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Symfoware Server V10.0.0 クラスタ導入運用ガイド

6.7.1 監査ログ用ロググループのテンポラリログファイル破壊の場合の対処

監査ログ用ロググループのテンポラリログファイルが媒体障害により壊れた場合、監査ログエレメントがSymfoware/RDBにより閉塞されて、使用不可能になる場合があります。

この場合、管理者はrdbrcvadtコマンドにより、監査ログエレメントの閉塞状態をリカバリしてください。なお、監査ログエレメントに格納されている監査ログ情報は失われます。

運用のRDBシステムにおいて以下の手順でリカバリをしてください。

リカバリ操作の手順

(1)トランザクションの状態(Tran)の“TINH”
   が無くなるまで待ちます。                           ―――― rdbcninfコマンド
(2)スタンバイクラスのクラスタサービスを停止します。   ―――― クラスタ管理
                                                               ビューまたは
                                                               clstopsvcコマンド
(3)媒体障害の場合は、障害ディスクを取り換えます。   ―――― CE作業
   ディスク交換後、以下の作業を忘れずに行ってください。
    ・パーティション分割
    ・NTFSフォーマット(RDBの資源をNTFSファイルに配置している場合のみ)
    ・論理ドライブ名の設定(RDBの資源をローデバイスに配置している場合のみ)
(4)ディスクリソースを活性状態にします。
   ディスクリソースの活性手順は、
   “5.1.2 ディスクリソースを活性状態にする”
   を参照してください。
(5)監査ログ用ロググループのログ管理ファイルを        ―――― rdblogコマンド
   再作成します。                                             (Iオプション、
                                                               rオプションかつ
                                                               gオプション)
(6)監査ログ用ロググループのテンポラリログファイル    ―――― rdblogコマンド
   を再登録します。                                           (Gオプション、
                                                               tオプションかつ
                                                               gオプション)
(7)監査ログ用ロググループのテンポラリログファイル    ―――― rdblogコマンド
   が正常に再作成されたことを確認します。                     (Vオプション、
                                                               tオプションかつ
                                                               gオプション)
(8)監査ログ用ロググループと同じデバイスに存在する
   他のログ管理ファイルとロググループの
   テンポラリログファイルを再作成します。
(9)ディスクリソースを非活性状態にします。
   ディスクリソースの非活性手順は、
   “5.1.4 ディスクリソースを非活性状態にする”
   を参照してください。
(10)スタンバイクラスのクラスタサービスを起動します。―――― クラスタ管理
                                                             ビューまたは
                                                             clstartsvcコマンド
(11)ロールバック不可閉塞の状態の監査ログエレメント  ―――― rdbrcvadtコマンド
    をリカバリします。                                       (rオプション)

参照

  • 他のログ管理ファイルとロググループのテンポラリログファイルの再作成の操作方法については、“RDB運用ガイド”を参照してください。

  • 各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。