Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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付録D サンプルプログラム> D.4 実行手順(Solaris/Linux)> D.4.8 Portable-ORB

D.4.8.1 Portable-ORB/各種データ型


 Portable-ORBでは、context型のデータの受け渡しができないため、context型のサンプルは実行できません。


 ここでは、同一システムにCORBAサービスとPortable-ORBをインストールします。サーバアプリケーションはJavaアプリケーションで、クライアントアプリケーションがPortable-ORBを使用する場合の実行例を示します。

<作成>

 “静的インタフェース/各種データ型(Java言語)”の<作成>を参照してください。

<実行>

 作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。

  1. 環境変数(サーバ)の設定

     環境変数CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH、PATHを設定します。PATHには、使用するJDK/JREのディレクトリを指定します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。

     CLASSPATH=.:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH
     export CLASSPATH
     
     LD_LIBRARY_PATH=$OD_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
     export LD_LIBRARY_PATH
     
     PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk5/bin:$PATH
     export PATH

    注)
     JDKのインストールパス(/opt/FJSVawjbk/jdk5)は使用するJDK, JREのバージョンに合わせて変更してください。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK,JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。

  2. サーバアプリケーションの登録

     サンプルアプリケーションディレクトリへ移動します。その後、registar.shを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

     register.sh


  3. サーバアプリケーションの起動

     exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

     exec-SV.sh


  4. 環境変数(クライアント)の設定

     別端末を起動して、Portable-ORBを動作させるための環境変数CLASSPATH、PATHを指定します(PORB_HOME:Portable-ORBのインストールパス(/opt/FJSVporb))。

     CLASSPATH=.:$PORB_HOME/lib/ODporb4.jar:$PORB_HOME/lib/CosNaming4.jar:$CLASSPATH
     export CLASSPATH

     PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk5/bin:$PATH
     export PATH


    注)
     JDKのインストールパス(/opt/FJSVawjbk/jdk5)は使用するJDK, JREのバージョンに合わせて変更してください。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK,JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。

  5. クライアントアプリケーションの起動

     サンプルアプリケーションディレクトリへ移動します。その後、exec-CL.shを実行して、クライアントアプリケーションを起動し、出力結果を確認します。

     exec-CL.sh


  6. サーバアプリケーションの終了

     stop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

     stop-SV.sh


  7. サーバアプリケーションの登録削除

     unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

     unregister.sh


 


 ここでは、サーバシステムにCORBAサービスを、Windows(R)クライアント上にPortable-ORBをインストールします。サーバアプリケーションはJavaアプリケーションで、クライアントアプリケーションがPortable-ORBを使用する場合の実行例を示します。
 なお、Windows(R)クライアントには、Java実行環境をインストールしておいてください。

<作成>

 “静的インタフェース/各種データ型(Java言語)”の<作成>を参照してください。

<実行>

 作成したアプリケーションの実行手順を以下に示します。

  1. 環境変数の設定(サーバマシン)

     サーバにおいて、環境変数CLASSPATH、LD_LIBRARY_PATH、PATHを設定します。PATHには、使用するJDK/JREのディレクトリを指定します(OD_HOME:CORBAサービスのインストールパス)。

     CLASSPATH=.:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH
     export CLASSPATH
     
     LD_LIBRARY_PATH=$OD_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
     export LD_LIBRARY_PATH
     
     PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk5/bin:$PATH
     export PATH


    注)
     JDKのインストールパス(/opt/FJSVawjbk/jdk5)は使用するJDK, JREのバージョンに合わせて変更してください。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK,JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。

  2. サーバアプリケーションの登録(サーバマシン)

     サンプルアプリケーションディレクトリへ移動します。その後、registar.shを実行して、サンプルプログラムを実行するために必要なインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを登録します。

     register.sh


  3. サーバアプリケーションの起動(サーバマシン)

     exec-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを起動します。

     exec-SV.sh &


  4. クライアントアプリケーションの転送(Windows(R)クライアントマシン)

     サンプルアプリケーションディレクトリ配下にある(サブディレクトリ含む)すべてのクラスファイル(拡張子がclassであるファイル)をWindows(R)クライアントへ転送します。その際、Windows(R)クライアントのサブディレクトリ配下の構成、およびディレクトリ名(大文字/小文字)は、Solaris/Linuxサーバと同一にする必要があります。
     以下にftpを使用したときの例を示します。Windows(R)クライアントの格納先のディレクトリ配下にODsampleディレクトリを、ODsampleディレクトリ配下にはarraytestPackageディレクトリをあらかじめ作成しておいてください。

     ftp <Linuxサーバ名>
     :
     cd /opt/FJSVod/src/samples/complex/samplelist.Java/data/array
     bin
     mget *.class
     lcd ODsample
     cd ODsample
     mget *.class
     lcd arraytestPackage
     cd arraytestPackage
     mget *.class


  5. 環境変数の設定(Windows(R)クライアントマシン)

     Windows(R)クライアントにおいてPortable-ORBのORBクラスを動作させるため、ORBクラスを指定します。指定方法については、“ORB(Object Request Broker)の指定”を参照してください。
     また、コマンドプロンプトを起動して、Portable-ORBを動作させるための環境変数CLASSPATHを指定します(PORB_HOME:Portable-ORBのインストールパス(C:\Interstage\PORB))。使用するJDK, JREを変更した場合は、JDK,JREのバージョンに合わせて環境変数CLASSPATHも変更してください。

     set CLASSPATH=.;%PORB_HOME%\lib\ODporb4.jar;%PORB_HOME%\lib\CosNaming4.jar;%CLASSPATH%


  6. Portable-ORBの動作環境ファイルの設定(Windows(R)クライアントマシン)

     Portable-ORBの動作環境ファイルを設定します。porbeditenvコマンドを使用して、%PORB_HOME%に格納される動作環境ファイルのホスト情報を設定します。

  7. クライアントアプリケーションの起動(Windows(R)クライアントマシン)

     クラスファイルを転送した任意のディレクトリでクライアントアプリケーションを実行し、結果を確認します。

     java simple_c


  8. サーバアプリケーションの終了(サーバマシン)

     サーバにおいてstop-SV.shを実行して、サーバアプリケーションを停止します。

     stop-SV.sh


  9. サーバアプリケーションの登録削除(サーバマシン)

     unregister.shを実行して、不要となったサンプルプログラムのインプリメンテーションリポジトリIDとオブジェクトリファレンスを削除します。

     unregister.sh



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