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Symfoware Server V10.0.0 RDB運用ガイド

2.1 データベースの保守および管理の機能と概要

Symfoware/RDBは、データベースを制御および格納するため、以下のファイルから構成されています。これらのファイルの関係を以下に示します。

参照

ファイル構成の詳細については、“解説書”を参照してください。

データベースの保守および管理を行うために使用する機能について説明します。

各機能の概要について、以下の表に示します。

表2.1 データベースの保守および管理に関する機能

コマンド

機能説明

データベースの定義、定義変更、削除

rdbddlex

データベース、データベーススペース、スキーマ、表、格納構造などの定義、定義変更、削除を行います。

データロード

rdbsloader

外部ファイルからの一括データ入力により実表、インデックスを作成します。

最適化情報の更新

rdbups

最適化情報の更新を行います。

アラームポイントの定義

rdbalmdsi

アラームポイントを定義します。

退避データ作成

rdbdmp

データベースのリカバリに備えてデータベースのデータを別の媒体などにバックアップします。

利用規定の変更

rdbrtr

データベースに関する利用規定を設定します。

rdbrls

データベースに関する利用規定を解除します。

データベースの更新

rdbsaloader

外部ファイルのデータからDSIに対してデータの追加をします。

rdbsuloader

外部ファイルのデータからDSIに対してデータの追加、置換、更新および削除をします。

rdbupt

外部ファイルのデータから表に対してデータの追加、置換、更新および削除をします。

データアンロード

rdbunl

実表のデータを外部ファイルに出力します。

rdbunlsql

SQL文による検索結果を外部ファイルに出力します。

rdbunlx

XML検索式による検索結果を外部ファイルに出力します。

DSIの切離し

rdbexdsi

特定のDSIを運用中に動的に切り離します。

データベーススペースの切離し

rdbexspc

特定のデータベーススペースを運用中に動的に切り離します。

定義情報のメモリ展開および削除

rdbpldic

定義情報をメモリ上に展開およびメモリ上から削除します。

定義情報の変更内容の確定

rdbddlfix

定義情報の変更内容を一括して確定します。

アクセス禁止の変更

rdbinh

データベースをアクセス禁止状態にします。

rdbpmt

データベースのアクセス禁止状態を解除します。

データベースリカバリ

rdbrcv

退避データとアーカイブログからデータベースをリカバリします。

rdbadjrcv

テンポラリログファイルの入出力障害発生時にアーカイブログからデータベースをリカバリします。

DSI領域の使用状況の表示

rdbudsi

DSIに割り当てられた領域の使用状況を表示します。

データベースの領域の使用状況の表示

rdbspcinf

データベーススペースに対する領域の使用状況を表示します。

縮退指定の変更

rdbalidx

定義したインデックスの縮退指定の変更を行います。

データベースの再配置

rdbgcdsi

データベースの再配置を行います。

DSI初期化

rdbfmt

DSIの領域を初期化します。また、DSIの領域を再初期化することにより、すべてのデータを削除します。

データベースの容量の拡張

rdbalmdsi

DSIに対する拡張契機の通知と自動拡張を定義します。(動的容量拡張)

rdbgcdsi

DSIの容量を拡張します。(静的容量拡張)

ログ運用

rdblog

ロググループ管理ファイルを作成します。
ログ管理ファイルを作成します。
テンポラリログファイルを初期化および削除します。
アーカイブログファイルを初期化、追加および削除します。
アーカイブログファイルのデータをバックアップします。
テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルの構成情報を表示します。

退避データの情報の表示

rdbdvinf

rdbdmpコマンド、rdbdmpdicコマンドまたはrdblogコマンドによってバックアップしたファイルまたは磁気テープなどの外部媒体の情報を表示します。

データベースの定義情報の印刷

rdbprt

データベースの定義情報を印刷します。

コネクションの回収

rdbterm

コネクションの強制回収をします。

コネクション状態の表示

rdbcninf

コネクション状態および通信環境の状態を表示します。

障害状況の照会

rdbinf

データベースに関する障害情報を取得します。

利用規定情報の表示

rdbinf

データベースに関する利用規定情報を取得します。

プロセス監視

rdbps

RDBコマンドおよびアプリケーションの動作状況およびアプリケーションの情報を表示します。

性能監視

rdbsar

システム資源の使用情報を表示します。

資源の占有監視

rdblkinf

アプリケーションによって獲得されている資源の占有情報を表示します。

パフォーマンスモニタ

rdbpmsetup

パフォーマンスモニタの環境の設定を行います。

rdbpmsqllist

処理時間が長いSQL文の情報を表示します。

rdbpmreport

アプリケーションの動作情報やシステム資源の使用情報を表示します。


監査ログデータベースの保守および管理を行うために使用する機能について説明します。

各機能の概要について、以下に示します。

表2.2 監査ログデータベースの保守および管理に関する機能

機能

コマンド

機能説明

監査ログ運用

rdbaudit

監査ログデータベースの作成、追加、削除、情報表示、強制切換えを行います。

監査ログエレメントのリカバリ

rdbrcvadt

監査ログエレメントのリカバリを行います。

監査ログデータのバックアップおよび初期化

rdbunladt

監査ログデータのバックアップおよび初期化を行います。


RDBディクショナリの保守および管理を行うために使用する機能について説明します。

各機能の概要について、以下に示します。

表2.3 RDBディクショナリの保守および管理に関する機能

コマンド

機能説明

RDBディクショナリの作成

rdbcrdic

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルを作成します。

RDBディクショナリの退避データ作成

rdbdmpdic

RDBディクショナリのリカバリに備えてRDBディクショナリのデータを別の媒体などにバックアップします。

RDBディクショナリの再配置

rdbgcdic

RDBディクショナリの再配置を行います。

RDBディクショナリの容量拡張

rdbaldic

RDBディクショナリの追加割当ておよび容量拡張を行います。

RDBディクショナリの領域の状況表示

rdbprdic

RDBディクショナリの領域の使用状況を表示します。

RDBディクショナリのリカバリ

rdbrcvdic

退避データとアーカイブログからRDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルをリカバリします。

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの運用

rdbscldir

ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの作成、情報表示および削除を行います。

データベースの保守および管理の概要を以下に示します。

図2.1 データベースの保守および管理の概要

なお、Symfoware/RDBの操作も含めたデータベースの運用には、さらに以下のRDBコマンドとOSのコマンドが必要です。

共用バッファプールの操作
  • rdbcrbfコマンド(共用バッファプールの開設)

  • rdbdrbfコマンド(共用バッファプールの閉鎖)

  • rdbconbfコマンド(共用バッファプールとDSIの対応づけの登録)

  • rdbdisbfコマンド(共用バッファプールとDSIの対応づけの解除)

  • rdbprtbfコマンド(共用バッファプールの状態表示)

共用バッファプールの操作は、Symfoware/RDBの性能を向上させるチューニングで使用します。詳細については、“第13章 Symfoware/RDBのチューニング”を参照してください。

Symfoware/RDBの起動および停止
  • rdbstartコマンド(Symfoware/RDBの起動)

  • rdbstopコマンド (Symfoware/RDBの停止)

参照

詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。

パーティション単位のバックアップまたはリカバリの実行
  • OSのバックアップ機能コマンド

  • OSのリカバリ機能コマンド