate size  : 200M
  Used rate      : 80%
  Status   : CURRENT USE
  Record span    :  2007-04-22 01:02:54 - 2007-04-23 15:32:05

No.3
  Device         : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Allocate size  : 200M
  Used rate      : 0%
  Status   : NEXT USE
  Record span    :  

Audit log space device information
  Device name : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Total size : 600M
  Free size : 260M
  Status : HARD-INHIBIT

  オペレータ操作 … 監査ログデータベース'AUDIT_FILE001'を格納している
                    ディスク装置の電源を確認する。

  オペレータ操作 … ディスク装置の電源を投入し、システム上から当該ディ
                    スクが参照可能であるかを確認する。

> rdbexspc -mattach pmt -audit D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001

> rdbaudit -l -v

Audit log space information
No.1
  Device         : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Allocate size  : 200M
  Used rate      : 100%
  Status   : USED
  Record span    :  2007-04-21 12:21:35 - 2007-04-22 01:02:54

No.2
  Device         : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Allocate size  : 200M
  Used rate      : 80%
  Status   : CURRENT USE
  Record span    :  2007-04-22 01:02:54 - 2007-04-23 15:32:05

No.3
  Device         : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Allocate size  : 200M
  Used rate      : 0%
  Status   : NEXT USE
  Record span    :  

Audit log space device information
  Device name : D:\SFWD\RDB\USR\ADTLOG\AUDIT_FILE001
  Total size : 600M
  Free size : 260M
  Status : NORMAL