リソース定義ファイルは、データベースごとに作成し、データベースに接続するための情報など(リソース定義)をテキスト形式で記述します。
Interstage管理コンソールを使用する場合は、JTS用のリソース定義ファイルを作成する必要がありません。
OTS用のリソース定義ファイルの記述:
リソース定義ファイルは、ANSI形式で保存してください。
リソース管理プログラムをスレッドモードとして動作させる場合にTHREADS=TRUEを記述します。
リソース定義ファイルの設定例を以下に示します。
Oracle用のリソース定義ファイル例
# 環境変数 |
Oracle用のリソース定義ファイル例(プロセスモード時)
# 環境変数 |
Oracle用のリソース定義ファイル例(スレッドモード時)
# 環境変数 |
Symfoware/RDB用リソース定義ファイル例
# 使用するデータベースシステム名とOPENINFO文字列、CLOSEINFO文字列 |
Symfoware/RDB用リソース定義ファイル例 (プロセスモード時)
# 環境変数 # 使用するデータベースシステム名とOPENINFO文字列、CLOSEINFO文字列 |
Symfoware/RDB用リソース定義ファイル例 (スレッドモード時)
# 環境変数 # 使用するデータベースシステム名とOPENINFO文字列、CLOSEINFO文字列 |
MQD用リソース定義ファイル例
# 環境変数 |
リソース定義ファイルはテキストエディタで作成します。リソース定義ファイルの書式を以下に説明します。なお、1文字目に“#”を記述された場合はコメント行とみなします。
リソース管理プログラム、またはリソース管理プログラムと同じプロセス内で動作するデータベースライブラリに渡す環境変数envを、値dataに設定します。
渡す必要がなければ、省略することができます。
なお、Symfoware Server V10以降を使用する場合、XAインタフェースを利用したアプリケーションからSymfoware/RDBへの接続方式が“RDB2_TCP接続”に変更となったため、従来の環境のままでは、Symfoware/RDBに接続できません。
リソース定義ファイルにおいて、パラメタ“SERVER_SPEC”を設定したクライアント用の動作環境ファイルを環境変数SQLRTENVに指定するなどの設定を行う必要があります。
本手順の詳細については、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。Symfoware Server V10の場合は、以下のマニュアルに説明があります。
“アップデート情報”の“互換に関する情報”-“XAインタフェースの接続方式の変更”
“RDB運用ガイド”の“トランザクションモニタとの連携”-“アプリケーションの実行準備”-“リモートアクセス用の設定”
リソース管理プログラムを使用するサーバアプリケーションの起動時に指定するデータベースへの環境変数と同一の環境変数を指定してください。
また、リソース定義ファイルには、
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/opt/oracle/libのように$指定をすることはできません。
使用するデータベースがSymfoware/RDBの場合、Symfoware/RDBの必須製品であるライブラリのパス名を、環境変数LD_LIBRARY_PATHに指定してください。また、RDBシステム名を指定している場合は、環境変数RDBNAMEを指定してください。
使用するデータベースがOracle10gの場合、32ビット互換ライブラリ格納先へのパスを環境変数LD_LIBRARY_PATHに指定してください。
otssetrscコマンドによって登録された際に、ここに記載されたリソース定義名として登録されます。一度登録されたリソース定義ファイルは、すべてリソース定義名で扱うことが可能になります。リソース定義名は32文字以内で記述する必要があります。
”JTSRMP“は予約語ですのでリソース定義名に使用できません(一部またはすべてを小文字にしても使用できません)。
DOSデバイス名は、リソース定義名に使用できません。
system_nameにデータベースのシステム名を指定します。
Oracleの場合、"Oracle_XA"、Symfoware/RDBの場合、"RDBII"、MQDの場合、"XA_MQD"です。
Oracleの場合、"Oracle_XA"、Symfoware/RDBの場合、"RDBII"、MQDの場合、"XA_MQD"です。
Oracleの場合、"Oracle_XA"、Symfoware/RDBの場合、"RDBII"です。
open_dataにデータベースのベンダが公開する、データベースをオープンする場合に必要なopen文字列を指定します。
open_dataは256文字以下で指定します。
指定する内容については、各データベースのマニュアルを参照してください。
close_dataにデータベースのベンダが公開する、データベースをクローズする場合に必要なclose文字列を指定します。
close_dataは256文字以下で指定します。
指定する内容については、各データベースのマニュアルを参照してください。
リソース管理プログラムがプロセスモード(FALSE)か、スレッドモード(TRUE)かを指定します。省略した場合は、FALSE(プロセスモード)になります。
注意
OPENINFOに指定するユーザ名は、各データベースに対するアクセス権限がないと、リソース管理プログラムの起動が失敗します。必要な権限に関しては、“付録A アプリケーション作成時の注意”を参照してください。また詳細は各データベースのマニュアルを参照してください。
プロセスモードならびにスレッドモードのタイプが、リソース管理プログラム作成時と動作時(リソース定義ファイル内のスレッド指定)に違っている場合、リソース管理プログラムの起動が誤動作する可能性がありますので、必ずタイプをあわせて運用してください。
OTS用のリソース管理プログラムの多重数を指定します。省略した場合は多重度5となります。通常は変更する必要がありません。指定する場合は、1~31の範囲で指定することが可能です。
最大値を超えた場合は、警告メッセージ(ots9017)を出力し、31を自動的に設定します。
リソース管理プログラムの多重度は、トランザクション処理性能を最大限に引き出すようにチューニングされているため、デフォルト値を変更する必要はありません。
変更する場合は、OTSシステムのスレッド多重度とリソース管理プログラムの多重度の関係を以下のように設定してください。
OTSシステムのスレッド多重度 =< リソース管理プログラムの多重度
リソース定義ファイルの種別を指定します。otssetrscコマンドで登録した際に付加される情報です。otssetrsc -lコマンドの出力をリダイレクトし、そのままotssetrscコマンドで利用できるように追加されています。通常は指定する必要はありません。省略可能です。
リソース管理プログラムの実行ユーザ名を指定します。otssetrscコマンド実行時に、-uオプションを指定した場合には、オプションに指定されたユーザ名が有効になります。
“GROUP”と同時に指定する必要があります。
指定するユーザは、GRUUPで指定するグループに所属している必要があります。強化セキュリティモード環境の場合は、強化セキュリティモードで指定したグループに所属している必要があります。
リソース管理プログラムの実行グループ名を指定します。otssetrscコマンド実行時に、-gオプションを指定した場合には、オプションに指定されたグループ名が有効になります。
“USER”と同時に指定する必要があります。
強化セキュリティモード環境の場合は、本項目は無視し、強化セキュリティモードで指定したグループが有効になります。
JTS用のリソース定義ファイルの記述(JDBCを利用する場合):
従来の方法でリソース定義を登録して使用する場合は、リソース定義ファイルを作成する必要があります。JDBCを利用してデータベースと連携する場合のリソース定義ファイルの設定例を以下に示します。
リソース定義ファイル例
# database1 |
リソース定義ファイル例
# database1 |
リソース定義ファイルはテキストエディタで作成します。リソース定義ファイルの書式を以下に説明します。なお、1文字目に“#”を記述された場合はコメント行とみなします。
otssetrscコマンドによって登録された際に、ここに記載されたリソース定義名として登録されます。一度登録されたリソース定義ファイルは、すべてリソース定義名で扱うことが可能になります。リソース定義名は32文字以内で記述する必要があります。
”JTSRMP“は予約語ですのでリソース定義名に使用できません(一部またはすべてを小文字にしても使用できません)。
通常は、isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義の接続対象となるリソースの"定義名"を指定することを推奨します。
詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
省略することはできません。
"JTS"を指定してください。
省略することはできません。省略した場合は、"OTS"が指定されたものとして扱われるため、JTS用のリソース定義ファイルとして正しく動作しません。
"JDBC"または"DBMS"(旧バージョンでの指定方法)を指定してください。
省略することはできません。
データベースが提供するデータソースをバインドした名前を指定します。
isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義で設定したデータソース名と同じ値を指定してください。
バインドされたデータソースを参照する時に使用するinitialContextFactoruy名を指定します。isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義で設定したクラス名と同じ値を指定してください。
バインドされたデータソースを参照する時に使用するprovider URLを指定します。
isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義で設定したURLと同じ値を指定してください。
リソースと接続する際にユーザ名が必要な場合に指定します。
isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義によって設定したユーザ名を指定してください。
リソースと接続する際にパスワードが必要な場合に指定します。
isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義によって設定したパスワードを指定してください。
接続したリソースのトラブル調査を行う場合は、トレースログを採取するディレクトリを指定してください。ディレクトリ名の最後にセパレータは付加しないでください。
通常は指定しません。
name、lookUpName、initialContextFactory、providerURLは、isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義と同じものを指定するようにしてください。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
JTS用のリソース定義ファイルの記述(J2EE Connector Architectureを利用する場合):
従来の方法でリソース定義を登録して使用する場合は、リソース定義ファイルを作成する必要があります。リソースアダプタを利用してEISと連携する場合のリソース定義ファイルの設定例を以下に示します。
リソース定義ファイル例
# resource adapter1 |
リソース定義ファイル例
# resource adapter1 |
リソース定義ファイルはテキストエディタで作成します。リソース定義ファイルの書式を以下に説明します。なお、1文字目に“#”を記述された場合はコメント行とみなします。
otssetrscコマンドによって登録された際に、ここに記載されたリソース定義名として登録されます。一度登録されたリソース定義ファイルは、すべてリソース定義名で扱うことが可能になります。リソース定義名は32文字以内で記述する必要があります。
”JTSRMP“は予約語ですのでリソース定義名に使用できません(一部またはすべてを小文字にしても使用できません)。
通常は、isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義の接続対象となるリソースの"定義名"を指定することを推奨します。
詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
省略することはできません。
"JTS"を指定してください。
省略することはできません。
"JCA"を指定してください。
省略することはできません。
リソースアダプタを配備する際に設定した"リソース名"を指定してください。
リソースと接続する際にユーザ名が必要な場合に指定します。リソースアダプタ配備時または定義変更時に設定したユーザ名を指定してください。
リソースと接続する際にパスワードが必要な場合に指定します。リソースアダプタ配備時または定義変更時に設定したパスワードを指定してください。
接続したリソースのトラブル調査を行う場合は、トレースログを採取するディレクトリを指定してください。ディレクトリ名の最後にセパレータは付加しないでください。
通常は指定しません。
name、lookUpName、user、passwordは、リソースアダプタ配備時またはisj2eeadminコマンドで定義変更時に設定した値と同じ情報を指定してください。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin"を参照してください。