Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
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3.2.3.10 Interstage HTTP Server資源の移入
Interstage HTTP Server資源の移入について説明します。
■移入コマンド
Interstage HTTP Server資源の移入は、以下のコマンドを使用します。

C:\Interstage\bin\ihsrestore.exe |

/opt/FJSVihs/bin/ihsrestore |
ihsrestoreコマンドは、すべてのWebサーバが停止している状態で実行する必要があります。
■移入方法

バックアップ先パスがX:\Backup\IHSの場合の操作例を以下に示します。
ihsrestoreコマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、Interstage HTTP Server資源を移入します。(注)
ihsrestore -d X:\Backup -t all -h C:\Interstage\F3FMihs\etc\host_table |

バックアップ先パスが/backup/FJSVihsの場合の操作例を以下に示します。
ihsrestoreコマンドでバックアップ用ディレクトリを指定し、Interstage HTTP Server資源を移入します。(注)
ihsrestore -d /backup -t all -h /etc/opt/FJSVihs/etc/host_table |
注)
ihsrestoreコマンドの-t allオプションは、環境定義ファイルの他に、パスワードファイルおよび公開用ルートディレクトリ(環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブに指定したディレクトリ)を対象とする場合に指定します。なお、ihsrestoreコマンドの-t allオプションを指定する場合は、ihsbackupコマンドにおいても-t allオプションを指定しておく必要があります。
ihsrestoreコマンドの-hオプションは、ホスト名/IPアドレスを変換する場合に指定します。host_tableファイルは、以下のように記入します。
(変換前のIPアドレス) > (変換後のIPアドレス)
(変換前のホスト名) > (変換後のホスト名)
−コメント行には、各行の先頭にハッシュマーク(#)を記述します。
−半角スペース、タブは、無視します。
例)ホスト名およびIPアドレスを以下のように変換する場合
−変換前:IPアドレス“192.168.0.1”、変換後:IPアドレス“192.168.0.3”
−変換前:IPアドレス“192.168.0.2”、変換後:IPアドレス“192.168.0.4”
−変換前:ホスト名“www.fujitsu.com”、変換後:ホスト名“www.interstage.com”
−変換前:ホスト名“host1.fujitsu.com”、変換後:ホスト名“host2.fujitsu.com”
### Host IP conversion table ###
# IP address conversion definition
192.168.0.1 > 192.168.0.3
192.168.0.2 > 192.168.0.4
# Host name conversion definition
www.fujitsu.com > www.interstage.com
host1.fujitsu.com > host2.fujitsu.com |
■注意事項
- 移入先にファイルが存在した場合は、ファイルを上書きします。
- 移入を行うシステムは、移出を行ったシステムと同じディスク構成である必要があります。
- -hオプションで変換の対象となるホスト名/IPアドレスは、以下のディレクティブで指定したホスト名/IPアドレスです。
- Listen
- ServerName
- VirtualHost
- NameVirtualHost
- 環境定義ファイル(httpd.conf)において、移出元と移入先でポート番号の設定が異なる場合は、ポート番号を設定しているディレクティブに移入先のポート番号を設定してください。
- コンテンツ(DocumentRootディレクティブで指定したディレクトリ配下以外)、および環境設定時に使用したファイル(httpd.confとパスワードファイル以外)を移出した場合、別途それらの資源を移入してください。
- Interstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを使用している場合は、移出したInterstage証明書環境資源を移入する必要があります。“Interstage証明書環境資源の移入”を参照してInterstage証明書環境資源を移入してください。
SMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLを使用している場合は、移出した以下の資源を、環境定義ファイル(httpd.conf)の該当ディレクティブで指定されているパスに移入してください。
- スロット情報ディレクトリ(SSLSlotDirディレクティブで指定したディレクトリ)
- 運用管理ディレクトリ(SSLEnvDirディレクティブで指定したディレクトリ)
- ユーザPIN管理ファイル(SSLUserPINFileディレクティブで指定したファイル)
- V9以降の移出の対象資源(Apache HTTP Server 2.0ベース)を移入する場合は、移入先のサーバタイプ種別に応じて以下のいずれかの状態で実行してください。
- スタンドアロンサーバの場合
- 移出した運用環境と、Webサーバの数およびWebサーバ名がすべて一致する状態
- すべてのWebサーバを削除した状態
- Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態、かつWebサーバ“FJapache”にInterstageシングル・サインオンの業務サーバ、認証サーバ、およびリポジトリサーバの環境が構築されていない状態
- 管理サーバの場合
- 移出した運用環境と、Webサーバの数およびWebサーバ名がすべて一致する状態
- すべてのWebサーバを削除した状態
- Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態
- 管理対象サーバの場合
- Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態、かつ移出した運用環境に、Webサーバ“FJapache”が1つだけ存在する状態
- V8/V7の移出の対象資源(Apache HTTP Server 1.3ベース)を移入する場合、Webサーバ名は“FJapache”となります。したがって、Webサーバ“FJapache”が存在しない場合は作成し、すでにWebサーバ“FJapache”が存在する場合は設定が置き換えられます。
- V6以前の移出の対象資源(Apache HTTP Server 1.3ベース)は、ihsrestoreコマンドで移入することはできません。V6以前の移出の対象資源を移入する場合は、“移行ガイド”の“Interstage HTTP Server(Apache HTTP Server 2.0ベース)への移行”−“8.0以前のInterstage HTTP Server(Apache HTTP Server 1.3ベース)からの移行”を参照してください。
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