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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

4.1.2 アプレット

Javaアプリケーションとの違い

EJBクライアントを使用してクライアントアプリケーションをJavaアプレットとして開発する場合は、Javaアプリケーションと以下が違います。

Javaアプレットでのlookup処理の記述方法

以下に、Javaアプレットでのlookup処理の記述例を示します。

  // InitialContext獲得
  Hashtable env = new Hashtable();                                      ・・・・1
  env.put("java.naming.factory.initial",
          "com.fujitsu.interstage.ejb.jndi.FJCNCtxFactoryForClient");   ・・・・1
  env.put("java.naming.applet", this);                                  ・・・・1
  javax.naming.Context ic = new javax.naming.InitialContext( env);      ・・・・2
  // lookup
  java.lang.Object Obj = (java.lang.Object)ic.lookup("SampleBean");     ・・・・3
  // homeのnarrow()
  h = (SampleHome)javax.rmi.PortableRemoteObject.narrow( Obj, SampleHome.class); ・・4
  1. Contextを作成するときの環境情報を設定します。このとおりに記述してください。

  2. lookupするためのContextを作成します。このとおりに記述してください。

  3. lookupを行います。引数にEJBアプリケーション名を指定してください。lookupに失敗した場合、javax.naming.NameNotFoundException例外が発生します。
    失敗の理由は当例外の詳細メッセージとして通知されます。
    lookupに失敗したときの対処方法については、“トラブルシューティング集”の“EJBサービス使用時の異常”を参照してください。

  4. lookupしたオブジェクトをnarrowします。javax.rmi.PortableRemoteObject.narrowを発行してください。

注意

Portable-ORBを使用しないでアプレットを利用する場合は、使用するEJBアプリケーションのクライアント配布物をWebサーバからダウンロードして使用することはできません。
クライアント配布物はクライアント環境に複写して、複写先のjarまたはフォルダをCLASSPATHに設定して使用してください。

参照

Javaアプレットの開発の詳細については、“15.6 Javaアプレットを使用する場合(プレインストール型Javaライブラリ)”、“15.7 Javaアプレットを使用する場合(Portable-ORB)”を参照してください。

Portable-ORBを使用する場合は、“4.2.1 クライアント環境での環境設定”を参照してください。

ポリシーファイルの設定

Javaアプレットを実行する場合には、実行するマシンごとにJBKプラグインが使用するポリシーファイルへの設定が必要です。設定する情報は以下のとおりです。

設定例を以下に記載します。JBKプラグインが使用するポリシーファイルについての詳細は、Interstage Studioの“J Business Kit オンラインマニュアル”を参照してください。

  • EJBサービスのクラス

    (Interstage インストールフォルダ : C:\Interstageとした場合)
    grant codeBase "file:/C:/Interstage/EJBCL/LIB/-" {
    permission java.security.AllPermission;
    };

  • JDKのクラス

    (Interstageインストールフォルダ : C:\ Interstageとした場合)

    • JDK5.0を使用する場合
      grant codeBase "file:/C:/Interstage/JDK5/jre/lib/-" {
      permission java.security.AllPermission;
      };

    • JRE5.0を使用する場合
      grant codeBase "file:/C:/Interstage/JRE5/lib/-" {
      permission java.security.AllPermission;
      };

    • JDK1.4を使用する場合
      grant codeBase "file:/C:/Interstage/JDK14/jre/lib/-" {
      permission java.security.AllPermission;
      };

    • JRE1.4を使用する場合
      grant codeBase "file:/C:/Interstage/JRE14/lib/-" {
      permission java.security.AllPermission;
      };

注意

旧バージョンと同様にJavaアプリケーションを実行する場合でも、システムプロパティに以下を指定するとEJBを参照することが可能ですが、通常はJ2EEアプリケーションクライアントで説明したように、JNDI SPを指定してください。

  • java.naming.factory.initial=com.fujitsu.interstage.ejb.jndi.FJCNCtxFactoryForClient