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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

9.4 Session Registry Clientの設定

セションリカバリを使用するためには、以下の設定をします。

ここでは、Session Registry Clientの設定について説明します。
Session Registry Serverの設定については、“9.3 Session Registry Serverの設定”を参照してください。

構成

Session Registry ServerとSession Registry Clientの構成例を以下に示します。

複数のマシンで1つのSession Registry Serverを使用する場合

この構成の場合、IJServerとSession Registry Serverがそれぞれ別々のマシンで運用されていますので、IJServerが動作しているマシンA、マシンBのどちらかがダウンした場合でも継続してWebアプリケーションを運用することができます。ただし、Session Registry Serverが動作しているマシンCがダウンしている間はセションリカバリ機能が使用できません。(セションのバックアップ/リカバリはできませんが、通常の業務継続は可能です。)
そのため、この構成で運用する場合、以下のように費用面での欠点があります。

  • Session Registry Server用に1台マシンを用意する必要があります

  • Session Registry Serverには信頼性の高いマシンを使用する必要があります



IJServerを多重プロセスで運用する場合

この構成の場合、IJServerの1つのプロセスがダウンしている間は、ダウンしていないプロセスにセションがリカバリされるため、プロセスがダウンしている間もWebアプリケーションを継続して運用することができます。
この構成の場合、IJServerが1つのマシンで運用されているため、マシンがダウンした場合はWebアプリケーションを継続して運用することはできません。



設定方法

Session Registry Clientの設定では、Servletコンテナ側から使用するSession Registry Serverを指定します。
Session Registry Client(Servletコンテナ)の設定について説明します。

注意

  • Session Registry Client(Servletコンテナ)の設定は、Session Registry Clientのパッケージがインストールされている環境でのみ設定可能です。

  • IJServerのタイプがEJB Onlyの場合は、[セションリカバリ設定]、[Servletコンテナ設定]は表示されません。

  • Session Registry Client(Servletコンテナ)がV8.0互換モードのIJServerの場合は、バックアップ先のSession Registry ServerもV8.0互換モードである必要があります。


  • Session Registry ServerがWindowsの場合、Webアプリケーション名のアルファベットの大文字と小文字は区別されません。そのため、アルファベットの大文字と小文字だけが異なるアプリケーションのセションのバックアップ先には、それぞれ別のSession Registry Serverを指定してください。

Session Registry Clientとして使用する場合は、通常のIJServerの設定に加えて、以下の設定が必要です。
Interstage管理コンソールを使用して、以下を設定します。設定内容の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

isj2eeadminコマンドを使用して、上記の設定を行うこともできます。
isj2eeadminコマンドの詳細については、リファレンスマニュアル(コマンド編)の“isj2eeadmin”を参照してください。