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Symfoware Server V10.0.0 RDB運用ガイド

7.5.2 データベーススペースの容量監視

データベースのデータは、DSIの割付け先のデータベーススペースに格納されます。DSIを割り付けようとするデータベーススペースの空き領域が不足すると、新規にDSI定義ができなかったり、既存のDSIの容量が拡張できなくなります。そこで、データベーススペースの領域の使用状況を把握し、必要に応じて新たなデータベーススペースを作成するなどの作業を行います。新しいデータベーススペースを作成し、DSIの容量を拡張する方法については、“7.9 再編成”を参照してください。データベーススペース領域の使用状況の把握は、rdbspcinfコマンドで行います。

参照

rdbspcinfコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

rdbspcinfコマンドの使用例を以下に示します。

あるデータベーススペースの領域の使用状況の概念図を以下に示します。このデータベーススペース名は“DBSP_1”とし、在庫管理DBに属するものとします。

備考.在庫表DSIの自動容量拡張の拡張量として100キロバイト、製品名IXDSIの自動容量拡張の拡張量として200キロバイトが、このデータベーススペースに対して指定されているものとします。


データベーススペース“DBSP_1”の領域の使用状況を表示します。

> rdbspcinf  -p 在庫管理DB.DBSP_1  -f 

  Database space   : DBSP_1                                              (1) 
  Device           : E:\SFWD\RDB\USR\DBSP\DBSP_1                         (2) 
  Size             : 10240K                                              (3) 
  Static allocate size 
   element : 800K  (在庫表DSI.DATA)                           (4)((5)(6)) 
   element : 4000K  (製品名IXDSI.BASE)                      (4)((5)(6)) 
   element : 100K  (製品名IXDSI.INDEX)                      (4)((5)(6)) 
   total   : 4900K                                                       (7) 
  Dynamic allocate size 
   element : 100K  (在庫表DSI.DATA)                          (8)((9)(10)) 
   element : 800K  (製品名IXDSI.BASE)                      (8)((9)(10)) 
   element : 500K  (製品名IXDSI.INDEX)                     (8)((9)(10)) 
   total   : 1400K                                                      (11) 
  Dynamic propose size 
   element : 100K  (在庫表DSI.DATA)                        (12)((13)(14)) 
   element : 200K  (製品名IXDSI.BASE)                    (12)((13)(14)) 
   total   : 300K                                                       (15) 
  Free size 
   element : 740K                                                       (16) 
   element : 3200K                                                      (16) 
   total   : 3940K                                                      (17) 
(1) データベーススペース名
(2) データベーススペースを作成したNTFSファイル名
(3) データベーススペースのサイズ(単位はキロバイト)
(4) (5)で示すDSIの(6)で示す割付け対象に、DSI定義時またはrdbgcdsi
    コマンドのEオプションにより割付けた割付け量
     (単位はキロバイト)
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(5) データベーススペースに定義されたDSI名
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(6) 割付け量([4])の表示対象とする割付け対象
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(7) DSI定義時またはrdbgcdsiコマンドのEオプションにより割付けた
    割付け量の合計(単位はキロバイト)
(8) (9)で示すDSIの(10)で示す割付け対象に、自動容量拡張により割付
    けた割付け量 (単位はキロバイト)
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(9) データベーススペースに定義されたDSI名
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(10) 割付け量([8])の表示対象とする割付け対象
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(11) 自動容量拡張により割付けた割付け量の合計(単位はキロバイト)
(12) (13)で示すDSIの(14)で示す割付け対象に、自動容量拡張時に割付ける
    割付け量( 単位はキロバイト)
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(13) データベーススペースに定義されたDSI名
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(14) 割付け量([12])の表示対象とする割付け対象
     (fオプションを指定した場合、かつ、割付け量の合計が0キロバイト以外の場合のみ表示されます。)
(15) 自動容量拡張時に割付ける割付け量の合計(単位はキロバイト)
(16) 未使用領域の大きさ(単位はキロバイト)
     (fオプションを指定した場合のみ表示されます。)
(17) 未使用領域の大きさの合計(単位はキロバイト)

なお、rdbspcinfコマンドでは、データベースに属するすべてのデータベーススペースの情報を表示することもできます。