一括設定用のCSV形式の構成定義ファイルは、1行ごとに定義する項目をカンマ(",")区切りで記述します。
各行は、以下の形式で記述します。
ファイル形式の定義
ファイルの先頭の1行は、必ず以下の内容で始めてください。
RCXCSV,V3.2 |
ポイント
先頭行に以下のRCXCSVのバージョンで記載された形式の構成定義ファイルをインポートできます。
RCXCSV,V1.0
RCXCSV,V2.0
RCXCSV,V3.0
RCXCSV,V3.1
RCXCSV,V3.2
以前のCSV形式の構成定義ファイルをインポートし、それをエクスポートした場合、構成定義ファイルは最新のバージョンで記載された形式になります。
注意
各バージョンの構成定義ファイルは以下のマニュアルを参照してください。
RCXCSV V1.0構成定義ファイル
「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition V13.2 導入ガイド」
RCXCSV V2.0構成定義ファイル
「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition V13.3 導入ガイド」
RCXCSVのそれぞれのバージョンでリソース定義フォーマットが異なり、古いバージョンの情報はそれ以降のバージョンにすべて含まれています。
なお、「D.3 リソース定義」に記載する各セクションの情報は、それぞれ以下の場合だけ扱うことができます。
RCXCSV V2.0以降
"LanSwitchNet"、"ServerAgent"、"ServerVMHost"、"PowerDevice"、"Memo"
RCXCSV V3.0以降
"VMManager"
RCXCSV V3.1
"SPARCEnterprise"
RCXCSV V3.2
"PRIMERGYPartitionModelChassis"、"PRIMERGYPartitionModelServer"
コメント
以下の内容の行はコメントとみなしてスキップされます。
行頭の文字がコメント記号("#")で始まる文字列の行
例
#開発環境の定義 |
空白(" ")、タブ記号、改行だけの行
カンマ(",")だけの行
認識できないリソース定義
リソース定義
リソースの定義は以下のフォーマットで作成します。同じ種類のリソースは同じセクションに記述します。必須ではないセクションの記述は必要ありません。
リソース定義フォーマット
[セクション名] |
セクション名
リソースの種類を記述します。
セクションヘッダ
リソース固有のパラメタの種類を記述します。
注意
セクション名とセクションヘッダの間にコメント行を入れないでください。
操作欄
リソースに対する操作内容を記述します。操作欄では、以下の文字が使用できます。
"new": 登録
"change": 変更
"-": 何もしない
パラメタ
設定するパラメタの値を記述します。
注意
操作欄およびパラメタの順序は「D.3 リソース定義」の「セクションヘッダ」の記述順に従ってください。
リソース定義で使用可能な文字については、「D.3 リソース定義」を参照してください。省略できるパラメタについては、ハイフン("-")を記述してください。
ただし、SNMPコミュニティ名、ユーザ名、およびパスワードはハイフン("-")を有効文字として設定されます。なお、各行の末尾に、必要なパラメタ数を超えたカンマ(",")が記述されていても、問題ありません。
円マーク("\")やダブルクォーテーション( " )などの文字を入力する場合、構成定義ファイルの記述は画面表示と異なります。
入力方法について、以下を参照してください。
構成定義ファイル(CSV)の記述 | RCコンソール表示 |
---|---|
\\ | \ |
\n | 改行 |
"" | " |
, (*1) | , |
*1: 値全体をダブルクォーテーション( " )で囲む必要があります。
例
CSVの記述
"a\nb,\\n" |
RCコンソール表示
a |
セクションの順番、セクション名および省略可否を以下に示します。
"必須"と表記しているセクションは必ず記述してください。また、セクション定義の順番は固定です。
順番 | セクション名 | 省略可否 |
---|---|---|
1 | Chassis | 省略可 |
2 | PRIMERGYPartitionModelChassis | 省略可 |
3 | LanSwitch | 省略可 |
4 | LanSwitchNet | 省略可 |
5 | Server | 必須 |
6 | PRIMERGYPartitionModelServer | 省略可 |
7 | SPARCEnterprise | 省略可 |
8 | ServerNet | 省略可 |
9 | ServerWWNN (*1) | 省略可 |
10 | SpareServer (*1) | 省略可 |
11 | VMManager | 省略可 |
12 | ServerAgent (*2、*3) | 省略可 |
13 | ServerVMHost (*2、*3) | 省略可 |
14 | PowerDevice | 省略可 |
15 | Memo (*2) | 省略可 |
*1: Excel構成定義テンプレートから読込み時に、操作欄の情報が読み込まれません。
*2: Excel構成定義テンプレートから読込み時に、このセクションはスキップされます。
*3: 同一物理サーバに対して、"ServerAgent"と"ServerVMHost"セクションに同時に入れないでください。
CSV形式の構成定義ファイルをエクスポートする際、システム定義のバックアップ情報が自動的に作成されます。以下の行以降のセクションはバックアップ情報です。バックアップの情報はExcel構成定義テンプレートから読込み時にスキップされます。
#Do not edit the following information, which is used to recover the manager. |
バックアップ情報は自動的に作成されるため、修正しないでください。なお、システムを新規構築の目的で、構成定義ファイルを作成する場合は、これらのセクションを定義する必要はありません。
注意
CSV形式の構成定義ファイルをインポートしたあとにエクスポートした場合、行の順番は、インポート時のファイルと異なる場合があります。また、以下のコメント情報は削除されます。
コメント行
値を省略したことを示す丸括弧"( )"で括られた文字列
各行の末尾に書かれた、必要なパラメタ数を超えたカンマ(",")
一括設定用のCSV形式の構成定義ファイルは、Shift-JISの文字コードを用いて保存されます。Shift-JIS以外の文字コードのファイルをインポートすると、正しく動作しない場合があります。
テキストエディタで直接編集する場合は、Shift-JIS以外の文字コードで保存しないでください。