Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
|
目次
索引
|
3.1.6.4 サーバアプリケーションの動的プロセス数変更
運用中のワークユニットを停止させることなく、またワークユニット定義を変更することなくサーバアプリケーションのプロセス多重度を変更すること(動的プロセス数変更と呼びます)ができます。
以下に、動的プロセス数変更の作業手順について説明します。
動的プロセス数変更
ismodifyprocnumコマンドまたはInterstage管理コンソールより、アプリケーションのプロセス多重度の変更を行います。
指定されたプロセス数が現在動作中のプロセス数よりも多い場合は、指定された値となるようプロセスを追加起動し、指定されたプロセス数が現在動作中のプロセス数よりも少ない場合は、超過分のプロセスを停止します。
■コマンドを使用した操作方法
以下にコマンドによる変更例を示します。
ismodifyprocnum WU001 IDL:test1/intf1:1.0 3 |
Interstage管理コンソールを使用した操作方法
- Interstage管理コンソールにログインします。
- Interstage管理コンソールの
[Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [インプリメンテーションリポジトリID]の[状態]タブで、“プロセス多重度変更”ボタンを実行して操作します。
- 動的プロセス数変更により変更されたプロセス多重度は、登録されているワークユニット定義には反映されません。
- コマンドを実施してワークユニットを登録した場合、インプリメンテーションリポジトリの登録において、CORBAアプリケーション情報定義ファイルの“proc_conc_max”に設定した値よりプロセス数を増やすことはできません。“proc_conc_max”にはあらかじめ、変更後の最大の値を設定してください。
- CORBAワークユニットの場合、クライアントアプリケーションごとにインスタンスデータを保持するアプリケーション(iswitch=ON)に対しては、プロセス数を増加することは可能ですが、減少させることはできません (プロセス数増加後に定義値に戻すこともできません) 。
- HA(High Availability)機能を使用しているシステムでは、運用ノードでの動的プロセス数変更は待機ノードへは反映されません。また、待機ノードでは動的プロセス変更できません。
- プロセス多重度の増減の繰り返し行った場合、ワークユニット定義で指定したカレントディレクトリ配下の、ワークユニット名のディレクトリの配下に、プロセスIDの名前で作成されたディレクトリが残ったままとなり、ディスク資源を圧迫する可能性があります。そのため、頻繁にプロセス多重度を変更する場合は、カレントディレクトリ配下を監視してください。ディスク資源を圧迫している場合は、ワークユニットを再起動してください。
- 本操作はワークユニットを起動したユーザおよびrootユーザでのみ実行可能です。
Copyright 2008 FUJITSU LIMITED