ここでは、マネージャを再インストールしたあと、クローニングマスタの採取・配付がエラーになる場合のトラブルシューティングについて説明します。
すでにサーバを登録したことがあるマネージャを再インストールすると、以下の場合に、マネージャとエージェントの間の証明書が不一致になり、クローニングマスタの採取・配付の実施中、通信ができずにエラーになることがあります。
マネージャだけを再インストールし、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「3.1.2 アンインストール【Windows】」または「3.1.3 アンインストール【Linux】」に記載されている一時保存した証明書の格納作業を行わなかった場合
マネージャとエージェントを再インストールし、再インストールする前に採取したクローニングマスタを配付した場合
この場合は、以下の方法で対処を行ってください。
問題解決後、同じ証明書の問題を避けるために、本問題の原因となっている証明書を含んだクローニングマスタについて、再採取することをお勧めします。
証明書の確認
確認方法
管理サーバ上で以下のコマンドを実行し、マネージャを停止後、SSL証明書のデータを表示してください。
【Windows】
>"インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm" mgrctl stop <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl stop <RETURN> |
コマンドについては、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「5.2 rcxadm certctl」と「5.6 rcxadm mgrctl」を参照してください。
結果例
Truststore: |
エラーが発生した管理対象サーバ上で以下のコマンドを実行し、エージェントを停止後、SSL証明書データを表示させてください。
【Windows】
>"インストールフォルダ\Agent\bin\rcxadm" agtctl stop <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl stop <RETURN> |
【Solaris】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm agtctl stop <RETURN> |
コマンドについては、「ServerView Resource Coordinator VE コマンドリファレンス」の「5.1 rcxadm agtctl」と「5.2 rcxadm certctl」を参照してください。
結果例
Truststore: |
エージェントのKeystoreに含まれるフィンガープリントを確認してください。
(*1)で示す例のようにエージェントのKeystoreに含まれるフィンガープリントが、手順1.の「結果例」で示したマネージャのTruststoreに含まれているか確認してください。
含まれていない場合は、「対処方法」を参照し、対処を行ってください。
エージェントのTruststoreに含まれるフィンガープリントを確認してください。
(*2)で示す例のようにエージェントのTruststoreに含まれるフィンガープリントが、手順1.の「結果例」で示したマネージャのKeystoreに含まれているか確認してください。
含まれていない場合は、「対処方法」を参照し、対処を行ってください。
対処方法
エラーが発生した管理対象サーバ上で以下のコマンドを実行し、SSL証明書データを初期化後、エージェントを起動してください。
【Windows】
>"インストールフォルダ\Agent\bin\rcxadm" certctl init <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm certctl init <RETURN> |
【Solaris】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm certctl init <RETURN> |
管理サーバ上で以下のコマンドを実行し、マネージャを起動してください。
【Windows】
>"インストールフォルダ\Manager\bin\rcxadm" mgrctl start <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl start <RETURN> |