thinドライバを使用する場合と、ociドライバを使用する場合で設定方法が異なります。
設定内容
Interstage管理コンソールの[リソース] > [JDBC] > [新規作成]画面より、“RACを使用する”を“使用する”に設定してJDBCデータソースを登録してください。もしくは、isj2eeadminコマンドのresourceサブコマンドでJDBCデータソースを同様に登録してください。
サーバURLにOracle RAC用のサーバURLを指定してください。
例
サーバURLの指定例は以下のとおりです。
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION= (ENABLE=BROKEN) (ADDRESS_LIST= (FAILOVER=ON) (LOAD_BALANCE=ON) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp) (HOST=host1) (PORT=1521)) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp) (HOST=host2) (PORT=1521))) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service_name)))
Interstage管理コンソールの[リソース] > [JDBC] > [新規作成]画面より、“RACを使用する”を“使用する”に設定してJDBCデータソースを登録してください。もしくは、isj2eeadminコマンドのresourceサブコマンドでJDBCデータソースを同様に登録してください。
サーバURLにOracle RAC用のサーバURLを指定してください。
例
サーバURLの指定例は以下のとおりです。
jdbc:oracle:oci:@(DESCRIPTION= (ENABLE=BROKEN) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp) (HOST=cluster_alias) (PORT=1521)) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service_name)))
サーバURLの設定方法
Interstage管理コンソールを使用した場合、データソース定義時の[サーバURL]の項目にある[テンプレート作成]ボタンを押下すると、thinドライバもしくはociドライバに対応した雛型が出力されますので、以下の表に示されている文字列の斜体部分を、使用する環境に合わせて適切な値に変更してください。
下記以外のサーバURLの設定方法については、Oracleのマニュアルを参照してください。
項目 | 内容 |
---|---|
FAILOVER=ON | フェイルオーバを使用しない場合はOFFとしてください。 |
LOAD_BALANCE=ON | ロードバランスを使用しない場合はOFFとしてください。 |
PROTOCOL=tcp | thinドライバの場合はtcpのみサポートされています。ociドライバでipcプロトコルを使用する場合はipcを指定してください。 |
HOST=host または | 使用する環境に合わせてDBサーバのホスト名(ドライバがociの場合はクラスタ名)を入力してください。 |
PORT=1521 | Oracleのポート番号が1521以外の場合はこの値を変更してください。通常は変更する必要はありません。 |
SERVICE_NAME=service_name | 使用する環境に合わせて、サービス名の設定を行ってください。ociドライバを選択時は、tnsnames.oraファイルに登録したネットサービス名を設定してください。 |
例
サーバURLの設定例
以下にサーバURLの設定例を提示します。
OracleDB1を運用系DBサーバとし、OracleDB2を待機系DBサーバとしてフェイルオーバ機能のみを利用する場合
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION= (ENABLE=BROKEN) (ADDRESS_LIST= (FAILOVER=ON) (LOAD_BALANCE=OFF) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp)(HOST=OracleDB1)(PORT=1521)) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp)(HOST=OracleDB2)(PORT=1521))) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service_name)))
OracleDB1、OracleDB2、OracleDB3でロードバランスを行う場合
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION= (ENABLE=BROKEN) (ADDRESS_LIST= (FAILOVER=ON) (LOAD_BALANCE=ON) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp)(HOST=OracleDB1)(PORT=1521)) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp)(HOST=OracleDB2)(PORT=1521)) (ADDRESS= (PROTOCOL=tcp)(HOST=OracleDB3)(PORT=1521))) (CONNECT_DATA= (SERVICE_NAME=service_name)))
注意
ociドライバを選択した場合は、Oracle側のlistener.oraおよびクライアント(Interstage)側のtnsnames.oraを編集する必要があります。詳細はOracleのマニュアルを参照してください。
[サーバURL]のテキストエリア内での改行は、データソース作成時に無視されます。
その他の設定
Oracle10g以降のRAC環境においてRACを使用するデータソース定義で、データソースの種類を“Oracleのコネクションプーリングを使用する”に設定した場合、高速接続フェイルオーバー機能を利用されます。データソースの種類が“Interstageのコネクションプーリングを使用する”の場合、この機能は利用されません。高速接続フェイルオーバー機能の詳細についてはOracleのマニュアルを参照してください。
RACを使用するデータソース定義において、データソースの種類を“Oracleのコネクションプーリングを使用する”に設定した場合、ons.jarをクラスパスに設定する必要があります。ons.jarは以下のOracleをインストールしたディレクトリ(ORACLE_HOME)配下に格納されています。
ORACLE_HOME\opmn\lib\ons.jar
InterstageのインストールされているサーバのORACLE_HOME(Oracleをインストールしたディレクトリ)の値を、以下の設定値としてJavaVMオプションに設定してください。
-Doracle.ons.oraclehome=ORACLE_HOME
JavaVMオプションはInterstage管理コンソールよりシステムの環境設定にあるJ2EEプロパティおよびIJServerの環境設定に設定が可能です。
この環境変数をシステムとIJServerの双方の項目に設定した場合、IJServerに設定した値が有効になります。またJ2EEプロパティに上記の設定行わない場合、正しくDB接続テストが行えません。
定義項目名 | 定義内容 |
---|---|
JavaVMオプション | DB接続テスト機能使用時およびIJServer運用時にJavaコマンドに指定するオプションを設定します。4096バイト以内の文字列を指定します。
|
またOracleのマニュアルを参照してInterstage側のOracle Notification Serviceを構成しONSデーモンを起動してください。