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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

7.2.1 セション管理

セション管理を利用することで、同一のWebブラウザからの複数回のリクエストを、サーブレットで同一のWebブラウザからのアクセスとして処理することができます。
この機能を利用することで、サーブレットで前回の処理結果を引き継ぐことができ、継続的な処理が可能となります。

セション管理を利用したショッピングの例を示します。



セション管理を利用することで、複数の商品をショッピングカートに入れ、まとめて精算ができるようになります。
セション管理は、HttpSessionインタフェースを使用します。
セションの生成/取得には、getSessionメソッドを使用します。
また、セションへの情報の設定/取得は、setAttributeメソッドとgetAttributeメソッドを使用します。

セションは、encodeURLメソッドによりURLパラメタに埋め込まれるIDで管理されます。
Cookieを使用しないクライアントや、運用環境でCookieを使用しない場合に対応するため、encodeURLメソッドを使用してアプリケーションを作成しておくことを推奨します。

注意

  • セションタイムアウトの発生後に処理を継続した場合、新規のセションが確立されます。

  • セションIDの一意性の範囲、桁数はServletサービスの実装により異なる可能性があります。セションIDをセション識別以外の目的で使用しないようにしてください。

  • Cookieによるセション管理はServletコンテナにより自動で行われます。
    アプリケーションでセション管理用Cookieの追加などの操作は行わないでください。
    セション継続やセキュリティ上の問題が発生する場合があります。