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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

1.7 J2EE Connector Architecture(connector)

既存のエンタープライズ情報システム(EIS)には、リソースを管理する仕組みとして多種多様なシステムが存在します。
しかし、それらのシステムは独自のインタフェースを持っているため、アプリケーションサーバと連携するにはアプリケーションサーバ固有の接続ドライバを提供する必要がありました。
また、アプリケーションサーバ側も、各EISへ接続するためにそれぞれ独自の実装を用意しなければなりませんでした。
そこで、EIS共通のインタフェースを定めたconnectorをサポートすることでこの問題を解決します。

また、ユーザアプリケーションは、アプリケーションサーバが提供するトランザクション管理、接続管理、セキュリティ機能を利用できるようになります。
さらに、他社製品のアプリケーションサーバで動作していたアプリケーションを、そのままInterstage上に持ってきても動作させることが可能となります。



connectorを使用することにより、以下の理由からEISと統合したシステムをスピーディに構築できます。

connectorは以下の要素から構成されています。



EJBアプリケーション(Webアプリケーション)

ビジネスロジックを実装したユーザアプリケーションです。resource adapterを介してリソースにアクセスします。Webアプリケーションからアクセスすることも可能です。

EJBコンテナ(Webコンテナ)

resource adapterと連携して、トランザクション管理、接続管理、セキュリティ管理の機能を提供します。

resource adapter

EISへの接続ドライバです。コンテナとJ2EEアプリケーションと連携するためのインタフェースを実装しています。通常、接続するEISによって異なる実装を持ちます。javax.resource.cciインタフェースが実装されていることが推奨されていますが、resource adapter固有のインタフェースが実装されている場合があります。resource adapterのインタフェースについてはresource adapterの仕様書を参照してください。
resource adapterは.rarという拡張子を持つファイルにアーカイブされて、Javaのライブラリおよび必要に応じて EIS と連携するのに必要なネイティブライブラリが含まれます。
EJBアプリケーション(Webアプリケーション)は各リソース提供者もしくはサードベンダが提供しているresource adapterを介して、各リソースにアクセスします。

EIS

既存のエンタープライズ情報システム(Enterprise Information System)です。EISの例としてERPシステム、メインフレームトランザクション処理システム、レガシーデータベースシステムなどがあります。