Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
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第3章 メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)> 3.1 資源のバックアップとリストア> 3.1.5 リストア手順(管理対象サーバおよびスタンドアロンサーバの場合)

3.1.5.19 Interstage ディレクトリサービス資源のリストア

 Interstage ディレクトリサービス資源のリストア手順について説明します。

 リポジトリのデータベースとして、標準データベースを使用する場合と、RDBを使用する場合で、リストア方法が違います。

 標準データベースを使用する場合は、以下の手順で、リストアコマンドを使用した“リポジトリのリストア方法”のみでリストアします。

  1. リポジトリのリストア

 RDBを使用する場合は、Interstage ディレクトリサービス資源のうち、リポジトリデータはRDBが管理しています。
 以下の手順で、RDBのリカバリ、およびリストア機能を利用して、“リポジトリデータのリストア方法”でリポジトリデータをリストアしたあと、リストアコマンドを使用して、“リポジトリのリストア方法”でリポジトリをリストアします。

  1. リポジトリデータのリストア
  2. リポジトリのリストア

 Symfoware/RDBのリカバリの流れ、および詳細は、Symfoware Serverオンラインマニュアルのナビゲーションから“バックアップ・リカバリ”を参照してください。
 Oracleデータベースのリストア方法の詳細は、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。

リポジトリデータのリストア方法

◆RDB(Symfoware/RDB)が管理しているリポジトリデータのリストア方法

 Interstage ディレクトリサービス資源のリストアより先に、Symfoware/RDBが管理しているリポジトリデータのリストアを実施してください。

 データベースの異常に備えてバックアップしておいた、以下の資源の復元(リストア)を行います。

  1. データベースの作成

    Interstage ディレクトリサービスのテーブル作成コマンド(irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンド)を使用して、データベースを作成します。データベースの作成方法は、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“データベースの構築”-“Symfoware/RDBを使用する場合”-“Symfoware/RDBセットアップ”-“データベースの作成”を参照してください。

  2. RDBディクショナリのリストア

    rdbrcvdicコマンドで、RDBディクショナリ、およびRDBディレクトリファイルをリストアします。

    Symfoware Serverから、メッセージ「qdg13528e 内容が不完全であるため[DSI名]の復元に失敗しました。」が出力されることがありますが、そのまま続行しても問題ありません。

  3. アクセス禁止の設定

    データベースのリストアを行う前に、irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで作成したすべてのテーブルのDSIとインデックスのDSIに対してアクセス禁止設定を行ってください。
    DSI名は、rdbinfコマンド、またはrdbprtコマンドを使用して調べることができます。rdbprtコマンドを使用してインデックスのDSIを取得する方法を以下に記載します。

    #rdbprt -d DSDB(*1) -m DEF -f -
    TABLE(DSADMIN.IREP_TBL(*2))
    Ctrl+Z(*3)
      :
      :
      Related index DSI information(*4)
        No.         Index DSI name
        1           IDXDSI_IREP_TBL_XX
        2           IDXDSI_IREP_TBL_YYY
      :
      :

    *1) irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したデータベース名
    *2) (irepgendbコマンド、またはirepcrttblコマンドで指定したスキーマ名).(テーブル名)
    *3) Ctrl+Zは、Ctrlキーを押下しながら“Z”キーを押下します。EOF文字を意味します。この例では、Windows(R)の場合を示しています。Solaris、およびLinuxの場合には、EOF文字は、通常、Ctrl+Dに割り当てられています。
    *4) DSI情報は一例です。

  4. データベースのリストア

    rdbrcvコマンドを使用します。

 rdbXXXコマンド(Symfoware Serverのコマンド)の詳細は、Symfoware Serverのマニュアル“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

◆RDB(Oracleデータベース)が管理しているリポジトリデータのリストア方法

 Interstage ディレクトリサービス資源のリストアより先に、Oracleデータベースが管理しているリポジトリデータのリストアを実施してください。

 データベースの異常に備えてバックアップしておいた、資源の復元(リストア)を行います。資源の復元については、IMPORTコマンドなどを使用して行います。
 リストア方法の詳細については、Oracleデータベースのマニュアルを参照してください。

■リストアコマンド

 Interstage ディレクトリサービス資源のリポジトリ、および標準データベースを使用する場合のリポジトリデータのリストアには、以下のコマンドを使用します。

 C:\Interstage\bin\ireprestsys.exe

 /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys

リポジトリのリストア方法

 バックアップ先パスがX:\Backup\irep\rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。

1.ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。
  C:\Interstage\bin\ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -l

2.ireprestsysコマンドを実行して、Interstage ディレクトリサービスの資源ファイルをリストアします。
  C:\Interstage\bin\ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001

 バックアップ先パスが/backup/irep/rep001_back、バックアップしたリポジトリがrep001の場合の操作例を以下に示します。

1.ireprestsysコマンドを実行して、バックアップ先ディレクトリにリポジトリrep001が存在することを確認します。
  /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -l

2.ireprestsysコマンドを実行して、Interstage ディレクトリサービスの資源ファイルをリストアします。
  /opt/FJSVirep/bin/ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001

■注意事項


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