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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

5.1.1 ユーザ認証


ユーザ認証とは

ユーザ認証は、ユーザIDとパスワードによって、正当なユーザであるかをチェックする機能です。これにより、不当なユーザからのアクセスを防止することができます。

セキュリティロール

セキュリティロールとは、ユーザに割り当てられている権限であり、ユーザのグルーピングとしての働きを持ちます。(例:Administrator、Guest、Managerなど)
セキュリティロールは、ユーザ認証により得ることができます。

セキュリティロールにより、ユーザをグループ化してアクセス制限を設定することができます。
例えば、「AdministratorまたはManagerのセキュリティロールに所属しているユーザのみアクセスを許可する」といった指定が可能です。

他のセキュリティ機能との関係

他のセキュリティ機能(アクセス制限、メソッドパーミッション等)では、ユーザ認証で得られたユーザ情報(ユーザ名、パスワード、セキュリティロール)を参照し、そのユーザが持つ権限の範囲内でアクセスを許可します。


ディレクトリサービス

Interstage Application Serverでは、ユーザ/セキュリティロールの管理簿として、Interstage ディレクトリサービス(以下ディレクトリサービスと記述します)を使用します。
J2EEアプリケーションのセキュリティ機能を利用するためには、ディレクトリサービスを準備し、ユーザを登録しておく必要があります。

注意

Interstage ディレクトリサービスは、以下の製品で同梱されています。同梱されてない製品を利用する場合は、別途、準備してください。

  • Windows Server 2003 for Itanium-based Systems/RHEL-AS4(IPF)/RHEL5(IPF)の場合

    • Interstage Application Server Enterprise Edition

  • 上記以外のオペレーティングシステムの場合

    • Interstage Application Server Enterprise Edition

    • Interstage Application Server Standard-J Edition


ユーザ認証を行うアプリケーション

J2EEアプリケーションクライアント

JNDI環境プロパティに設定されたユーザIDとパスワードが、ディレクトリサービスに作成されている場合、ユーザが認証されます。

Webアプリケーション

認証画面から入力されたユーザID名とパスワードが、ディレクトリサービスに作成されている場合、ユーザが認証されます。
ユーザ認証の方法として、以下を使用することができます。

  • HTTP Basic認証
    Webブラウザが提供する認証画面(ダイアログ)を使用する

  • フォームベース認証
    認証画面として作成した任意のページ(HTML、JSPなど)を使用する