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Systemwalker Desktop Patrol V14g 導入ガイド

4.1.1 製品をバージョンアップする

製品のバージョンアップは、上書きインストールまたはアップデータの適用により行ってください。上書きインストールとアップデータは、コンポーネントにより提供範囲が異なりますので以下の表で確認してください。

なお、DS,AC,ADT,CTをバージョンアップする場合は、CSをバージョンアップしたあとに、バージョンアップを行ってください。

コンポーネント

上書きインストール

アップデータの適用

CS

DS

AC

ADT

CT

○:可

-:不可

上書きインストールによるバージョンアップの対象となる製品は、以下のとおりです。

アップデータによるバージョンアップの対象となる製品は、以下のとおりです。

4.1.1.1 上書きインストールによるバージョンアップの手順

「CS」の場合

上書きインストール前の確認事項

上書きインストールを行う際は、800MBのメモリの空き容量が必要となります。上書きインストールを行う前に、メモリに空きがあることを確認してください。
メモリの空き容量がない場合は、PCの仮想メモリを増加し、800MB以上の空き容量ができるように設定してください。

CSを上書きインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

    なお、Systemwalker Desktop Patrol V13.0.0以降からバージョンアップする場合またはSymfowareが導入済みの環境からバージョンアップする場合は、運用環境保守ウィザードにより運用環境の構築を行った際のWindowsログオンユーザーまたはSymfowareを構築した際のWindowsログオンユーザーでログオンする必要があります。

  2. Systemwalker Desktop PatrolのCD-ROMをPCにセットすると、以下の画面が表示されます。

    「CSインストール」を選択してください。

    上記のインストーラ画面が起動しない場合は、CD-ROMドライブの「swsetup.exe」を起動してください。

  3. 「Systemwalker Desktop Patrol セットアップへようこそ」画面が表示されますので、[次へ]ボタンをクリックしてください。

  4. 「必ずお読みください」画面が表示されますので、内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
    なお、IT BudgetMGR(INV) サービスとWorld Wide Web Publishing サービスが停止されていた場合は本画面は表示されません。

  5. 「ファイル コピーの開始」画面が表示されますので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    「セットアップ ステータス」画面が表示され、インストール処理が開始されます。

  6. 処理が正常に完了すると、「セットアップの完了」画面が表示されます。

    • Systemwalker Desktop Patrol V12.0L10以前のバージョンから移行する場合

      プログラムを使用するには、システムを再起動する必要があります。以下のどちらかを選択し、[完了]ボタンをクリックします。

      • [はい、今すぐコンピュータを再起動します。]

      • [いいえ、後でコンピュータを再起動します。]

      システム再起動後のログオン時に、「運用環境保守ウィザード」が起動されますので、次の手順7.から続行してください。

    • Systemwalker Desktop Patrol V13.0.0以降から移行する場合またはSymfowareが導入済みの環境から移行する場合

      [完了]ボタンをクリックすると、「運用環境保守ウィザード」画面が起動されます。

  7. 運用環境の構築または拡張を行います。

    • Systemwalker Desktop Patrol V12.0L10以前のバージョンから移行する場合

      「運用環境保守ウィザード」で運用環境の構築を行います。

      Systemwalker Desktop Patrol V12.0L10以前のバージョンで使用していたMicrosoft SQL ServerまたはOracleのデータは、Systemwalker標準データベースへ移行されます。

      Systemwalker標準データベースへの移行は、「運用環境保守ウィザード」で運用環境の構築を行うことで、自動的に実施されます。運用環境保守ウィザードについては、“2.2.4 データベースを構築する”を参照してください。

    • Systemwalker Desktop Patrol V13.0.0以降から移行する場合

      「運用環境保守ウィザード」で運用環境の拡張を行います。

      Systemwalker標準データベースの形式がバージョンアップされます。

  8. CT稼働状況ログの格納先の設定を行います。

    2.2.6.1 CT稼働状況ログの格納先を設定する”を参照してください。

  9. 最新版のソフトウェア辞書の登録を行います。

    上書きインストールによるバージョンアップの後、必ず運用開始前に最新のソフトウェア辞書を登録してください。

    • サポート契約を行っている場合

      “2.2.6.6 ソフトウェア辞書の設定を行う”の“SystemwalkerサポートセンターのWebサイトから手動でダウンロードおよび適用して更新”を参照し、最新版のソフトウェア辞書の登録を行ってください。

    • サポート契約を行っていない場合

      CD-ROMにソフトウェア辞書が格納されています。このソフトウェア辞書の登録を行ってください。

      登録を行う際は、いったんローカルのディスクにコピーしてください。また、CD-ROMに格納されているソフトウェア辞書は、読み取り専用となっているため、書き込みできるように変更してください。

          格納先 : <CD-ROMのドライブ>:\utilities\supportcenter

      詳細は、“Systemwalker Desktop Patrol リファレンスマニュアル”の“AtoolETPGT.exe(ソフトウェア辞書適用)”を参照してください。

DS」の場合

DSを上書きインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

  2. Webブラウザの[アドレス]欄に、以下のURLを入力します。

    http://サーバ情報(「Systemwalker Desktop Patrol CS」のFQDN名 or ホスト名 or IPアドレス)/DTP/index.html
  3. ログイン画面が表示されますので、[ユーザーID]と[パスワード]を入力して、[ログイン]ボタンをクリックします。

  4. メインメニューが表示されますので、[環境設定]画面の[CS/DSの設定と稼働状況]をクリックすると、以下の画面が表示されます。

  5. 上書きインストールするDSの上位サーバとなるPCの[ダウンロード]をクリックします。

  6. [ファイルのダウンロード]ダイアログボックスが表示され、保存確認のメッセージが表示されますので、[開く]ボタンをクリックします。

  7. 「ようこそ」画面が表示されますので、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    自動的にインストールが開始されます。

  8. 処理が正常に完了すると、「セットアップの完了」画面が表示されますので、[完了]ボタンをクリックします。

    Systemwalker Desktop Patrolを使用できるようになります。

「AC」の場合

ACを上書きインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

  2. Systemwalker Desktop PatrolのCD-ROMをPCにセットすると、以下の画面が表示されます。

    「ACインストール」を選択してください。

    上記のインストーラ画面が起動しない場合は、CD-ROMドライブの「swsetup.exe」を起動してください。

  3. 「Systemwalker Desktop Patrol セットアップへようこそ」画面が表示されますので、[次へ]ボタンをクリックしてください。

  4. 「ファイル コピーの開始」画面が表示されますので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    「セットアップ ステータス」画面が表示され、インストール処理が開始されます。

    注意

    データ実行防止に関する画面が表示された場合

    「Desktop Patrol AC」をインストールするOSが、「Microsoft® Windows® XP Professional Service Pack 2/3」または「Microsoft® Windows® XP Home Edition Service Pack 2/3」の場合、Windowsのデータ実行防止(DEP)機能により、以下の画面が表示されることがあります。

    この画面が表示された場合、以下の手順で「F3CWDELA.EXE」プログラムをデータ実行防止(DEP)機能の対象から外してください。なお、2回目以降は、上記画面は表示されません。

    1. [システムのプロパティ]画面の[詳細設定]タブのパフォーマンス欄の[設定]ボタンをクリックして、[パフォーマンスオプション]画面を表示します。

    2. [パフォーマンスオプション]画面の[データ実行防止]タブを選択します。

    3. DEPを無効にするプログラム一覧に以下を追加します。
      Symfoware Clientインストールディレクトリ\ODOS\bin\F3CWDELA.EXE

    ただし、データベースのインストールディレクトリを前回とは異なるディレクトリにした場合、データ実行防止機能で前回登録した「F3CWDELA.EXE」プログラム」を削除して、再度登録しなおしてください。本処理を行わない場合、環境構築ウィザードでアプリケーションエラーになることがあります。

  5. 「セットアップは、正常に終了しました。」画面が表示されますので、[完了]ボタンをクリックしてください。

「ADT」の場合

ADTをインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。

  2. Webブラウザの[アドレス]欄に、以下のURLを入力します。

    http://サーバ情報(「Systemwalker Desktop Patrol CS」のFQDN名 or ホスト名 or IPアドレス)/DTP/dwl.html

    なお、「Desktop Patrol CS」とネットワーク接続されていないPCを「ADT」にする場合は、「Desktop Patrol CS」とネットワークで接続された別のPCでADTモジュールをダウンロードした後、「ADT」をインストールするPCにコピーして利用してください。

  3. ダウンロードメニューが表示されますので、[ADTダウンロード]をクリックすると、以下の画面が表示されます。

  4. [ADTモジュール]をクリックし、ダウンロードします。

  5. ダウンロードモジュール(ADTSetup.exe)を、各セグメントの自動検知PCの任意の場所に配置し、実行します。

  6. 以下のインストーラが起動されますので、インストール先と[タスク登録時のアカウント情報]を設定して、[実行]ボタンをクリックすると、インストール処理が開始されます。

    【Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008の場合】

    【Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008以外の場合】

    項目名

    説明

    [フォルダ]

    ADTモジュールのインストール先を設定します。

    [タスク登録時のアカウント情報] (注)

    [ユーザーID]

    タスクとして実行するときに使用するユーザアカウントを指定します。

    <ドメイン名>\<ユーザー名>の形式で260バイト以内の英数字を指定します。

    [パスワード]

    ユーザアカウントで指定したユーザーIDのパスワードを指定します。

    260バイト以内の英数字を指定します。

    注)Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008の場合のみ表示されます。

  7. インストールの完了前に、[自動検知のスケジュール設定]画面が表示されますので、

    以下の情報を入力し、 [適用]ボタンをクリックします。

    項目名

    説明

    [機器情報をスケジュールで通知しない]

    ADTで検知した機器情報をスケジュールによって通知しない場合に選択します。

    [機器情報をスケジュールで通知する]

    ADTで検知した機器情報をスケジュールによって通知する場合に選択します。

      

    [通知先設定]

    [接続先サーバ名]

    通知先のサーバ名を設定します。

    [ポート番号]

    通知先のポート番号を設定します。初期値の80以外のポート番号にする場合に設定してください。

    [プロキシの設定]

    プロキシの設定時に使用します。

    [スケジュール設定]

    週単位

    機器情報を週単位で通知する場合に選択します。設定は、月曜から日曜まで選択できます。

    月単位

    機器情報を月単位で通知する場合に選択します。[実行日]に実行する日を選択してください。

    開始時刻

    機器情報の通知を開始する時刻を設定します。

    ADTモジュールを24時間稼動のサーバPC以外で運用する場合は、深夜などの時間に設定すると、自動検知PCの電源がOFFになっている可能性があるため、時間設定には注意してください。

    [実行結果の確認]

    実行結果が表示されます。

    インストールが完了すると、Windowsのタスク機能に、以下のタスクが登録されます。

    • 名前:

      SWDTPAS_ADT.job

    • 動作権限:

      • Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008の場合:指定したアカウント

      • Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008以外の場合:システムアカウント

    なお、設定した通知タイミングで、(PC電源未投入などにより) ADTモジュールが未起動だった場合、ADTモジュール起動後、スケジュール設定された開始時刻のタイミングで機器情報が通知されます。

    スケジュール設定を終了すると、以下のメッセージ画面が表示されますので、「OK」ボタンをクリックしてください。

    ADTのインストールを終了しました。システムを再起動することで設定が有効となります。
  8. [OK]ボタンをクリックして、システムを再起動します。

「CT」の場合

CTを上書きインストールする手順は、以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。

    Webブラウザの[アドレス]欄に、以下のURLを入力します。

    http://サーバ情報(「Systemwalker Desktop Patrol CS」のFQDN名 or ホスト名 or IPアドレス)/DTP/dwl.html
  2. ダウンロードメニューが表示されます。

    注意

    Windows Installer について

    Windows® 2000のシステムにCTをインストールする場合、以下のメッセージが表示されインストールが中断する場合があります。

    【エラーメッセージ】
    CT のインストールには Windows Installer 2.0 以上が必要となります。

    上記のエラーメッセージが表示されインストールが中断した場合は、Windows Installerをダウンロードしてインストールし、再度CTをインストールしてください。

    • Windows Installer 2.0 Redistributable Windows 2000 and Windows NT 4.0

  3. 上位サーバとなるPCの[サーバ名]を選択すると、[ファイルのダウンロード]ダイアログボックスが表示され、保存確認のメッセージが表示されます。

  4. [実行]ボタンをクリックすると、インストールが開始され、[Systemwalker Desktop Patrol CT セットアッププログラムへようこそ]画面が表示されますので、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    自動的にインストールが開始されます。

    注意

    下記のようにセキュリティの警告画面が表示される場合がありますが、[実行する]を選択してください。

  5. 処理が正常に完了すると、「セットアップの完了」画面が表示されますので、[完了]ボタンをクリックします。

    Systemwalker Desktop Patrolを使用できるようになります。

旧版「MC」のアンインストール

V14以降では、「MC」は利用できません。

製品をバージョンアップした場合は、以下の手順で旧版の「MC」をアンインストールしてください。

  1. 「プログラムの追加と削除」から、「Systemwalker Desktop Patrol (MC)」プログラムを削除してください。

  2. プログラムの削除のあとに、関連フォルダが削除されずに残ってしまう場合があります。そのときはOSを再起動したあとにエクスプローラから本製品のインストール先フォルダを削除してください。

    例)C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Patrol MC フォルダを削除


4.1.1.2 アップデータの適用によるバージョンアップの手順

アップデータを登録することにより、自動的にDSおよび、CTにアップデータが適用することができます。

V14.0.0/V14.0.1にバージョンアップするための情報は以下のとおりです。

「DS」情報

入力項目

設定値

名称(変更不可)

V14.0.0-R1.3-SN811-DS

バージョン

1

説明

DSのアップデータ
V14.0.0-R1.3-SN811-DS

「CT」情報

入力項目

設定値

名称(変更不可)

V14.0.0-R1.3-SN853-CT

バージョン

1

説明

CTのアップデータ
V14.0.0-R1.3-SN853-CT


注意

アップデータ実行時の注意事項について

  • アップデータの登録に時間を要することがあります。

  • Desktop Patrolのサービス(IBudgetMGR(INV))を起動している状態で、コマンドを起動してください。

  • アップデータの格納先フォルダにDSアップデータのみを格納した場合は、DSのアップデータのみを登録します。CTアップデータの場合も同様です。

  • 登録済みのアップデータより古いバージョンのアップデータは登録できません。古いアップデータを指定した場合、登録を行わず処理を中止します。

  • 登録済みのアップデータと同じ版数のアップデータは登録できません。ただし、DSアップデータが登録済みでCTアップデータが未登録の場合は、CTアップデータのみ登録します。CTアップデータが登録済みでDSアップデータが未登録の場合は、DSアップデータのみ登録します。

アップデータの適用によるバージョンアップ手順は以下のとおりです。本手順により、アップデータを配信/適用し、バージョンアップを行います。

アップデータの登録操作は、CSで行います。

  1. Administratorsグループに所属するローカルユーザーのアカウントでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

  2. <CD-ROM>\utilities\updaterをCS上の任意のフォルダへコピーします。

    • ¥ITBudgetMGRserverUpdate.zip … DSアップデータ

    • ¥ITBudgetMGRclientUpdate.zip … CTアップデータ

    (例)

    c:\temp\updater\DS\ITBudgetMGRserverUpdate.zip
                   \CT\ITBudgetMGRclientUpdate.zip
  3. コマンドプロンプトを起動し、DSアップデータの適用を行います。

    アップデータ登録コマンド(updaterregist.exe)を以下のとおりに実行してください。コマンドの詳細な使用方法については、“Systemwalker Desktop Patrolリファレンスマニュアル”の“コマンドリファレンス”を参照してください。

    <DTPインストール先>\FJSVsbtrs\bin\updaterregist.exe  -dir  <アップデータ格納フォルダ>

    アップデータ格納フォルダ:手順2.でDSアップデータを格納したフォルダを指定してください。

    (例)

    > "C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Patrol\FJSVsbrs\bin\updaterregist.exe" -dir c:\temp\updater\DS

  4. 続いて、CTアップデータの適用を行います。

    <DTPインストール先>\FJSVsbtrs\bin\updaterregist.exe  -dir  <アップデータ格納フォルダ>

    アップデータ格納フォルダ:手順2.でCTアップデータを格納したフォルダを指定してください。

    (例)

    > "C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Patrol\FJSVsbrs\bin\updaterregist.exe"  -dir c:\temp\updater\CT

  5. 配信するサーバを選択します。

    アップデータを配信するサーバの選択は、メインメニューの[ソフトウェア配信]-[ソフトウェアの配信先設定]画面で行います。

    [配信用ソフトウェアグループ選択]に登録したアップデータの[名称]のグループが作成されています。

    このグループを選択して、[配信先一覧]からサーバを選択します。

    配信先には、CSまたはDSを選択してください。

  6. 適用状況を確認します。

    アップデータの適用状況は、メインメニューの[ソフトウェアの監査]画面で確認できます。