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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

7.17 モニタロギング

IJServerクラスタの性能情報をロギングする機能が提供されています。この機能を利用することで、JavaVMやJDBCデータソースなどの性能情報を定期的に採取し、結果をログファイルへ出力することができます。ログファイルはCSV形式のファイルに出力されるため、容易にExcelなどで読み込んで性能情報を分析することができ、統計情報の蓄積にも役立ちます。

IJServerクラスタのモニタロギングは以下の図に示すようにasadminコマンドを使用します。
asadminコマンドのsetサブコマンド、またはInterstage Java EE管理コンソールによりIJServerクラスタのモニタロギングを有効に設定すると、Interstage Java EE DASサービスを経由してIJServerクラスタの各サーバーインスタンスへ定義変更イベントが通知されます。
サーバーインスタンスのプロセスでは、指定された時間間隔で性能情報をCSV形式のファイルに出力します。
なお、モニタロギングが無効に設定された場合、以降の性能情報の出力は行われません。



設計方法

IJServerクラスタ運用中に継続してモニタロギング機能を使用してログを採取することにより、業務運用中の性能情報の記録が残るため、問題発生時の原因究明が確実かつ簡単になります。
しかし、ログ採取タイミングではログ情報をファイルに出力するためにJava VMのヒープメモリ使用量やCPU使用率が若干増加します。このため、大量の情報を頻繁にログファイルに出力すると性能に影響が発生する可能性があります。テスト運用中にモニタロギング機能を評価し、運用に影響がないログ採取間隔で採取してください。