Session Registry Serverにバックアップされたセション情報を永続化することができます。永続化の有効・無効は、Session Registry Server環境定義ファイルの定義“session.store”で指定します。詳細は“Session Registry Server環境定義ファイルの設定”を参照してください。
セションの永続化を有効にした場合、Session Registry Serverにバックアップされたセションは永続化ファイルに書き出されます。
Session Registry Serverを再起動した場合は、永続化ファイルからセションを読み込み、セションを復元します。
また、セションの永続化を有効にした場合はSession Registry Serverを停止する際にもセションを永続化ファイルに書き出します。
セションを永続化するタイミングを指定することができます。
Session Registry Serverは指定された間隔ごとにセションを永続化します。
セションの永続化ファイルの保管先はSession Registry Serverごとに任意のディレクトリを指定することができます。
相対パスで指定した場合は、Session Registry Serverを配備したディレクトリからの相対となります。
指定したディレクトリ配下に“sessionrecovery”というディレクトリが作成され、このディレクトリ配下に永続化ファイルが出力されます。すでに該当ディレクトリが存在する場合は、そのディレクトリをそのまま使用します。
Session Registry Serverは、セションの永続化が有効である場合、起動後IJServerから通信があった時点でこれら永続化ファイルを読み込みます。
注意
Session Registry Serverをクラスタサービス機能で利用する場合はセションの永続化を有効にし、セションの永続化ファイルの保管先として各ノードから利用できる共有ディスクのパスを指定してください。
セションの永続化が行われる前にSession Registry Serverを再起動した場合は、最後にバックアップされたセションの永続化ファイルからセションが復元されます。
永続化に必要な時間は、以下に依存します。
また、前回の永続化の完了から指定された間隔の経過後、次の永続化が行われます。
セションの属性に格納したオブジェクトのサイズ
生成/更新したセションの数
ファイルシステムの性能
永続化機能使用時、以下の場合は、あらかじめ永続化セション消去コマンドにより永続化ファイルを削除してください。
アプリケーションの運用を終了(アプリケーションを配備解除、ワークユニットを削除)する場合
永続化ファイルの保管先を変更する場合
Session Registry Serverを削除する場合
ただし、永続化ファイルの保管先ディレクトリがSession Registry Serverを配備したディレクトリ配下(デフォルト値含む)の場合は、自動的に削除されます。
Interstage Application Serverをアンインストールする場合
永続化ファイルの保管先にネットワークドライブやUNCパスは指定できません。