ここでは、本製品を運用する際の留意点について説明します。
サーバ切替え
サーバ切替えの条件を満たしていないサーバでも、予備サーバに設定できます。
予備サーバ設定後は切替えが可能か必ず確認してください。
サーバ切替えの条件については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「9.3 サーバ切替え条件」を参照してください。
保守モードを解除していない場合、自動リカバリは行えません。
保守完了後は、必ず保守モードの設定を解除してください。
サーバ切替え中に、切替え先の予備サーバが故障した場合、以下の留意点があります。
サーバ切替えの状態は、切替え前に戻ります。また、切替え元のサーバを保守モードに設定し、サーバ切替え処理が終了します。なお、切替え元のサーバが停止している場合は、切替え元のサーバは起動されません。
運用サーバに複数の予備サーバを設定しても、他の予備サーバには自動的に切り替わりません。他の予備サーバを指定して、再度、手動によるサーバ切替えを行ってください。
切替え元のサーバで運用を行う場合は、サーバを起動し、保守モードを解除してください。ただし、自動リカバリが有効で、切替え元のサーバが故障している場合は、保守モードを解除すると、自動リカバリによる切替えが発生します。切替え元のサーバの故障を復旧してから保守モードを解除してください。
管理LANの冗長構成
管理対象サーバの管理LANで利用するNIC(NIC1/NIC2)とLANが故障すると、以下の操作はエラーになることがあります。速やかに復旧してください。
バックアップ・リストア
クローニングマスタの採取・配付
サーバの切替え・切戻し
HBA address rename
本製品では、HBA address rename利用時、管理対象サーバのHBAの工場出荷時WWNが書き換えられ、サーバ削除を行うと工場出荷時の値にリセットされます。
本製品の管理外の環境でHBAを利用する場合は、本製品のサーバ削除を行ってください。
サーバ削除については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.4.2 管理対象サーバの削除」を参照してください。
管理対象サーバの起動時に、管理サーバと接続しHBAのWWNの設定が行われます。
そのため、管理対象サーバの起動時に再起動が数回行われます。
マネージャのシステム時刻の変更
管理サーバのシステム時刻を過去に戻した場合、マネージャからのリソース監視が戻した時間だけ停止します。システム時刻を数分以上過去に戻す場合は、時刻を戻したあとにマネージャを再起動してください。
マネージャの再起動については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.1 マネージャ」を参照してください。