分散トランザクション連携を行うCORBAクライアントアプリケーションをマルチスレッド環境で使用する場合、以下のアプリケーション構成で運用することができるようになります。
トランザクション制御をスレッド環境で行う場合
同じプロセス内で、入力用スレッド処理と、出力用スレッド処理を作成運用することで、プロセス内で資源を共通化することができ、より、細かい処理をアプリケーション内に閉じて運用することができます。
トランザクションの一時停止と再開処理を各スレッドで行う場合
生成したトランザクションを完了する間に、suspend機能とresume機能を使用して、トランザクション外の処理を行ったりすることができます。また、トランザクションを開始したスレッドとは異なるスレッドでresumeすることでそのスレッド上でトランザクションを再開し、完了することができます。
クライアントアプリケーションのコンパイル・リンクについて
C言語用、C++言語用サーバアプリケーションソースを、Visual C/C++コンパイラを使用してコンパイルする場合、[プロジェクト]→[設定]→[C/C++]→[カテゴリ]を“コード生成”にし、[使用するランタイムライブラリに“マルチスレッド(DLL)”を選択してください。
C言語用、C++言語用サーバアプリケーションソースをコンパイルする場合、"-mt"オプションを付加してください。
コンパイル・リンク方法の例
C言語のクライアントアプリケーションのコンパイル・リンクの例を示します。
\:継続を示します
% cc -mt -O -o test test_c.o test_stub.o -L/opt/FSUNots/lib -lCurrent \ |