Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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第3章 ワークユニットの作成> 3.1 CORBAワークユニットの作成> 3.1.3 ワークユニットの環境設定(コマンドを使用する場合)

3.1.3.4 ワークユニット定義の作成/登録

 CORBAアプリケーションをワークユニットで運用するためには、ワークユニット定義の登録が必要です。ワークユニット定義は、テキストファイルで作成し、コマンドでInterstage Application Serverに登録します。
 ワークユニット定義の定義項目とその内容について、以下に示します。

 ワークユニット定義の構文規約については、“ワークユニット定義”を参照してください。

セクション名

定義項目名

必須項目

設定内容

WORK UNIT

Name
(ワークユニット名)

ワークユニット名を設定します。

Kind
(ワークユニット種別)

ワークユニット上でCORBAアプリケーションを動作させる場合に“CORBA”と設定します。

Control Option

Path
(アプリケーションライブラリパス)

サーバアプリケーションの実行モジュールが格納されているフォルダのパスを設定します。
[Application Program]セクションの“Path”が設定されている場合は、[Application Program]セクションの“Path”が優先されます。

Current Directory
(カレントディレクトリ)

アプリケーションカレントディレクトリを作成するためのパスを設定します。

Path for Application
(アプリケーション使用パス)

アプリケーションが動作時に使用するパス(環境変数“PATH”)を設定します。
アプリケーションの動作に環境変数“PATH”の設定が必要な場合は、必ず設定してください。


Library for Application
(アプリケーション使用ライブラリパス)

アプリケーションが動作時に使用するライブラリパス(環境変数“LD_LIBRARY_PATH”)を設定します。
アプリケーションの動作に環境変数“LD_LIBRARY_PATH”の設定が必要な場合は、必ず設定してください。
本項目はWindows以外の場合に有効です。

Environment Variable
(環境変数)

アプリケーションが動作時に使用する環境変数を設定します。
アプリケーションの動作に環境変数設定が必要な場合は、必ず設定してください。
[Application Program]セクションの“Environment Variable”に同じ環境変数が設定されている場合は、[Application Program]セクションの値が有効になります。


Output of Stack Trace
(タイムアウト検出時のスタックトレース取得の有無)

アプリケーションおよび各種出口プログラムにおいて、タイムアウト(最大処理時間オーバ)を検出した場合にプロセスのスタックトレースを出力するか否かを設定します。
本項目はSolarisの場合のみ有効です。
アプリケーションのスローダウンやハングアップのトラブルが発生した場合に備えて、Solarisの場合は、必ず“Yes”を設定することを推奨します。

Startup Time
(ワークユニット起動待ち時間)

ワークユニットの起動が完了するまでの監視時間(秒)を指定します。

Shutdown Time
(プロセス強制停止時間)

ワークユニットの強制停止が完了するまでの監視時間(秒)を指定します。

Start Log
(プロセス起動ログ採取)

CORBAワークユニットのプロセス起動時のログを採取します。

Process Degeneracy
(プロセス縮退運用)

ワークユニット運用中に、プロセスの異常終了が発生した場合、自動再起動機能によりプロセスは再起動されます。この時、何らかの原因によりプロセスの再起動に失敗した場合、プロセス数が1つ少ない状態で運用を継続(縮退運用)するか否かを指定します。

Application Retry Count
(連続異常終了回数)

自動再起動不可となるまでのアプリケーションの連続異常終了回数を設定します。

Maximum Processing Time for Exit Program
(出口プログラム最大処理時間)

出口プログラムの最大処理時間の監視値を設定します。

WorkUnit Exit Program
(ワークユニット出口プログラム名)

ワークユニット起動時と終了時に、1回ずつ発行される出口プログラムの名前を設定します。

Executable File of Exit Program for Salvage
(プロセス回収出口プログラム実行モジュール名)

ワークユニット出口プログラム、プロセス回収出口プログラムの実行ファイル名を設定します。

Request Assignment Mode
(要求メッセージ振り分け方式)

クライアントからの要求メッセージを、要求待ちのサーバアプリケーションプロセスに振り分ける方式を指定します。

Traffic Director Monitor Mode
(Traffic Director連携時の監視有無)

Traffic Director連携時に、本ワークユニットをダウン監視対象とするか否かを設定します。

Number of Revision Directories
(カレントディレクトリの退避世代数)

ワークユニットのカレントディレクトリの退避世代数を指定することができます。

Application Program

Impl ID
(インプリメンテーションリポジトリID)

ワークユニットで起動するCORBAアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDを指定します。

Executable File
(実行ファイル名)

CORBAアプリケーションの実行モジュールを指定します。

Param for Executable File
(起動パラメタ)

アプリケーション起動時に渡すパラメタを設定します。
パラメタを複数設定する場合は、当項目を複数設定してください。

Concurrency
(プロセス多重度)

アプリケーションのプロセス多重度を設定します。

Maximum Processing Time
(アプリケーション最大処理時間)

アプリケーションの最大処理時間の監視値(秒)を設定します。
アプリケーションのスローダウンやハングアップトラブルが発生した場合に備えて、必ず最大処理時間を設定することを推奨します。

Terminate Process for Time out
(最大処理時間超過時強制停止の有無)

アプリケーションの最大処理時間超過時に、当該アプリケーションが動作しているプロセスを強制停止するかどうかを指定します。
“Maximum Processing Time”が設定された場合、デフォルトで“Yes”(強制停止する)が設定されます。強制停止しない場合は、“No”を設定してください。

Environment Variable
(環境変数)

アプリケーションが動作時に使用する環境変数を設定します。
[Control Option]セクションの“Environment Variable”に同じ環境変数が設定されている場合、[Application Program]セクションの値が有効になります。

CLASSPATH for Application
(アプリケーション使用クラスパス)

アプリケーションが動作時に使用するクラスパスを設定します。
Javaアプリケーションの場合は、必ず設定してください。

Path
(アプリケーションパス)

実行可能ファイルが格納されているフォルダのパスを設定します。
[Control Option]セクションの“Path”が設定されている場合、[Application Program]セクションの“Path”が優先されます。
どちらか一方に設定してください。

Request Assignment Mode
(要求メッセージ振り分け方式)

要求メッセージ振り分け方式

Maximum Queuing Message
(最大キューイング数)

キューに滞留できる最大キュー数を設定します。

Queuing Messages To Notify Alarm
(監視キューイング数)

アラーム通知を行う滞留キュー数を設定します。滞留キュー数が、この値になるとアラーム通知します。

Queuing Messages To Notify Resumption
(監視再開キューイング数)

アラーム通知の監視を再開する滞留キュー数を設定します。滞留キュー数が監視キューイング数を超えた後、本設定値と同じになった時に、滞留キュー数の監視を再開します。

Buffer Number
(通信バッファ数)

キューのバッファ数を設定します。

Buffer Size
(通信バッファ長)

1要求に対してキュー操作を行う1データ長を設定します。

Maximum Processing Time for Exit Program
(出口プログラム最大処理時間)

出口プログラムの最大処理時間の監視値(秒)を設定します。

Exit Program for Process Salvage
(プロセス回収出口プログラム名)

プロセス回収出口プログラム名を設定します。ただし、C言語のプログラム名しか指定できません。

Executable File of Exit Program for Salvage
(プロセス回収出口プログラム実行モジュール名)

プロセス回収出口プログラムの実行ファイル名を設定します。

[◎:必須 ○:推奨 △:省略可]


 ワークユニット定義ファイルの記述例

 # SAMPLE PROGRAM WU DEFINITION

 [WORK UNIT]
 Name:ODSAMPLE
 Kind:CORBA

 [Control Option]
 Path:C:\Interstage\JDK5\bin
 Current Directory:C:\tmp

 Path for Application:C:\DB\bin
 Environment Variable:OD_IMPLID=IDL:ODsample/anytest:1.0
 Output of Stack Trace:Yes
 Startup Time:150
 Shutdown Time:60
 Start Log:Yes
 Process Degeneracy:Yes


 [Application Program]
 Impl ID:IDL:ODsample/anytest:1.0
 Executable File:java.exe
 Concurrency:2
 Param for Executable File:simple_s
 CLASSPATH for Application:C:\INTERSTAGE\ODWIN\src\sample\complex\samplelist.Java\data\any
 Maximum Processing Time:60
 Terminate Process for Time out:No
 Environment Variable:APLENV=AAA

ワークユニット定義の登録

 isaddwudefコマンドでワークユニット定義を登録します。

 isaddwudef -o simple.wu


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