クライアント側で行う環境設定について、以下に示します。
クライアントがUNIX環境の場合
データベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストを設定する必要があります。
設定は、CORBAサービスのインストール先ディレクトリ配下の/etc/initial_hostsファイルにデータベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストの情報(ホスト名とポート番号)を設定します。initial_hostsファイルはエディタを使用して編集します。
なお、OTSシステムと同一ホスト上でクライアントアプリケーションを動作させることもできます。その場合は、initial_hostsファイルへの設定は不要です。
#はコメント行を意味しています。
#host port |
otshost : データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。
8002 : CORBAサービスと同一のポート番号です。
irhost : 他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。
initial_hostsに指定したホスト名は、/etc/hostsファイルにも記載する必要があります。
UNIX環境でデータベース連携サービスのクライアントを作成または実行する場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するCOBOL登録集およびライブラリが必要となります。詳細については後述のCOBOL登録集、ライブラリ一覧表を参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリなどは、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。
COBOL登録集およびライブラリは、データベース連携サービスがインストールされているホストからftpなどを使用して、クライアント環境に複写します。このうち、ライブラリの取り出し例を以下に示します。
(例)/home/usr/libにライブラリを設定する場合
> cd %OTS_HOME%\unix\lib <RETURN> |
クライアントのUNIX環境で以下のコマンドを実行します。
以降、UNIX環境では、bshを使用したコマンドの実行例を示します。プロンプトは、%で統一しています。
# chmod 555 libCurrent_COBOL.so |
% cd /home/usr/lib |
注)
otsclはデータベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。
"%OTS_HOME%"はInterstageインストールフォルダ\otsです。
"$OTS_HOME"は/opt/FSUNotsです。
(3) 環境変数の設定
クライアントアプリケーションを動作させるには、以下の環境変数の設定が必要です。
以下の例のように設定します。OD_HOMEはCORBAサービスを利用するために必要な環境変数です。
% OD_HOME=/opt/FSUNod <RETURN> |
データベース連携サービスのライブラリが格納されているディレクトリを設定します。以下の例のように設定します。
% LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/home/usr/lib <RETURN> |
CORBAサービスのCOBOL登録集が格納されているディレクトリを設定します。以下の例のように設定します。
% CORBA=/opt/FSUNod/include/COBOL <RETURN> |
データベース連携サービスのCOBOL登録集が格納されているディレクトリを設定します。以下の例のように設定します。
% COSTRANSACTIONS =/home/usr/include/COBOL <RETURN> |
クライアントがPC環境(デスクトップタイプ)の場合
(1) データベース連携サービスのホスト名の設定
データベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストを設定する必要があります。設定は、Interstageインストールフォルダ\ODWIN\etc\inithostファイルにデータベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストの情報(ホスト名とポート番号)を設定します。inithostファイルはエディタを使用して編集します。inithostファイルの設定例を以下に示します。
#はコメント行を意味しています。
#host port |
otshost: データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。
8002 : CORBAサービスと同一のポート番号です。
irhost : 他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。
inithostに指定したホスト名は、以下のフォルダにあるhostsファイルにも記載する必要があります。
Windows2000/XPの場合:Windowsインストールフォルダ\system32\drivers\etc\hosts
(2) COBOL登録集/ライブラリの設定
PC環境でデータベース連携サービスのクライアントを作成または実行する場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するCOBOL登録集およびライブラリが必要となります。詳細については後述のCOBOL登録集、ライブラリ一覧表を参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリなどは、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。
クライアントで必要なCOBOL登録集およびライブラリなどは以下のように取り出してください。
[エクスプローラ]の[ネットワークコンピュータ]などでデータベース連携サービスがインストールされたホストから、取り出してください。
データベース連携サービスがインストールされたホストから、ftpなどを使用してクライアント環境に複写してください。このうち、ライブラリの取り出し例を以下に示します。
(例)\home\usr\libにライブラリを設定する場合
>cd \home\usr\lib <RETURN> |
注)
otshostはデータベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。
"$OTS_HOME"は/opt/FSUNotsです。
"$OTS_HOME"は/opt/FJSVotsです。
なお、以下の一覧表においてクライアントで必要なファイルはすべて取り出してください。
COBOL登録集
データベース連携サービスが提供しているCOBOL登録集は、以下です。
COBOL登録集名 | 使用用途 | 格納先 |
---|---|---|
CURRENT.cbl STATUS.cbl CONST.cbl CONTROL.cbl | COBOLのクライアント、サーバ作成用 |
|
ライブラリ
データベース連携サービスが提供しているライブラリは、以下です。
ライブラリ名 | 使用用途 | 格納先 |
---|---|---|
libCurrentnt.so | C言語、C++言語、COBOL共通ノンスレッド用ライブラリ |
|
libCurrent_COBOL.so | COBOL用 |
|
ライブラリ名 | 使用用途 | 格納先 |
---|---|---|
otscurrent.dll | C言語、C++言語、COBOLのクライアント運用環境用 |
|
OTSCURRENT_COBOL.DLL | COBOLのクライアント運用環境用 |
|
OTSCURRENT_COBOL.LIB | COBOLのクライアント作成用 |
|
| COBOLのクライアント運用環境用 (PowerCOBOL97 V60系以降でマルチスレッドを使用する場合) | %OTS_HOME%\pc\lib\COBOL |
| COBOLのクライアント作成用 (PowerCOBOL97 V60系以降でマルチスレッドを使用する場合) | %OTS_HOME%\pc\lib\COBOL |