13.7.4 ejbCreateメソッドおよびejbPostCreateメソッドの記述

コンテナがデータベースにデータを追加するときに呼び出すメソッドです。

Entity Beanを呼び出すEJBアプリケーションがcreateメソッドを呼び出すと、コンテナはcreateメソッドに対応するejbCreateメソッドを呼び出します。コンテナはejbCreateメソッドが完了すると、データベースに対してINSERT文を発行し、ejbPostCreateメソッドを呼び出します。

記述する処理の概要

ejbCreateメソッドには、以下の処理を記述します。

永続化フィールドを入力引数で初期化する処理

ejbPostCreateメソッドには通常、処理を記述する必要はありません。

ejbCreateメソッドの規約

ejbCreateメソッドは以下の規約を満たしていなければなりません。

メソッド名はejbCreateでなければなりません。
メソッドはpublicとして定義されていなければなりません。
返却値はプライマリキータイプでなければなりません。
メソッドの引数は、RMI over IIOPの規約に従わなくてはなりません。
また、引数のタイプと数はHomeインタフェースのcreateメソッドに一致していなければなりません。
throws句には以下の例外を定義できます。
- 任意のEJBアプリケーション固有の例外
- javax.ejb.EJBException
- javax.ejb.CreateException
- javax.ejb.DuplicateKeyException

ejbPostCreateメソッドの規約

ejbPostCreateメソッドは以下の規約を満たしていなければなりません。

メソッド名はejbPostCreateでなければなりません。
メソッドはpublicとして定義されていなければなりません。
返却値はvoidでなければなりません。
メソッド引数は、対応するejbCreateメソッドの引数と同じでなければなりません。
throws句には以下の例外を定義できます。
- 任意のEJBアプリケーション固有の例外
- javax.ejb.EJBException
- javax.ejb.CreateException
- javax.ejb.DuplicateKeyException

記述例

  public SampleBeanPrimaryKey ejbCreate(Integer codeValue, String nameValue, String descValue) 
          throws javax.ejb.EJBException
  {
      // 永続化フィールドを入力引数の値で初期化
      code = codeValue;
      name = nameValue;
      desc = descValue;
      return( null );
  }

  public void ejbPostCreate(Integer codeValue, String nameValue, String descValue)
          throws javax.ejb.EJBException
  {
  }