Systemwalker Desktop Patrol V14.0.0/V14.0.1で、新規に追加された機能について説明します。
省電力とセキュリティの監査/統制
管理者が決定した省電力ポリシー/セキュリティポリシーでPCを監査できます。ポリシー違反があった場合は、PCの画面に警告を表示して利用者に対処を促します。
また、ポリシー違反項目を強制的に変更することもできます。(注)
注) 項目によっては強制的に変更できないものがあります。
省電力とセキュリティの監査/統制では、以下の機能を利用できます。
ポリシーに違反したPCへの警告画面の表示/設定の強制変更
レポート出力によるセキュリティ/省電力の統制状況の確認
省電力の監査/統制を行う場合の動作概要を以下に示します。
省電力の監査、統制の状況および消費電力量は、以下のレポートで確認できます。
省電力設定状況レポート
消費電力量の監査レポート
クライアント側で表示される省電力設定の診断結果画面を以下に示します。
セキュリティの監査/統制を行う場合の動作概要を以下に示します。
セキュリティポリシーの統制状況は、セキュリティ監査レポートで確認できます。
クライアントで表示されるセキュリティ設定の診断結果画面を以下に示します。
管理台帳機能(Systemwalker Desktop Patrol Assessor)の製品統合
製品統合により、IT資産を台帳で管理する製品であるSystemwalker Desktop Patrol Assessorの機能を取り込みました。
Systemwalker Desktop Patrol Assessorの以下のIT資産管理機能を、Systemwalker Desktop Patrol単体で利用できるようになりました。
機器管理機能
契約管理機能
棚卸支援機能
レポート出力機能
管理対象機器について、機器(PCおよび什器)の資産状況の確認や操作をする機能で、操作として以下があります。
機器情報の自動検知
部門別/分類別/場所別による機器情報の確認
機器情報の登録/変更/削除
機器情報の台帳保存
変更履歴の確認
レイアウト図による機器管理
他製品からの資産管理台帳の作成
管理対象機器の契約情報を管理する機能で、操作として以下があります。
部門別/分類別による契約情報の確認
契約情報の登録/変更/削除
契約情報の割り当て
契約情報の台帳保存
契約の延長
契約期限のアラーム通知
管理対象機器の棚卸を支援するための機能で、操作として以下があります。
部門別/分類別/場所別による棚卸状況の確認
棚卸の実施可否の設定
棚卸状況の台帳保存
さらに、「Desktop Patrol AT」では、以下の操作ができます。
バーコードによる棚卸
Systemwalker Desktop Patrolで管理する資産情報をレポート形式(Microsoft(R) Excel形式)でファイルに出力したり、印刷したりする機能です。レポートを出力するときにグラフや表などを出力して、視覚的に現在の状況や問題点を把握できます。
資産情報のレポート形式の出力では、以下の操作ができます。
レポート形式ファイルの出力
レポートレイアウトの編集
レイアウト図による機器管理
フロアのイメージを示したレイアウト図に対して、資産台帳に管理されている機器を配置して管理できます。
機器の配置を視覚的に確認しながら、機器の資産情報を参照できます。
レイアウト図による機器管理を行う場合は、Microsoft® Office Visio®が必要です。
他製品からの資産管理台帳の作成
他製品のインベントリ情報(機器情報のみ)を資産管理台帳に取り込み、他製品で収集した機器をSystemwalker Desktop Patrolで管理できます。
以下の製品のインベントリ情報を取り込むことができます。
LanScope Cat6
QAW
JP1
ユーザビリティの改善
以下のユーザビリティの改善を行いました。
Systemwalker Desktop Patrol V13までMC画面(Management Console)で提供していた機能を、Web GUIに統合しました。MC画面で行っていた作業は、従来のように画面を切り替えることなく、すべてWeb画面から操作できるようになりました。
MC画面をWeb GUI統合に統合した画面の例を以下に示します。
製品統合により、Systemwalker Desktop Patrol AC (Assessor Console)の管理台帳機能を、Web GUIに統合しました。管理台帳の以下の機能をWeb GUIから操作できるようになります。
機器管理
契約管理
棚卸支援
管理台帳画面の例を以下に示します。
CLEARSURE対応
CLEARSUREとは、コンピュータの盗難、紛失時にコンピュータのロックやハードディスクのデータ消去を行うことにより、情報漏えいのリスクを軽減する富士通のソリューションです。
Systemwalker Desktop Patrolは、収集したインベンリ情報からCLEARSURE対応PCの一覧を参照できます。また、CLEARSURE管理サーバと連携することにより、Systemwalker Desktop Patrolの一覧画面から、直接CLEARSURE対応PCの操作が行えます。
Systemwalker Desktop Patrolを使った運用イメージを以下に示します。
Systemwalker Desktop Patrolで収集したインベンリ情報から、CLEARSUREに対応しているPCの一覧を参照できます。
CLEARSURE対応PCは、メインメニューの[PC情報]画面で表示されます。
Systemwalker Desktop Patrolのメインメニューから、CLEARSURE対応PCに対して、以下の操作を行うことができます。
消去
ロック
ロック解除
その他の改善機能
以下の機能が改善/強化されました。
ソフトウェアの詳細情報(ファイルパターン)をSystemwalker Desktop Patrolに登録して、検出できます。
これにより、クライアントで禁止ソフトウェアが変名された場合でも、ファイルパターンによって検出できます。
特定のPCへのソフトウェアの配信が簡単に行えるように、既存の配信先に加えて、配信用PCグループが追加になりました。
配信用PCグループ
ソフトウェアを配信するためのグループです。配信用PCグループには任意のPCが登録できます。
また、1台のPCを複数の配信用グループに登録することもできます。
ポリシーグループ
クライアントの動作設定を行うためのグループです。ポリシーグループに対しても、ソフトウェアの配信先として指定できます。
CS/DS
物理的なサーバです。CS/DS配下のPCだけにソフトウェアを配信したい場合に指定します。
不要となったPCの内蔵ハードディスクを消去する場合は、ディスク消去ツールを作成して実行します。
ディスク消去ツールは、フロッピー、CDに加えてUSBメモリが使用できます(注)。
注)BIOSがUSBメモリによる起動をサポートしているPCに限ります。
仮想OS環境での動作が可能になりました。また、管理台帳上で仮想OSかどうかが判断できるようになります。